ESTメールマガジン 第32号(2009.3.25)

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ESTメールマガジン 第32号(2009.3.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容

【第4回アジアEST地域フォーラムの結果について】
 環境省から、平成21年2月に韓国・ソウルにて開催された、アジアEST地域フォーラ
ムの第4回会合の結果が発表されました。
 
【COP15の関連イベントがはじまりました】
 平成21年12月に、デンマーク・コペンハーゲンにてCOP15が開催されます。この
COP15の関連イベントとして、エコサイクリングのイベント等が日本国内でもおこな
われます。
 
□目次

1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第32回)
●「コミュニティ・レールに関する一考察」
                       【日本銀行金融研究所 企画役 
宇都宮浄人】
2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第32回)
●「上越市におけるESTモデル事業の取り組み」
     【上越市企画・地域振興部企画政策課新幹線・交通政策室室長 宮崎 
豊】
3.ニュース/トピック
●地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画の認
定(『公有民営化』第1号)について【国土交通省】 
●第4回アジアEST地域フォーラムの結果について【環境省】
●「ESTの未来をひらくパネルディスカッション」を開催しました。【近畿地方環境
事務所】
●富山地方鉄道の路線バスで、"おでかけ定期券"を利用しましょう【富山市】
●有馬・東有馬地区でコミュニティバスの運行実験が行われます【川崎市、宮前区】
●エコな電車に乗ってトクしちゃおう!グリーン定期&グリーンポイント【富士急行
株式会社】
●環境技術研究所を設立します【東日本旅客鉄道株式会社】
●土・日・祝日のお出かけに、電車を使って、エコでおトクな「エコ乗り」が、
ショッピングにも拡大します!【阪神電鉄株式会社】
●筑豊直方駅にて「パーク&ライド」サービスを開始します【西日本鉄道株式会社】
●バスと自転車のコラボレーション・・・前面に自転車を載せられる路線バスを運
行!【神奈川中央交通株式会社】
●携帯電話で検索した位置情報とカーナビゲーション間の情報連携プラットフォーム
を開発【KDDI株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社ナビタイムジャパン】
4.イベント情報
●これからの福岡の都市交通を考える〜モビリティ・マネジメントセミナー〜
【2009/3/25】
●次世代自動車等導入促進事業シンポジウムの開催について【2009/3/25】
●地方部のモビリティ確保のための参加型生活支援交通計画【2009/4/24】
●第19 回交通経営マネジメント研究会【2009/4/25】
●"COP15 CYCLING TOUR"「デンマーク大使と走ろう、エコサイクリング」
【2009/5/23-31】
●第17回環境自治体会議たじみ会議【2009/5/27-29】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第32回)

●「コミュニティ・レールに関する一考察」
              【日本銀行金融研究所 企画役 宇都宮浄人】
 自動車中心のライフスタイルが普及する中、公共交通の衰退が続いています。特に
地方都市では、公共交通のサービス水準の低下が住民のさらなる公共交通離れを加速
させるという悪循環に陥っており、公共交通のあり様を見直していくことが求められ
ています。
 そのような視点で改めて地方都市をみると、鉄道線のネットワークが今もそれなり
に存在しているケースは少なくありません。ただ、本数が少なく、駅が市街地や商店
から遠いため、生活路線として定着していないというのが実態です。もし、こうした
既存の鉄道の利便性を向上させれば、それだけでも人々の行動は変化するように思わ
れます。
 最近、国土交通省が、コミュニティ・レール化という言葉で、潜在的に利用ニーズ
がある既存の鉄道を整備する方針を打ち出しました。駅について、新設などハード面
だけではなく、運行情報提供などのソフト面でも財政支援を行うようです。
 コミュニティ・レールとして既存の鉄道を活用する一つの方法は、昨今欧州で普及
しているトラムトレインです。トラムトレインとは、既存の鉄道線に市街地の路面電
車を乗り入れる交通システムですが、これによって、公共交通のネットワークは相乗
的に広がり、利便性は格段に向上します。実際、ドイツやフランスの実績は目を見張
るものがあります。
 また、こうした既存の鉄道を使ったトラムトレインが日本でも展望できるのであれ
ば、各地で議論が進められているLRT計画がもたらす経済的な効果も変わってきま
す。トラムトレインを核にしたコミュニティ・レールは、地方都市の問題を解決する
方法として、もっと検討がなされてもよいと思います。

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2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第32回)

●「上越市におけるESTモデル事業の取り組み」
     【上越市企画・地域振興部企画政策課新幹線・交通政策室室長 宮崎 
豊】
 上越市では、平成19年度からESTモデル事業に取り組み、2年目となる今年度は、市
民参加のワークショップを開催し、�エコポイント社会実験の実施、�市民への普及
を目指して「上越版交通環境家計簿」の作成、�市街地循環バス導入の検討を行いま
した。また、CO2削減と公共交通の利用促進・啓発のため、�バススタンプラリーの
開催、�エコドライブ講習会を開催しました。
 エコポイント社会実験では、バス事業者と商店街が連携した初の取り組みとなり、
1ヶ月という短い期間でしたが、ポイント交換者数は延べ800人を超え、良好な結果と
なりました。また、エコドライブ講習会では、参加者の自家用車に燃費計を取り付
け、講習前、講習後における燃費向上を実体験していただきました。講習後の燃費
は、平均30%の向上が見られ、参加者からも大変好評でした。
 こうした取り組みにより、市民一人ひとりの行動が、環境に配慮した行動へと繋が
るよう、意識啓発を継続的に行い「地球環境都市・上越」にふさわしいまちづくりを
進めます。
 エコポイント社会実験チラシ(リンク)
http://www.city.joetsu.niigata.jp/contents/town-planning/kotsu/pdf/bus_ecopo
int.pdf

 バススタンプラリーチラシ(リンク)
http://www.city.joetsu.niigata.jp/contents/town-planning/kotsu/pdf/bus_stamp
.pdf

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3.ニュース/トピック
●地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画の認
定(『公有民営化』第1号)について【国土交通省】 
 国土交通大臣は、若桜町(鳥取県八頭郡)、八頭町(同)及び若桜鉄道株式会社から共
同で申請がなされていた鉄道事業再構築実施計画の認定事案について、地域公共交通
の活性化及び再生に関する法律 第25条の3の規定に基づき、平成21年3月13日付けで
認定しました。今回の鉄道事業再構築実施計画は、福井鉄道・福武線(平成21年2月24
日認定)に次いで2件目ですが、「公有民営化」方式としては初めての認定になります。
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo05_hh_000004.html

●第4回アジアEST地域フォーラムの結果について【環境省】
 環境省は、国際連合地域開発センター(UNCRD)、韓国国土海洋部とともに、アジ
アEST地域フォーラムの第4回会合を、平成21年2月24-26日に韓国・ソウル市にて開催
しました。アジアEST地域フォーラムは、アジア地域における環境的に持続可能な交
通(EST)の実現を目指して、我が国と国際連合地域開発センター(UNCRD)が共同で
設立した政府ハイレベルによる政策対話会合です。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10854

●「ESTの未来をひらくパネルディスカッション」を開催しました。【近畿地方環境
事務所】
 近畿地方環境事務所では、「近畿圏内におけるESTの更なる普及」を目的として、
先月6日にパネルディスカッションを開催しました。パネルディスカッションには、
ESTモデル地域を含め近畿地域でESTやモビリティ・マネジメントを担う市民団体や
NPO法人、自治会など、行政と市民との「つなぎ役」を果たしている方をはじめとす
る、関係団体にお集まりいただきました。
http://www.estfukyu.jp/pdf/ESTpaneldiscussion.pdf

●富山地方鉄道の路線バスで、"おでかけ定期券"を利用しましょう【富山市】
 富山市では、中心市街地の活性化を図るために、路面電車環状線化事業や「まいど
はやバス」など公共交通の利便性の向上に取り組んでいます。富山地方鉄道の路線バ
スで、"おでかけ定期券"を提示すると、市内各バス停から中心市街地まで100円で
ご利用できます。
http://www7.city.toyama.toyama.jp/window/13_another/01/01_2.html

●有馬・東有馬地区でコミュニティバスの運行実験が行われます【川崎市、宮前区】
 川崎市では、地域が主体となったコミュニティ交通導入の取組について支援を行っ
ています。「有馬・東有馬地区コミュニティバス導入協議会」では、宮前区役所など
行政施設へのアクセス向上のため、コミュニティバス導入について取り組んでおり、
この度、平成21年3月1日(日)から3月28日(土)の28日間、運行実験を実施するこ
ととなりました。
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info1826/index.html

●エコな電車に乗ってトクしちゃおう!グリーン定期&グリーンポイント【富士急行
株式会社】
 富士急行線では、平成21年3月14日より、グリーン定期およびグリーンポイントを
実施します。企業(法人)向けのグリーン定期や、個人向けのグリーンポイントを
使って、エコにおトクに電車を利用することが可能です。
http://www.fujikyu-railway.jp/forms/info/info.aspx?info_id=8633

●環境技術研究所を設立します【東日本旅客鉄道株式会社】
東日本旅客鉄道は、環境に関する目標(CO2 削減など)を達成するためには、既存技術
の積み上げに加えて、新たな環境技術を当社グループ事業へ導入するための、戦略的
かつ積極的な研究開発が不可欠と考え、企業として持続的な発展を図りながら、環境
保護における社会的責任を果たすために、研究開発を推進する環境技術研究所を設立
することとしました。
http://www.jreast.co.jp/press/2008/20090302.pdf

●土・日・祝日のお出かけに、電車を使って、エコでおトクな「エコ乗り」が、
ショッピングにも拡大します!【阪神電鉄株式会社】
 阪急阪神ホールディングスグループでは、地球環境保護の視点から、温室効果ガス
排出量の少ない公共交通機関の利用促進を目的として、STACIA PiTaPa
カードでの公共交通機関ご利用に対してポイントを進呈するサービス『「エコ乗り」
レール&バス』、『「エコ乗り」レール&レール』を実施しております。2009年3月
20日(金・祝)の阪神なんば線開通を記念して、阪神間からのアクセスが向上する心
斎橋ビッグ★ステップを含め、グループの商業・レジャー施設と連携したサービス
『「エコ乗り」レール&ショッピング』を、8月30日(日)まで実施します。
http://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20090312.pdf

●筑豊直方駅にて「パーク&ライド」サービスを開始します【西日本鉄道株式会社】
 筑豊電気鉄道では、平成21年3月16日より、筑豊直方駅にて「パーク&ライド」の
サービスを開始いたします。今回の「パーク&ライド」は、筑鉄電車定期券をお持ち
のお客さまを対象に、筑豊直方駅前の当社が所有する月極駐車場を通常料金より
2,100円割引きの4,200円でご利用いただけるサービスです。当社では、駅まで徒歩約
1分という利便性の高い「パーク&ライド」サービスを提供することで、地球環境に
やさしい公共交通機関の利用促進、および都心部の交通渋滞緩和に寄与します。
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2008/08_147.pdf

●バスと自転車のコラボレーション・・・前面に自転車を載せられる路線バスを運
行!【神奈川中央交通株式会社】
神奈川中央交通は、3 月26 日(木)より、自転車の積載が可能な路線バス(前面へ
の積載ラック設置は日本初の形態となります)の運行について、実証実験を開始しま
す。これまでも、自転車とバスをご利用いただくお客様の利便性向上を図る「サイク
ル&バスライド」の整備を行うなど、公共交通機関の利用を促進することにより、環
境負荷の軽減を目指す取組を推進していました。今回のバスと自転車のコラボレー
ションは地球温暖化抑制対策、自転車の飲酒運転や傘を差しながらの片手運転などに
よる交通事故の防止に寄与するものとして期待されています。
http://www.kanachu.co.jp/newsinfo/pdf/release20090226.pdf

●携帯電話で検索した位置情報とカーナビゲーション間の情報連携プラットフォーム
を開発【KDDI株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社ナビタイムジャパン】
 KDDI、トヨタ自動車、ナビタイムジャパンは、携帯電話で検索した位置情報を
Bluetooth通信によりカーナビゲーションに転送し、携帯電話とカーナビゲーション
をシームレスにご利用いただくためのプラットフォームを開発しました。これによ
り、携帯電話であらかじめ検索した最新のドライブスポットの情報を、車に乗り込ん
でカーナビゲーションに転送するだけで簡単に目的地として設定でき、最適なルート
案内でドライブを楽しむことが可能となります。
http://www.toyota.co.jp/jp/news/09/Mar/nt09_0307.html

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4.イベント情報
●これからの福岡の都市交通を考える〜モビリティ・マネジメントセミナー〜
 日時:平成21年3月25日(水) 9:30〜12:00
 場所:福岡交通センタービル 8階 A2ホール
 主催:国土交通省
http://www.qsr.mlit.go.jp/fukkoku/ir/press/files/h20/h21.03/090305.pdf

●次世代自動車等導入促進事業シンポジウムの開催について
 日時:平成21年3月25日(水) 14:00〜17:00
 場所:丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7・8階)
 主催:環境省
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10828

●地方部のモビリティ確保のための参加型生活支援交通計画
 日時:平成21年4月24日(金) 18:00〜20:00
 場所:キャンパスポート大阪のルームE 大阪駅前第2ビル4階
 主催:大阪交通科学研究会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/koukaken/news0902.pdf

●第19 回交通経営マネジメント研究会
 日時:平成21年4月25日(土) 13:30〜15:30
 場所:未定
 主催:京都大学
http://www.si.gsm.kyoto-u.ac.jp/scty/tr/info/19.php

●"COP15 CYCLING TOUR"「デンマーク大使と走ろう、エコサイクリング」
 日時:平成21年5月23日(土)〜31(日)
 場所:東京・安城・福島・札幌・宮崎・広島・今治・和歌山・京都(全国9カ所)
 主催:デンマーク大使館
http://www.cop15.jp/

●第17回環境自治体会議たじみ会議
 日時:平成21年5月27日(水)〜29(金)
 場所:多治見市文化会館 他
 主催:第17回環境自治体会議たじみ会議実行委員会、環境自治体会議、多治見市
http://www.city.tajimi.gifu.jp/kankyo/jichitai_kaigi/gaiyou.html

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5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連す
る取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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 発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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