ESTメールマガジン 第35号(2009.6.25)

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ESTメールマガジン 第35号(2009.6.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容

【交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合 開催概要】
 国土交通省では、2009年6月17日(水)から18日(木)にかけて「交通分野におけ
る地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合」を北海道函館市で開催しまし
た。

【第83回交通工学講習会 明日開催!】
 社団法人交通工学研究会は、対策効果算出法と温暖化対策先進都市から学ぶ、低炭
素社会づくりに向けたESTのアプローチについて、講習会を開催します。

□目次

1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第35回)
●「環境モデル都市と見える化」
                 【埼玉大学大学院理工学研究科 准教授 坂本
邦宏】
2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第35回)
●環境にやさしい自動車の普及促進等の取り組みについて
                   【豊田市役所 都市整備部交通政策課 深
田 真一】
3.ニュース/トピック
●交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合の開催概要に
ついて【国土交通省】
●モビリティ・マネジメントによる「エコ通勤」の取組み結果(平成20年度)及び「エ
コ通勤優良事業所認証制度」の創設について【国土交通省】【交通エコロジー・モビ
リティ財団】
●環境対応車への買い換え・購入に対する補助制度について【経済産業省】
●「クールビズトレイン」の実施について【環境省】
●PASMOを使ったパーク&ライドサービスをスタート!【京王電鉄株式会社】
●「109シネマズECO(エコ)得キャンペーン」を実施【東京急行電鉄、横浜高速鉄
道、横浜市交通局、東急レクリエーション】
●「堺eco 観光」スタート【堺市・西日本旅客鉄道株式会社・南海電気鉄道株式会
社・阪堺電気軌道株式会社】
●『エコトレインでエコ宣言!ぼくたち・わたしたちの「未来のまち」エコ絵画コンテス
ト』の受賞作晶が決定【阪急電鉄株式会社】
●新世代電気自動車『i-MiEV』を市場投入【三菱自動車】
4.イベント情報
●第83回交通工学講習会 「低炭素社会づくりに向けた環境的に持続可能な交通
(EST)のアプローチ〜対策効果算出法と温暖化対策先進都市に学ぶ〜」
【2009/6/26】
●平成21年度グリーン物流セミナー(第1回)【2009/7/3】
●都市交通手段「自転車」の役割と計画化〜"快適"で"安全"な自転車走行空間の
あり方を探る〜【2009/7/6】
●横浜国大 公開講座 都市交通バトルトーク「モビリティデザインについて」
【2009/7/9】
●交通安全環境研究所講演会【2009/7/17】
●第四回 日本モビリティ・マネジメント会議【2009/7/31】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第35回)
●「環境モデル都市と見える化」
                 【埼玉大学大学院理工学研究科 准教授 坂本
邦宏】
2008年度に13の地方自治体が「環境モデル都市」に選定されました。人口364万の横
浜市から、4千人の下川町まで、様々な規模・特徴を持った都市が、長期目標(2050
年)に50%以上の温暖化ガス削減を掲げ、低炭素社会の実現に向けた世界の最先端モ
デルとなるための努力を開始しています。2009年3月には全ての自治体からアクショ
ンプランが公開され、公募書類の段階では明らかになっていなかった各都市の具体的
な取り組みがはっきりとしました。特に今後5年後でどこまで・何ができるかを、文
字による説明だけでなく、図やイラストによってわかりやすく「見える化」したこと
は、そこに住み・働き・憩う人に、何を行いたいのかを理解してもらえることが期待
できます。
しかし、「環境モデル都市って何?」という素朴な疑問は、「低炭素社会って何?」
と同様に、人々が共通のイメージを持つことが難しいと思います。これらの単語は、
どのような社会ができるのかを直接的に表現していません。環境モデル都市におい
て、人々の生活がどのように変わるのかの共通イメージを持つことができなければ、
それを達成するための地域住民・市民からの支援や合意は極めて困難になると思いま
す。様々な新しい技術やシステムが導入されると、将来はどうなるかの「見える化」
の向上は、合理的な判断には必要不可欠ですから環境モデル都市では重要視されてい
ますが、これは将来の人々の生活を「見える化」することではありません。為政者・
技術者が目指す社会を「見える化」して、地域全体としての「環境モデル都市」共通
イメージを醸しだすことは同じように重要だと思います。
新型ハイブリッド車が予想の数倍の販売台数となっていることが報道されています。
実用的な電気自動車の販売開始も遠い未来ではありません。我々の日常生活が、これ
までとは大きく変化することは容易に想像できます。これは端的な技術の一例です
が、その変化をきちんと「見える化」することは、環境モデル都市、持続可能な社会
の成功に必要な重要な要素と思います。

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2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第35回)
●環境にやさしい自動車の普及促進等の取り組みについて
                   【豊田市役所 都市整備部交通政策課 深
田 真一】

  豊田市は、平成21年1月に環境モデル都市に選定され、環境先進都市『ハイブ
リッド・シティ とよた』を早期実現するため、次世代エコカーと太陽光発電を普及
し、自然エネルギーで自動車が走るまちを目指します。
 具体的な内容は、トヨタ自動車�がリース販売するプラグインハイブリット車(P
HV)を20台活用して、太陽光発電による電気で自動車が走行する環境にやさしい車
の使い方を市民に提案します。PHVは、短距離を電気で走行できる車両であるた
め、PHVと太陽光発電施設を組み合わせて普及することで、市街地での自動車移動
の大半を自然エネルギーで賄い、CO2の大幅な削減を実現します。
 ・PHVの運用(案)
  公用車利用:13台(イベント時には市民体験試乗会等で利用)
  事業所共同利用:7台
 ・利用開始時期 平成22年4月【予定】
 ・太陽光発電による充電施設設置【予定】11箇所(23台分)
  候補地:市役所、支所8箇所、豊田市駅東・西など
 また、平成21年6月1日からは、豊田市基幹バス(とよたおいでんバス)等の一部の
路線に乗車していただいた方にとよたエコポイント制度により、ポイントを発行して
います。
 とよたエコポイント制度は、電子マネーなどのFelica(フェリカ)チップ製
造IDを利用し、市民の消費行動、通勤、環境学習、ボランティア活動など環境に配
慮した行動に対し、様々な分野でデジタル管理によるポイントを発行します。
 豊田市では、公共交通利用者へエコポイントを付与し、環境負担の小さな交通への
転換を促進していきます。

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3.ニュース/トピック
●交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合の開催概要に
ついて【国土交通省】
 国土交通省では、2009年6月17日(水)から18日(木)にかけて「交通分野におけ
る地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合」を北海道函館市で開催し、概
要を以下のURLにまとめました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo05_hh_000018.html

●モビリティ・マネジメントによる「エコ通勤」の取組み結果(平成20年度)及び「エ
コ通勤優良事業所認証制度」の創設について【国土交通省】【交通エコロジー・モビ
リティ財団】
 モビリティ・マネジメントによるエコ通勤については、平成20年度は、840事業所
の応募があり、エコ通勤の取組みが実施されました。21年度も「エコ通勤アンケー
ト」に取組む事業所を公募します(7月15日(水)まで)。
また、第10回公共交通利用推進等マネジメント協議会において、新たに、「エコ通勤
優良事業所認証制度」が創設されました。地方運輸局等にて認証・登録の申請を受け
付け、国土交通省及び交通エコロジー・モビリティ財団が審査を行います。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000008.html
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecommuters/ecommuters_top.html

●環境対応車への買い換え・購入に対する補助制度について【経済産業省】
 4月10日に発表された経済危機対策を受け、環境性能の良い新車の買い換え・購入
を促進することにより、環境対策と景気対策を効果的に実現するべく、環境対応車へ
の買い換え・購入に対する補助制度が平成21年度補正予算案に盛り込まれていまし
た。補正予算の成立を受け、6月19日より補助金の申請受付が開始されます。
http://www.meti.go.jp/press/20090602006/20090602006.html

●「クールビズトレイン」の実施について【環境省】
 チーム・マイナス6%のチーム員企業である小田急電鉄株式会社は、チーム・マイナ
ス6%(環境省)の特別協力により、臨時特急列車「湘南マリン号」ロマンスカー・MSE
(60000形)の冷房時の車内温度を通常よりも1〜2℃高く設定し、概ね27℃にする試
験的取組(クールビズトレイン)の運転を行います。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11260

●PASMOを使ったパーク&ライドサービスをスタート!【京王電鉄株式会社】
 時間貸駐車場「タイムズ」を運営・管理するパーク24株式会社と京王電鉄株式会社
は、ICカード乗車券「PASMO」の乗車履歴を活用した駐車場優待の「パーク&ライ
ド」サービスを2009年6月5日(金)から、京王線沿線の3カ所のタイムズ(笹塚駅・千歳
烏山駅・仙川駅)で開始します。
http://www.keio.co.jp/news/update/news_release/nr090604v04/index.html

●「109シネマズECO(エコ)得キャンペーン」を実施【東京急行電鉄、横浜高速鉄
道、横浜市交通局、東急レクリエーション】
 2009年7月1日(水)から9月30日(水)まで、東急レクリエーションが運営する沿線の
シネマコンプレックスに鉄道を利用して来場されたお客さまに対して、映画館の入場
料を割り引く「109シネマズECO(エコ)得キャンペーン」を実施します。
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/pdf/090616.pdf

●「堺eco 観光」スタート【堺市・西日本旅客鉄道株式会社・南海電気鉄道株式会
社・阪堺電気軌道株式会社】
 堺市、JR西日本、南海電鉄、阪堺電気軌道は連携し、鉄道と散策・サイクリング
に着目した、「環境モデル都市・堺」にふさわしい観光を推進する取組みを、6月4日
から順次開始します。
http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/090603.pdf

●『エコトレインでエコ宣言!ぼくたち・わたしたちの「未来のまち」エコ絵画コンテス
ト』の受賞作晶が決定【阪急電鉄株式会社】
 阪急電鉄では、2008年12月より2009年7月末まで、環境メッセージ列車「エコトレイン
未来のゆめ・まち号」を運行し、車体-のラッピングや中二内ポスターなどにより、環境
に関するさまざまな情報を発信しています。2009年2月から4月までの期間において、エ
コに関するメッセージを込めた絵画と宣言文をこどもたちから募集する『エコトレイ
ンでエコ宣言!ぼくたち・わたしたちの「未来のまち」エコ絵画コンテスト』を実施し
ていました。このたび、504点もの応募作品の中から、最優秀賞を含め入賞12作品を決
定しました。
http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/ER200906011N1.pdf

●新世代電気自動車『i-MiEV』を市場投入【三菱自動車】
 三菱自動車は、世界環境デーである6月5日(金)に、「クルマ社会の、次の100年
の扉を開くパイオニア」として、量産型の新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミー
ブ)」を公表し、本年7月下旬より国内市場に投入する予定です。
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/publish/mmc/pressrelease/news/detail1940.
html

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4.イベント情報
●第83回交通工学講習会
 「低炭素社会づくりに向けた環境的に持続可能な交通(EST)のアプローチ
  〜対策効果算出法と温暖化対策先進都市に学ぶ〜」
 日時 : 平成21年6月26日(金) 10:00〜17::00
 場所 : 科学技術館 サイエンスホール
 主催 : 社団法人 交通工学研究会
 http://www.jste.or.jp/Event/index.html

●平成21年度グリーン物流セミナー(第1回)
 日時:平成21年7月3日(金)13:30〜16:30
 場所:WTCホール
 主催:関西グリーン物流パートナーシップ会議 大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/port/0000036808.html

●都市交通手段「自転車」の役割と計画化〜"快適"で"安全"な自転車走行空間の
あり方を探る〜
 日時:平成21年7月6日(月)10:00〜17:00
 場所:剛堂会館ビル(明治薬科大学)・会議室
 主催:自転車まちづくりフォーラム実行委員会
http://www.chiikikagaku-k.co.jp/j-forum/symposium2009-7.html

●横浜国大 公開講座 都市交通バトルトーク「モビリティデザインについて」
 日時:平成21年7月9日(木)18:00〜
 場所:横浜国立大学土木工学棟2階セミナールーム
 主催:横浜国立大学 交通と都市研究分野
http://transport-lab.cocolog-nifty.com/pudding/2009/06/post-bde2.html

●交通安全環境研究所講演会
 日時:平成21年7月17日(金) 10:30〜16:50
 場所:大手町サンケイプラザ4F
 主催:独立行政法人 交通安全環境研究所
http://www.ntsel.go.jp/event/kouenkai21/index.html#guidance

●第四回 日本モビリティ・マネジメント会議
 日時:平成21年7月31日(金) − 8月1日(土)
 場所:大分県別府市 ビーコンプラザ
 主催:一般社団法人 日本モビリティ・マネジメント会議(予定)
http://www.plan.cv.titech.ac.jp/fujiilab/jcomm.html

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5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連す
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→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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