ESTメールマガジン 第37号(2009.8.25)

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ESTメールマガジン 第37号(2009.8.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【募集中!第1回EST交通環境大賞】
 EST普及推進委員会と交通エコモ財団は、地域の優れた交通環境対策の取組みを表
彰するEST交通環境大賞を創設しました。自治体、企業、市民団体等による自薦の
ほか、有識者による他薦も受け付けます。応募期間:8月3日〜10月16日

【札幌・仙台・名古屋でEST創発セミナーを開催します】
 9月17日の札幌から、10月27日の仙台、11月25日の名古屋まで、全国3箇所でEST創
発セミナーを開催します。参加希望者はESTポータルサイトで登録をお願いします。

□目次

1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第37回)
●「大変化時代の環境自立都市を求めて」
        【首都大学東京都市環境科学研究科 観光科学域 教授 秋山哲
男】

2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第37回)
●「EST実現を目指した豊中市の取組み」
                           【豊中市環境政策室 副
主幹 土井博司】

3.ニュース/トピック
●EST交通環境大賞の募集開始について【EST普及推進委員会、交通エコモ財団】
●地域公共交通活性化・再生総合事業/自動車交通関係 ベストプラクティス集の
ホームページ公開について【国土交通省】
●平成21年度グリーン物流パートナーシップ優良事業の募集開始!【国土交通省】
●平成21年度都市型コミュニティサイクル社会実験公募の選定結果について【環境
省】
●8月1日から「モコバス」運行開始【守谷市】
●カーシェアリングシステム「カーシェア・つくば」導入【筑波大学】
●「乗ろう鉄道、減らそうCO2」をテーマとしてポスターを掲出します【関西の鉄道
事業者15社局】
●自転車共同利用実験「Poro-cle」の自転車利用モニター募集【株式会社ドーコン】
●「急速充電器インフラ推進協議会(仮称)」の設立について【日産自動車株式会
社、三菱自動車工業株式会社、富士重工業株式会社、東京電力株式会社】
●岡山県のバイオエタノール実証実験に参加【三菱自動車工業株式会社】
●渋滞緩和対策の効果事例について【東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式
会社、西日本高速道路株式会社】
4.イベント情報
●北海道EST創発セミナー 〜市民と協働した交通環境まちづくりを目指して〜
【2009/9/17】
●東北EST創発セミナー =エコ通勤のすすめ= 〜環境にやさしく、地域経済・社会を
支える交通とは〜【2009/10/27】
●中部EST創発セミナー 〜全国へ発信!ESTの普及推進に向けた中部地方の取組
み〜【2009/11/25】
●地方圏生活交通の維持・再生における行政・事業者の役割と連携【2009/8/25】
●第84回交通学講習会(大阪)「低炭素社会に向けた環境的に持続可能な交通(EST)
のアプローチ」【2009/10/2】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿�「環境的に持続可能な交通を目指して」(第37回)
●「大変化時代の環境自立都市を求めて」
        【首都大学東京都市環境科学研究科 観光科学域 教授 秋山哲
男】

 エコモ財団の役割は、交通環境問題と交通バリアフリーの問題に特化した形で様々
な研究を行うことであり、ある程度の成果をあげてきている。これとは別に、最近地
方の疲弊した都心部を見るにつけ、環境とバリアフリーの統合化だけでは立ち行かな
いことも感じている。つまり、環境やバリアフリーの対策が進んでも、他方で中心市
街地の衰退が進行し、都市そのものが壊れてゆく事態が進行している。
 この問題は都心部と郊外の関係の歪み、言い換えれば中心商店街が疲弊した原因
は、店舗自身の努力の不足はもちろんあるが、自動車文明が生み出した郊外ショッピ
ングセンターの立地など都市構造が分散型都市へと歩み始めているところにある。こ
れ自体が、自動車の依存度を高め環境悪化の大きな流れを作るとともに、中心市街地
も空き店舗をはじめ徐々に衰退が進行し人々の生活をも脅かしている。
 この点から、新しい環境自立都市を作る努力が強く求められる。1970年代のブラジ
ルのクリチバ市は、土地利用と交通システムを変える方法を提案して自動車の分担率
を極めて低く抑え、しかも利便性の高いバリアフリー化された公共交通も実現し、都
心部を豊かに造り上げてきた。これは30年間単純なことを継続することによって達成
したものである。
 これからは環境自立都市、つまり地球温暖化を止める根本的な対策にチャレンジす
る都市づくりがこれからの課題である。環境自立都市とは、エネルギーをできるだけ
使わない都市であり、自らが必要なエネルギーをつくりだす都市の発想である。

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2.寄稿�「地方から全国に向けた情報発信!」(第37回)
●「EST実現を目指した豊中市の取組み」
                           【豊中市環境政策室 副
主幹 土井博司】

  豊中市は平成17年12月にESTモデル事業地域として選定を受け、ESTの普及啓発事
業と具体的な取り組みを行うための計画を策定してまいりました。平成21年度からは
 10番目のEST推進地域として登録を受けて、地球環境にやさしい交通への取り組み
を進めています。
  はじめに、そのキャッチとしてEを「エコで」、Sを「スマイル」、Tを「たのし
いのりもの」と読み替えて、ESTのイメージを発信しています。そして、普及啓発事
業を進めながら具体的な事業の一つとして、今年度に千里中央地区で公共交通と連携
したカーシェアリングを導入し、自動車利用から公共交通利用への転換を試みます。
 この地区は公共交通の集積ターミナルであり、周辺地に商業・業務地と住宅地があ
る公共交通の利便性が非常に高いところです。平日にはビジネス利用を見込み、土・
休日にはファミリー利用を見込んでいます。カーシェアリングは、年間の自動車利用
コストを約80〜90%に削減することができるとされています。自動車保有からカー
シェアリングに転換いただき、通常の移動は充足している公共交通を利用していただ
き、自動車が必要な時にはカーシェリングというように利用目的に見合った交通手段
を選択していただく、体験型のMMとして位置付けています。すでに実施されている東
京や京都では自動車利用が減り、公共交通の利用が増加していることから、豊中市で
開始されるカーシェアリングも同様な効果を期待しています。そのような既存の公共
交通と新しい交通手段であるカーシェアリングを活用して、ESTの実現化を図ってま
いります。

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3.ニュース/トピック
●EST交通環境大賞の募集開始について【EST普及推進委員会、交通エコモ財団】
 EST普及推進委員会と交通エコモ財団では、環境にやさしい交通を目指す取組みを
表彰するEST交通環境大賞の募集を開始しています。応募期間は、8月3日〜10月16
日です。自治体、企業、市民団体等による自薦のほか、有識者による他薦も受け付け
ています。皆様からの応募を期待しています。
http://www.estfukyu.jp/kotsukankyotaisho.html

●地域公共交通活性化・再生総合事業/自動車交通関係 ベストプラクティス集の
ホームページ公開について【国土交通省】
平成20年度に創設された「地域公共交通活性化・再生総合事業」を活用して全国でさ
まざまな創意工夫ある取り組みが行われています。国土交通省は、バスや乗合タク
シー等に関する取り組みを行う上で参考となる「ベストプラクティス集」を作成し、
ホームページにて公開しましたので、お知らせいたします。
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000062.html

●平成21年度グリーン物流パートナーシップ優良事業の募集開始!【国土交通省】
 国土交通省では「グリーン物流パートナーシップ会議」において推進決定された事
業の中から特に優良である事業に対して国土交通大臣表彰及び国土交通省政策統括官
表彰を行うため、平成21年8月20日から優良事業を募集しています。本表彰につきま
しては、表彰事業の発表を国土交通省から行った後、「グリーン物流パートナーシッ
プ会議」の場において、表彰式を行う予定です。
http://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000036.html

●平成21年度都市型コミュニティサイクル社会実験公募の選定結果について【環境
省】
 環境省では、「都市型コミュニティサイクル社会実験」を実施する企業等を選定し
ました。 近年、欧米では、路上広告を主たる収入源として、高密度に道路上に貸出
拠点(駐輪施設と支払い用の機器)を設置し、低価格で利用可能なコミュニティサイ
クルが定着しつつあります。しかし、我が国へ導入するには、自治体の費用負担の受
容性、違法駐輪の量、屋外広告の価値、坂の多い地形等の欧米と異なる特性があるこ
とから、これらを踏まえた日本型のシステムを構築していく必要があります。そこ
で、我が国へのコミュニティサイクル導入方策の検討を行うための社会実験を行いま
す。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11432

●8月1日から「モコバス」運行開始【守谷市】
守谷市地域公共交通活性化協議会では、平成21年8月1日(土曜日)から3年間の計画
で、コミュニティバス「モコバス」の運行を実証実験として開始しました。
http://www.city.moriya.ibaraki.jp/bus/moco/

●カーシェアリングシステム「カーシェア・つくば」導入【筑波大学】
筑波大学では、本学の学生・教職員を対象としたカーシェアリングシステム(CS)
「カーシェア・つくば」を導入し、その有効性に関する実証実験を行うこととなりま
した。
http://www.tsukuba.ac.jp/topics/20090721171136.html

●「乗ろう鉄道、減らそうCO2」をテーマとしてポスターを掲出します【関西の鉄道
事業者15社局】
 関西の鉄道事業者15社局は、共同キャンペーンとして平成21年9月1日(火)から15
日(火)を中心に、「乗ろう鉄道、減らそうCO2」をテーマとしたポスターを提出し
ます。より効果的に多くの利用客の理解・協力を得るため、15社局が連携して共通の
ポスターを製作、掲出します。
http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/K1200908201N2.pdf

●自転車共同利用実験「Poro-cle」の自転車利用モニター募集【株式会社ドーコン】
 ドーコンは、学識者・民間企業と北海道モビリティデザイン研究会を結成し、これ
からの都市に必要な環境への配慮や都市内における放置自転車の社会問題解決等に向
けた研究を始めました。その一つとして自転車を複数の人で共同利用する「コミュニ
ティサイクル」を取り上げ、都市部への導入可能性を検証するため、札幌市内で「自
転車共同利用実験(愛称:poro-cle)」を行います。
http://www.docon.jp/news/contents/09080601.html

●「急速充電器インフラ推進協議会(仮称)」の設立について【日産自動車株式会
社、三菱自動車工業株式会社、富士重工業株式会社、東京電力株式会社】
日産自動車株式会社、三菱自動車株式会社、富士重工業株式会社、東京電力株式会社
の4社は、国内における電気自動車の普及に必要不可欠な急速充電器の普及、および
充電方式の標準化を図ることを目的に連携・協力する『急速充電器インフラ推進協議
会(仮称)』を今年度内に設立することとしました。
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2009/_STORY/090805-01-j.html

●岡山県のバイオエタノール実証実験に参加【三菱自動車工業株式会社】
三菱自動車は、岡山県の「グリーンバイオ・プロジェクト」に関連して、エタノール
10%混合ガソリン(E10)に対応した実験車『MITSUBISHI E10 BIOETHANOL VEHICLE
(バイオエタノール ビークル)』の国土交通大臣認定を取得しました。
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/publish/mmc/pressrelease/news/detail1962.
html

●渋滞緩和対策の効果事例について【東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式
会社、西日本高速道路株式会社】
NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)は、高速道路での速度回復情報提供によ
る渋滞緩和の効果事例をとりまとめました。この対策については、利用客に認識して
いただくことにより、より対策効果が高まるものと3社では考えており、広く周知を
行って予定です。
http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h21/0728/

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4.イベント情報
●北海道EST創発セミナー 〜市民と協働した交通環境まちづくりを目指して〜
 日時:平成21年9月17日(木) 13:30〜
 場所:KKRホテル札幌「孔雀」
 主催:北海道運輸局、EST普及推進委員会、交通エコモ財団
http://www.estfukyu.jp/sohatsu8.html

●東北EST創発セミナー =エコ通勤のすすめ= 〜環境にやさしく、地域経済・社会を
支える交通とは〜
 日時:平成21年10月27日(火) 14:00〜
 場所:仙台サンプラザ1階「パール」
 主催:東北運輸局、EST普及推進委員会、交通エコモ財団
http://www.estfukyu.jp/sohatsu9.html

●中部EST創発セミナー 〜全国へ発信!ESTの普及推進に向けた中部地方の取組
み〜
 日時:平成21年11月25日(水) 13:30〜
 場所:名古屋都市センター14階「特別会議室」
 主催:中部運輸局、EST普及推進委員会、交通エコモ財団
http://www.estfukyu.jp/sohatsu10.html

●地方圏生活交通の維持・再生における行政・事業者の役割と連携
 日時:平成21年8月25日(木) 13:00〜
 場所:剛堂会館ビル・会議室
 主催:�地域科学研究会
http://www.chiikikagaku-k.co.jp/seminer/sub1_167.html

●第84回交通学講習会(大阪)「低炭素社会に向けた環境的に持続可能な交通(EST)
のアプローチ」
 日時:平成21年10月2日(金) 10:00〜
 場所:建設交流館 グリーンホール
 主催:社団法人交通工学研究会
http://www.jste.or.jp/Event/kosyu84.pdf


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5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連す
る取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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 発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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