ESTメールマガジン 第34号(2009.5.25)

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ESTメールマガジン 第34号(2009.5.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容

【国土交通省が新たな提案を募集中!】
 国土交通省は、「新たな温室効果ガス削減環境事業モデル」や「道路に関する新た
な施策の社会実験」などで、交通と環境というテーマも含め、新たな提案を募集して
います。

【第83回交通工学講習会を開催します】
 社団法人交通工学研究会は、対策効果算出法と温暖化対策先進都市から学ぶ、低炭
素社会づくりに向けたESTのアプローチについて、講習会を開催します。

□目次

1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第34回)
●「福井におけるホジロバ交通まちづくりの取組み」
 【NPO法人 ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA) 理事 林 博】
2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第34回)
●「富山市におけるESTに向けた取り組み:路面電車環状線化」
【富山市都市整備部交通政策課交通計画係主任 杉木 光晴】
3.ニュース/トピック
●EST推進地域に帯広市、兵庫県、大阪市が登録しました【EST普及推進委員会】
●ESTポータルサイトに3ヵ年が終了したESTモデル地域(11地域)の第三者評
価を掲載しました【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
●「新たな温室効果ガス削減環境事業モデル」の新規募集について【国土交通省】
●道路に関する新たな施策の社会実験【国土交通省】
●第18回「エコレールマーク」の認定について【国土交通省】
●環境確保条例を改正、自動車の地球温暖化対策などを強化【東京都】
●富山ライトレール 土木学会デザイン賞2008を受賞【富山ライトレール株式会社】
●首都高パーキングエリアに電気自動車用急速充電器を増設しました【首都高速道路
株式会社】
●高速バスカーボンオフセットの導入 高速バス初のハイブリッドバスの導入
【WILLER TRAVEL株式会社】
●「飛脚グリーンメール」が好調!【佐川急便株式会社】
4.イベント情報
●地域公共交通研究セミナー【2009/6/2】
●横浜国大公開講座 都市交通計画 政策と技術の新展開に向けて【2009/6/6】
●エコカーワールド2009【2009/6/6,7】
●2009年/SEV・研究・討論会 (第6回)【2009/6/9】
●「環境セミナー」〜地球温暖化対策の現状と課題について、トラック業界からの視
点と併せて我が国における温暖化対策の動向を探る〜【2009/6/10】
●第39回土木計画学研究発表会(春大会)【2009/6/13,14】
●第83回交通工学講習会 「低炭素社会づくりに向けた環境的に持続可能な交通
(EST)のアプローチ 〜対策効果算出法と温暖化対策先進都市に学ぶ〜」
【2009/6/26】
●第2回「土木計画学」一日講習会【2009/6/26】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第34回)
●「福井におけるホジロバ交通まちづくりの取組み」
 【NPO法人 ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA) 理事 林 博】
 
 ROBAは、2001年2月に結成されたまちづくり市民団体で、自家用車一世帯当り
保有台数全国一の福井県において、クルマに頼らない、人や地球に優しい「ホジロバ
交通まちづくり」をすすめたいと考え、様々な取組みを行っています。ホジロバ交通
とは、歩行者・自転車・路面電車・バスなどの交通手段を指しており、全国のまちづ
くり交流の中から産み出されてきた言葉です。
 活動内容としては、利用者の立場に立った交通情報の提供が重要と考え、ホジロバ
交通マップとして、バス電車マップ(ふくいのりのりマップ)を2003年2月に創刊
し、毎年改訂し、現在第6版を発行中です。また、2008年4月には自転車歩行者マップ
(ふくいりんりんマップ)を創刊しました。これらの交通情報ツールは、利用者の手
元に届きやすいようにバスターミナルや駅、書店などで販売しており、のりのりミニ
マップ版は、県内小中高校に提供し、ホジロバ交通学習の副読本として利用されてお
ります。なお、モビリティマネジメント(MM)調査においても、クルマからの転換
を促す交通手段情報ツールとして大いに活用され、第3回JCOMMデザイン賞を受
賞しました。
 第9回全国路面電車サミット2008福井大会を「ひと・まち・環境をつなぐLRT」
をテーマに開催しました。また、モビリティウィーク&カーフリーデーふくい2007を
「クルマをおいて街に出よう」をテーマに主催し、今年3年目を迎えます。初年度は
環境市民団体など複数の市民団体だけでの参加にすぎませんでしたが、今年は市、
県、バス電車交通事業者、TMOなどと連携した取組みを予定しています。
 ROBAホームページ http://roba.cocolog-nifty.com/roba/home/

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2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第34回)
●「富山市におけるESTに向けた取り組み:路面電車環状線化」
【富山市都市整備部交通政策課交通計画係主任 杉木 光晴】

 富山市では、EST省エネビジョンの目標として、「公共交通を軸としたコンパク
トなまちづくり」を推進することにより、その結果として環境負荷の低減や省エネル
ギーを目指すものとしております。
 リーディングプロジェクトである富山ライトレール(旧富山港線のLRT化)は、
開業3年間で500万人乗車を達成するなど、乗車人数については当初の計画を上回る成
果をあげており、今後のさらなる効果発現を図ってまいりたいと考えております。
 次なる公共交通活性化推進政策(鉄軌道)として、本市では、富山駅南部における
既存の路面電車網の環状線化に着手しており、約1Kmの軌道を新設し、市街地中心
部での環状線運行を平成21年度中に開始する予定です。この事業は地域公共交通の活
性化及び再生に関する法律に基づく軌道運送高度化実施計画の第1号認定を受け、上
下分離制度を導入し行うものです。
 その他にも富山ライトレール(市北部)と既存路面電車(市中央部)の軌道連結、
さらには市南部の鉄道への路面電車乗り入れなどの実現を目指し、事業者と研究を進
めているところであります。このようにLRTネットワークを拡充することにより、
公共交通軸の活性化を図り、利用を促進することにより、高齢化社会や環境問題に対
応できる「公共交通沿線におけるコンパクトなまちづくり」を進めてまいりたいと考
えております。
 また、本年6月20日に、立山連峰を舞台に美しい映像を織りなして製作された映画
「劔岳 点の記」が公開されます。この登場人物、宇治長次郎(山岳案内人)の地元
が本市大山地域であり、「立山あおぐ特等席。富山市」をキャッチフレーズとしてい
る本市の雄大な大自然と人情をたっぷりご覧いただけるものと考えております。映画
のみならず、この特等席で進行中のLRTプロジェクトにつきましても、ぜひ直接当
地をお尋ねいただき、大自然と合わせてご体験いただけますれば幸いです。

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3.ニュース/トピック
●EST推進地域に帯広市、兵庫県、大阪市が登録しました【EST普及推進委員会】
 EST普及推進委員会は、帯広市、兵庫県、大阪市から申請書の提出を受け、この3地
域をEST推進地域として登録しました。現在、この3地域を加え、14地域がEST推進
地域として登録され、ESTの活動を進めています。本地域登録制度の応募は随時受け
付けておりますので、多くの地方自治体の皆様からのご応募をお待ちいたします。
http://www.estfukyu.jp/chiikidantai_map.html

●ESTポータルサイトに3ヵ年が終了したESTモデル地域(11地域)の第三者評
価を掲載しました【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
 EST普及推進委員会及び交通エコロジー・モビリティ財団は、社団法人交通工学研
究会の協力を得て、3ヵ年が終了したESTモデル地域(11地域)の第三者評価を実
施し、ESTポータルサイトに掲載しました。
http://www.estfukyu.jp/estdb1.html

●「新たな温室効果ガス削減環境事業モデル」の新規募集について【国土交通省】
 国土交通省では、民間事業者等の連携による先進的な温室効果ガス削減努力を掘り
起こし、人や企業の行動原理の変革に働きかける取組を広める温室効果ガス削減環境
事業モデル事業を今年度から新たに開始します。具体的には、国土交通分野における
温室効果ガスを排出する民間事業者等から、環境に配慮した経済活動上の先進的提案
を広く募集します(募集期間:5月29日(金)締切)。応募された提案の中から、優
れた事業モデルを選定し、事業化等に向けた支援を行うとともに、環境事業モデルと
して推奨することにより、今後の普及促進を図ります。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo10_hh_000026.html

●道路に関する新たな施策の社会実験【国土交通省】
 国土交通省道路局では、道路に関する先進的または斬新な施策について、当該施策
を本格実施するにあたり効果や影響を確認するため、場所と期間を限定して試行・評
価する社会実験を実施しています。先進的または斬新な施策について、広く企画の提
出を求めるため公募を行うものであり、地域からの提案を募集します(案件登録:5
月29日(金)締切、公募申請:6月12日(金))。渋滞や沿道環境等の道路交通問題
解消に公共交通機関を活用する実験も主な対象としています。
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000074.html

●第18回「エコレールマーク」の認定について【国土交通省】
 第18回「エコレールマーク運営・審査委員会」が平成21年5月15日(金)に開催さ
れ、エコレールマークの認定商品として2件が新たに認定されました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo02_hh_000009.html

●環境確保条例を改正、自動車の地球温暖化対策などを強化【東京都】
 CO2排出量の削減を推進しつつ大気環境を改善するため、「都民の健康と安全を確
保する環境に関する条例(環境確保条例)」を改正しました。主な改正のポイント
は、都内で200台以上の車を使用する事業者は、東京都が指定する低公害・低燃費車
を5%以上導入することが義務化される(23年4月から)ことなどです。
http://www.koho.metro.tokyo.jp/koho/2009/05/ondanka.htm

●富山ライトレール 土木学会デザイン賞2008を受賞【富山ライトレール株式会社】
 この度、富山ライトレール株式会社は、土木学会景観・デザイン委員会が主催する
「土木学会デザイン賞2008 最優秀賞」を受賞しました。
http://www.t-lr.co.jp/news/news0048.html

●首都高パーキングエリアに電気自動車用急速充電器を増設しました【首都高速道路
株式会社】
首都高速道路株式会社では、環境負荷低減の取り組みとして、平成20年10月に、大黒
パーキングエリア、平和島上りパーキングエリアに、高速道路会社としては初めて、
電気自動車用急速充電器を設置しました。今般、八潮パーキングエリアと、市川パー
キングエリアにも追加設置し、4月25日をもって利用可能となりました。これによ
り、首都高の通る1都3県に、充電設備が整えられました。首都高速道路を電気自動車
で利用されるお客様の利便性の向上をはかるとともに、電気自動車の普及促進に貢献
することを目指し、このような取組みを行っています。
http://www.shutoko.jp/company/press/h21/0427.html

●高速バスカーボンオフセットの導入 高速バス初のハイブリッドバスの導入
【WILLER TRAVEL株式会社】
 全国へ高速ツアーバスを運行するWILLER TRAVEL株式会社は、独自の環境保全への
取り組みとして「地球にやさしい移動を考える」ECO MOVE STYLEを始めています。地
球温暖化防止や、環境に配慮した取り組みが活発になる中、弊社とお客様が一体と
なって社会貢献活動を行うことを目的とし、高速バス『WILLER EXPRESS』に乗車する
ことにより排出されるCO2を6%削減する、高速バスカーボンオフセットサービスを開
始しています。
http://travel.willer.co.jp/x/bus/dynamic/3/ja/html/pc/eco/index.html

●「飛脚グリーンメール」が好調!【佐川急便株式会社】
佐川急便株式会社が提供している「飛脚グリーンメール」の2008年度実績が、前年度
比3.8倍の約55万冊と大きく取り扱い数を伸ばしました。これは昨今の環境意識の高
まりを受け、企業が発行する環境報告書等の配送に「飛脚グリーンメール」をご利用
いただく機会が増えたことによるものです。
http://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2009/0501_458.html

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4.イベント情報
●地域公共交通研究セミナー
 日時:平成21年6月2日(火) 13:00〜16:00
 場所:ふくしま自治研修センター講堂
 主催:ふくしま自治研修センター
 http://www.f-jichiken.or.jp/tyousa-kenkyuu/seikahoukokukai/seminar.html

●横浜国大公開講座 都市交通計画 政策と技術の新展開に向けて
 日時:平成21年6月6日(土) 13:30〜17:30
 場所:横浜国立大学工学部講義棟C201教室
 主催:横浜国立大学大学院工学研究院
 http://www.eng.ynu.ac.jp/open_lecture/planning.html

●エコカーワールド2009
 日時:平成21年6月6日(土) 11:00〜17:00、7日(日) 10:00〜16:00
 場所:メイン会場 横浜みなとみらい21 横浜赤レンガ倉庫広場
 主催:環境省、独立行政法人環境再生保全機構、横浜市
 http://www.erca.go.jp/ecocarworld/

●2009年/SEV・研究・討論会 (第6回)
 日時 : 平成21年6月9日(火) 18:30〜20:30
 場所 : 川崎商工会議所 会議室
 主催 : SEV/人と環境にやさしい交通をめざす協議会
 http://www.areev.org/

●「環境セミナー」〜地球温暖化対策の現状と課題について、トラック業界からの視
点と併せて我が国における温暖化対策の動向を探る〜
 日時:平成21年6月10日(水) 13:30〜16:00
 場所:横浜エクセルホテル東急 横浜市西区南幸1-1-12
 主催:社団法人 神奈川県トラック協会
 http://www.kta.or.jp/p_news/kankyouseminar/seminar.htm

●第39回土木計画学研究発表会(春大会)
 日時:平成21年6月13日(土)、14日(日)
 場所:徳島大学工学部
 主催:土木学会(担当:土木計画学研究委員会)
http://www.jsce.or.jp/committee/ip/conference/ip39/taikaiHP39.htm

●第83回交通工学講習会
 「低炭素社会づくりに向けた環境的に持続可能な交通(EST)のアプローチ
  〜対策効果算出法と温暖化対策先進都市に学ぶ〜」
 日時 : 平成21年6月26日(金) 10:00〜17::00
 場所 : 科学技術館 サイエンスホール
 主催 : 社団法人 交通工学研究会
 http://www.jste.or.jp/Event/index.html

●第2回「土木計画学」一日講習会
 日時 :平成21年6月26日(金) 10:00〜17:00 
 場所 :京都大学 百周年時計台記念館 2階 国際交流ホールI
 主催 :学芸出版社
 http://www.gakugei-pub.jp/kanren/ibento/090626doboku.htm

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5.その他
●記事募集中!
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→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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