ESTメールマガジン 第40号(2009.11.25)

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ESTメールマガジン 第40号(2009.11.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【2008年度の温室効果ガス排出量(速報値)発表!】
 環境省は、今般、2008年度の温室効果ガス排出量(速報値)をとりまとめました。運輸部門は、2億3,600万t-CO2で、前年度比1,000万トン(4.1%)減です。
【エコプロダクツ2009開催!】
 今年も12月10日から三日間、東京ビッグサイトでエコプロダクツ2009が開催されます。エコモ財団をはじめ、多くの団体が交通と環境の出展をおこないます。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第40回)
●「和歌山都市圏の"交通まちづくり"」
      【和歌山の交通まちづくりを進める会"わかやま小町"事務局長 志場 久起】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第40回)
●「阪神都市圏におけるEST普及推進の取り組み」
                  【兵庫県阪神北県民局宝塚土木事務所 山内有紀】
3.ニュース/トピック
●2008年度(平成20年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について【環境省】
●第1回 交通基本法検討会の開催について【国土交通省】
●燃料電池自動車、東京〜北九州1,100kmの長距離を見事完走しました!【経済産業省】
●大型ショッピングセンターにおけるエコドライブ普及促進プロジェクトのキックオフについて【環境省】
●乗合タクシーの実証運行をはじめました【秦野市】
●「秋の奈良」レンタサイクル社会実験のお知らせ【奈良県】
●「天神公共交通マップ」を作成しました【福岡市交通局・西日本鉄道株式会社】
●茨城県内初!高萩市紅葉の名所「花貫渓谷」 にカーボンオフセットパーキング導入【株式会社JTB関東、高萩市観光協】
●「タウンサイクルでめぐる練馬の秋」キャンペーンを開催します【(財)練馬区都市整備公社、練馬区観光協会、西武鉄道株式会社】
●カーナビを利用した「デマンドバスシステム」第11回グリーン購入大賞受賞【パイオニア株式会社、飯綱町】
4.イベント情報
●講座仙台学「宮城スタジアムを満員にするために 〜交通計画の視点から〜」【2009/11/28】
●第4回/人と環境にやさしい交通をめざす全国大会【2009/12/5】
●群馬県におけるバス交通の維持と再生を目指して【2009/12/9】
●第8回グリーン物流パートナーシップ会議【2009/12/10】
●エコプロダクツ2009【2009/12/10〜12】
●今後の大気環境と自動車環境対策のあり方を考えるシンポジウム【2009/12/15】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第40回)
●「和歌山都市圏の"交通まちづくり"」
      【和歌山の交通まちづくりを進める会"わかやま小町"事務局長 志場 久起】

 約60万人の人口を擁する和歌山都市圏で「公共交通」のあり方が一気にクローズアップされたのはちょうど6年前、2003年11月に発覚した南海貴志川線廃止問題がきっかけです。車両冷房化などの近代化も進められていたなかで「まさか!」というのが沿線住民の思いでした。その後も廃止に向けた準備が進むなか、沿線住民が存続を求める市民団体を立ち上げて、寸暇を惜しんで積極的な活動を展開したほか、研究者が中心となって貴志川線存続の費用便益調査をおこない、公費を投入して存続させても地域社会が受ける便益がそれを上回るという結果がまとまったことなどから、地域が一体となった存続運動に発展し、和歌山電鐵への事業継承へとつながっていきました。
 その後、都市圏公共交通路線図「wap」の配布や、自治体や交通事業者、NPOなどを交えた「交通まちづくり会議」の開催などを経てきました。しかし、「たま駅長」や様々な改装電車など、ユニークな試みで脚光を集めている和歌山電鐵の経営もまだ決して安定しているとはいえませんし、ほかの鉄道やバス事業者の利用者数もなかなか増加には転じていません。
 全国的なモデルケースとなった和歌山電鐵の事例を含め、さらなる情報発信とノウハウの共有を得て、少しでも多くの成果を上げたい、そう願っています。
 参考:わかやま小町ブログ http://komachi.ikora.tv/

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2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第40回)
●「阪神都市圏におけるEST普及推進の取り組み」
                  【兵庫県阪神北県民局宝塚土木事務所 山内有紀】 

 阪神都市圏(7市1町)は人口約170万人で、鉄道・バスをあわせて13事業者がサービスを行っている公共交通の利便性が高い地域ですが、阪神・淡路大震災の発生した平成7年以降、公共交通の利用は減少の一途を辿っています。
 このような中で、兵庫県阪神北県民局が事務局となり、平成17年に学識、国県市町、交通事業者、NPO等からなる「阪神都市圏公共交通利用促進会議」(以下、促進会議)を設置しました。この促進会議では、公共交通の利用促進に向けてこれまで、「阪神地域えきバスまっぷ。」の発行、社会実験で交通情報提供サービス「えきバスねっと。」の配信や、「えきバスびじょん。」の設置等を実施してきました。
 今年6月にはこの地域が「EST普及推進地域」に選定され、環境負荷の少ない交通手段・交通行動への転換に向けて、さらに行政と交通事業者が連携して取り組んでいるところです。この一環として、9月には地域の交通に対する課題と情報の共有化を目的にMM研修会を実施し先進事例を勉強するとともに、行政・交通事業者が一つのテーブルで課題を議論するワークショップを行いました。また、11月には1日イベント「バスでエコー!」を実施し、一般の参加者にゲーム感覚でバス、電車に乗っていただき新たな公共交通の魅力を体験していただきました。今後も促進会議の構成員とともに公共交通の利用促進に取り組んでいきますので、皆様のご指導・ご協力をよろしくお願いします。
「阪神地域えきバスまっぷ。」  http://hnpo.net/n/busmap/
「えきバスねっと。」      http://www.ekibus.net/info/

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3.ニュース/トピック
●2008年度(平成20年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について【環境省】
 環境省は、今般、2008年度(平成20年度)の温室効果ガス排出量(速報値)をとりまとめました。運輸部門は、2億3,600万t-CO2で、前年度比1,000万トン(4.1%)減です。主な要因として、自家用乗用車及び貨物自動車/トラックからの排出量の減少があげられます。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10411

●第1回 交通基本法検討会の開催について【国土交通省】
 国土交通省は、「コンクリートから人へ」の政策転換の中で、危機的な状況にある公共交通を維持・再生し、人々の移動を確保するとともに、人口減少、少子・高齢化の進展、地球温暖化対策等の諸課題にも対応するため、交通政策全般にかかわる課題、将来の交通体系のあるべき姿、交通にかかる基本的な法制のあり方等について検討を行ないました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000010.html

●燃料電池自動車、東京〜北九州1,100kmの長距離を見事完走しました!【経済産業省】
 平成21年11月11日(水)〜12日(木)、燃料電池自動車が、東京の経済産業省から福岡県北九州市のステーションまでの約1,100kmを完走しました。この2日間の3台の走行の様子をレポートしています。
http://www.meti.go.jp/topic/data/091111aj.html

●大型ショッピングセンターにおけるエコドライブ普及促進プロジェクトのキックオフについて【環境省】
 環境省では、一般ドライバーへのエコドライブ実践の浸透を図ることを目的とし、イオン大高ショッピングセンター(名古屋市)において、従業員が自家用車で通勤する際のエコドライブ教育を行い、その効果(燃費向上等)について検証を行う「エコドライブ普及促進プロジェクト」を実施することとしました。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11800

●乗合タクシーの実証運行をはじめました【秦野市】
 市内にある公共交通空白・不便地域への対応や不採算バス路線対策等の課題への対応として、平成19年度に秦野市地域公共交通会議を設置した中で、運行基本計画を策定し、新たな地域公共交通の導入の必要性が高い2つの区域を設定しました。本事業は、この2つの区域を基本に乗合タクシーによる実証運行を平成20年10月30日から平成22年3月31日まで行うものです。
http://navi.city.hadano.kanagawa.jp/t-keikaku/koutuu/com_taxi/index.html

●「秋の奈良」レンタサイクル社会実験のお知らせ【奈良県】
 奈良県では、観光における広域的な移動手段としての「自転車」の利用促進を進めるにあたり、公共交通機関と連携し、広域的な観光周遊を目指して、『秋の奈良レンタサイクル』社会実験を11月1日から行っています。
http://www.rent-a-cycle.info/

●「天神公共交通マップ」を作成しました【福岡市交通局・西日本鉄道株式会社】
 2010年春から、西日本鉄道株式会社、福岡市営地下鉄、JR九州、JR東日本によるICカードの相互利用が開始され、市内の公共交通は非常に便利になります。そこで、西日本鉄道株式会社と福岡市交通局は、福岡市住宅都市局とともにさらなる公共交通の利便性向上をめざして、国土交通省九州運輸局の協力のもと、天神の公共交通に関する情報やICカードの情報などをまとめた「天神公共交通マップ」を作成しました。
http://subway.city.fukuoka.lg.jp/cgi-bin/topics/tpd.cgi?gid=10327

●茨城県内初!高萩市紅葉の名所「花貫渓谷」 にカーボンオフセットパーキング導入【株式会社JTB関東、高萩市観光協】
 JTB関東と高萩市観光協会は、茨城県高萩市花貫渓谷の紅葉シーズンの駐車場に、「カーボンオフセットパーキング」を導入します。今回の実施地である「花貫渓谷」は、茨城県北部の高萩市の山間部に位置し、東京から約150km、自動車で約2 時間30 分の距離にある茨城県屈指の紅葉の名所で、近くには日本三名瀑のひとつである袋田の滝もあり、昨年の紅葉シーズン中には約70,000 名が訪れました。
http://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?menu=news&id=00001&news_no=1194

●「タウンサイクルでめぐる練馬の秋」キャンペーンを開催します【(財)練馬区都市整備公社、練馬区観光協会、西武鉄道株式会社】
 11月7日(土)から12月6日(日)まで、秋の練馬をタウンサイクル(貸自転車・別紙参照)でめぐる『タウンサイクルでめぐる練馬の秋』キャンペーンを開催します。この取り組みは、練馬区の地域活性化を目的とした企画の一つとして取り組むこととなりました。また、他の交通機関と比較しても環境にやさしい「自転車」と「鉄道」がコラボレーションすることで、「環境にやさしい自転車」「環境にやさしい鉄道」の利用促進も目的としています。
http://www.seibu-group.co.jp/railways/kouhou/news/2009/1029_1.pdf

●カーナビを利用した「デマンドバスシステム」第11回グリーン購入大賞受賞【パイオニア株式会社、飯綱町】
 パイオニアのカーナビを利用した「デマンドバスシステム」は、長野県上水内郡飯綱町の自治体が運営する公共バスの利便性を高めるとともに、導入費用・運用コストの低減、燃料消費量の削減にも効果があります。環境に配慮したシステムであることが評価され、グリーン購入ネットワークが主催する「第11回グリーン購入大賞」において「大賞」を受賞しました。
http://pioneer.jp/press/2009/1008-1.html

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4.イベント情報
●宮城スタジアムを満員にするために〜交通計画の視点から〜
 日時:平成21年11月28日(土) 10:30〜12:00
 場所:仙台市戦災復興記念館 4階
 主催:文部科学省
http://www.myu.ac.jp/chiikicenter/sendaigaku.pdf

●第4回/人と環境にやさしい交通をめざす全国大会
 日時:平成21年12月5日(土) 9:00〜
 場所:東京大学 本郷キャンパス
 主催:「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」実行委員会・運営委員会
http://www.areev.org/

●群馬県におけるバス交通の維持と再生を目指して
 日時:平成21年12月9日(水) 13:00〜
 場所:前橋工科大学1号館
 主催:前橋工科大学地域連携推進センター
http://www.maebashi-it.ac.jp/regional/BusSymposium/2009/BusSymposiumA4.pdf

●第8回グリーン物流パートナーシップ会議
 日時:平成21年12月10日(木) 13:30〜16:00
 場所:東京国際交流館 3階 国際交流会議場
 主催:社団法人日本ロジスティクスシステム協会、社団法人日本物流団体連合会、
経済産業省、国土交通省
http://www.greenpartnership.jp/active/new_meeting.html

●エコプロダクツ2009
 日時:平成21年12月10日〜12日
 場所:東京ビッグサイト
 主催:産業環境管理協会・日本経済新聞社
http://eco-pro.com/eco2009/index.html

●今後の大気環境と自動車環境対策のあり方を考えるシンポジウム
 日時:平成21年12月15日(火) 13:30〜16:30
 場所:尼崎商工会議所7階会議室
 主催:阪神南県民局・大気環境保全連絡協議会阪神南支部
http://web.pref.hyogo.lg.jp/hs02/hs02_5_000000014.html

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5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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 発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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