ESTメールマガジン 第41号(2009.12.25)

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ESTメールマガジン 第41号(2009.12.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【交通・観光分野におけるカーボンオフセットを推進!】
 交通エコモ財団は、交通・観光事業者による自社商品・サービスへのカーボンオフセットの導入を支援するシステムを構築し、航空、鉄道、バス、タクシー、宅配、レンタカー、旅客船、ホテル、旅行の各事業者の利用申請受付を開始しました。
【グリーンモビリティプロジェクトのご紹介】
名古屋大学森川・山本・三輪研究室などでは、環境にやさしい交通に対する理解を深め、「環境のことを考えて行動するエコ市民」の輪を広げる取組み、『グリーンモビリティプロジェクト』を実施しています。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第41回)
●「JR高山本線活性化による壮大な社会実験が示すこれからのまちづくり」
   【JR高山本線活性化社会実験検討委員会委員長 高山純一(金沢大学教授)】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第41回)
●「大阪市港区における環境にやさしい交通を進めるプロジェクト」
                       【大阪市計画調整局幹線道路担当 岩本典子】
3.ニュース/トピック
●交通・観光分野におけるカーボンオフセットを推進!【国土交通省、交通エコモ財団】
●平成21年度「通勤交通グリーン化推進プログラム」募集開始【国土交通省】
●第5回東京都市圏パーソントリップ調査(交通実態調査)の集計結果について【東京都市圏交通計画協議会】
●北海道初、「Kitacaの列車利用×タイムズ江別駅前」による駐車場料金優待サービスの開始【パーク24株式会社、北海道旅客鉄道株式会社】
●バス路線の再編と乗合タクシーの試験運航開始【鶴ヶ島市】
●カーボン・ニュートラル・トレイン 摂津市駅号」を運行【阪急電鉄株式会社】
●「サイクルシェアリング」の取組みを共同推進【株式会社NTTドコモ、株式会社ドーコン】
●「グリーンモビリティ」のご紹介【名古屋大学森川・山本・三輪研究室、日建設計総合研究所など】
●年末年始はパーク&バスライドで伊勢神宮へ【NEXCO中日本】
●プラグインハイブリッド車を市場導入【トヨタ自動車株式会社】
4.イベント情報
●乗用車のエコドライブ講習認定のためのインストラクター養成教習会【2009/2/3,4】
●交通まちづくり研究会 第二回モビリティデザイン研究WS熊本【2009/1/8,9】
●廃食油を原料としたバイオディーゼル燃料シンポジウム【2009/1/22】
●公共交通シンポジウム【2009/2/8】
●ハイブリッド車から燃料電池車実用化へ向けた課題と挑戦【2009/2/26】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第41回)
●「JR高山本線活性化による壮大な社会実験が示すこれからのまちづくり」
   【JR高山本線活性化社会実験検討委員会委員長 高山純一(金沢大学教授)】

 「お団子と串」によるコンパクトなまちづくりを目指す富山市の目玉事業の代表が、(1)富山ライトレールの開業、市内環状線化と(2)JR高山本線活性化の交通社会実験ではないかと思います。どちらも「串」となる鉄道・軌道系基盤の強化(利便性向上)を目指すもので、全国初の取り組みといえます。特に、JR高山本線の活性化社会実験は、第一期(平成18年10月21日〜平成20年3月14日)、第二期(平成20年3月15日〜平成23年3月頃)の4年半にも及ぶ長期間の社会実験(予定)であり、全国的にみてもJRを対象に新駅(越中鵜坂駅)の設置や列車ダイヤの増便による利用者増加を目的とした社会実験は初めてではないかと思います。第一期の実験では実験前に比べて、利用者の増加が7%程度でしたが、第二期では実験前に比べて17%の増加となっています。本当に徐々にではありますが、利便性向上により鉄道の利用者も増加してきています。もちろん列車ダイヤの増便だけではなく、主要鉄道駅でのパーク&ライド用駐車場の拡充やフィーダーバスの運行、各種利用促進�策(ラッピング列車の運行、ポスター・ホームページによるPR、新駅周辺企業を対象とした企業MM)の実施など、ハード、ソフトの施策が実を結んできたのではないでしょうか。世帯あたりの自動車保有台数が全国2位(平成19年度)、道路の整備率が全国1位(19年度)で、自動車分担率の高い富山県(富山市)において、公共交通の利用促進を進める施策が実を結びつつあることは、他の地方都市においても大いに参考になる点があると思います。

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2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第41回)
●「大阪市港区における環境にやさしい交通を進めるプロジェクト」
                       【大阪市計画調整局幹線道路担当 岩本典子】

 大阪市港区では国道43号交差点等の渋滞緩和をはじめとして、沿道環境の改善や地球環境問題への対応など、自動車交通をとりまくさまざまな問題を改善する取り組みとして、平成18年度に関係行政機関(環境省・国土交通省・大阪府・大阪市など)、地域団体及び大阪大学からなる「環境にやさしい交通をすすめるプロジェクト」検討会を設置し、モビリティ・マネジメント(MM)施策に取組んでいます。
 これまでに、港区におけるバス路線網や主要バス停時刻表を掲載した「交通便利マップ」の作成や、これを利用したTFP(トラベルフィードバックプログラム)の実施に加えて、エコドライブ講習会を開催してきました。また、小学生を対象としたフードマイレージ買い物学習を通じて"食材の買い物"という身近なテーマから交通が環境に与える影響を考えてもらうなど、地域のニーズを聞きながら継続した活動を続けております。
 今年で活動4年目を迎えている検討会ですが、区民の方々がMMを実践していくためには、地元が主体的に取組む体制をつくることが重要だと考えています。また、区内事業者の方々からも、「環境にやさしい交通は企業経営にもプラスになる」「何か取り組みたい」というご意見を頂いています。
 そのような中、今年のエコドライブ講習会は港区内の自動車教習所のご協力で、地元で開催することができました。今後もこういった地元との取り組みを広げていけるよう、活動していきたいと思います。

「環境にやさしい交通をすすめるプロジェクト検討会」
 http://www.osakacity.or.jp/mm/

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3.ニュース/トピック
●交通・観光分野におけるカーボンオフセットを推進!【国土交通省、交通エコモ財団】
 交通エコモ財団は、交通・観光事業者による自社商品・サービスへのカーボンオフセットの導入を支援するシステムを構築しました。交通・観光事業者によるカーボンオフセットの取組を支援することにより、カーボンオフセットの普及を図るとともに、身近な交通・観光利用の際に利用客が地球温暖化対策に貢献できるようにするものです。
 説明会を来年2月2日に大阪で、2月3日に名古屋で開催します(詳細は近々にエコモ財団HP http://www.ecomo.or.jp/ でご案内予定)。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo10_hh_000034.html
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/carbonoffset_system.html

●平成21年度「通勤交通グリーン化推進プログラム」募集開始【国土交通省】
 国土交通省は、経済対策の趣旨を踏まえ、既存の地域公共交通活性化・再生総合事業の枠組の中で、通勤交通のグリーン化推進と地域公共交通活性化を図ることとし、本事業の募集を開始しました。つきましては、本事業の実施に必要となる地域公共交通総合連携計画策定調査実施計画及び地域公共交通活性化・再生総合事業計画の認定申請の受付を開始します。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000012.html

●第5回東京都市圏パーソントリップ調査(交通実態調査)の集計結果について【東京都市圏交通計画協議会】
 東京都市圏交通計画協議会では、平成20年10月から11月にかけて「人の動き」を調査する「第5回東京都市圏パーソントリップ調査(交通実態調査)」を実施し、約34万世帯、約73万人の方から調査票を返送いただきました。この度、調査データの拡大集計結果の概要がまとまりましたのでお知らせします。
http://www.tokyo-pt.jp/091130.pdf

●北海道初、「Kitacaの列車利用×タイムズ江別駅前」による駐車場料金優待サービスの開始【パーク24株式会社、北海道旅客鉄道株式会社】
 パーク24株式会社と北海道旅客鉄道株式会社は、平成22年1月12日(予定)より、交通系ICカード「Kitaca」を活用して「タイムズ江別駅前」で優待ができるサービスを開始します。これにより、「列車+クルマ」利用の普及を促進し、札幌中心部の渋滞緩和やCO2の排出量削減による環境改善につなげてまいります。
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/091209-2.pdf

●バス路線の再編と乗合タクシーの試験運航開始【鶴ヶ島市】
 鶴ヶ島市では、現在運行している市内循環バスをより使いやすく、ニーズに合った公共交通とするため、バス路線の再編とともに、新たな輸送サービスとして、乗合タクシーの試験運行を平成22年1月に開始する予定です。今後、運行を行っていく中で、利用者の皆さんからのご意見などを伺うとともに、様々な角度からの調査を実施し、さらに見直しを行っていきます。
http://www.city.tsurugashima.lg.jp/kouhou/h21/11pdf/03.pdf

●カーボン・ニュートラル・トレイン 摂津市駅号」を運行【阪急電鉄株式会社】
 阪急電鉄では、環境に配慮した新駅「摂津市駅」の開業を記念して、環境をテーマにメッセージ列車「カーボン・ニュートラル・トレイン 摂津市駅号」を運行いたします。この列車の運行期間中は、同列車運行に使用する電力を発電する際に生じるCO2について、排出枠購入によりオフセットします。
http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/ER200912091N1.pdf

●「サイクルシェアリング」の取組みを共同推進【株式会社NTTドコモ、株式会社ドーコン】
 NTTドコモと株式会社ドーコンは、「サイクルシェアリング1」の取組みを共同で推進していくことについて合意いたしました。「サイクルシェアリング」の取組みの一環として、2010年6月1日より4ヶ月間、札幌市内で実証実験を行います。ドーコンは、今夏に実施した「コミュニティサイクル社会実験」の知見を活かし、さらに利便性を高めた新たな実証実験を企画・運営します。ドコモはケータイを中心とした位置情報、決済処理などの各種プラットフォームを構築・運用します。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/091201_01.html

●「グリーンモビリティ」のご紹介【名古屋大学森川・山本・三輪研究室、日建設計総合研究所など】
・毎日の移動を記録しCO2排出量をチェック!
・カロリー管理でダイエットもできる!
・環境にやさしいエコルートがわかる!
・サービスを使うほどにEXPOエコマネーがたまる!
『グリーンモビリティプロジェクト』は、環境にやさしい交通に対する理解を深め、「環境のことを考えて行動するエコ市民」の輪を広げていくプロジェクトです。みなさんも下記のウェブサイトから参加登録し、エコ・ライフスタイルにチャレンジしてみませんか。
http://greenmobility.jp/

●年末年始はパーク&バスライドで伊勢神宮へ【NEXCO中日本】
 NEXCO中日本では、今度の年末年始も伊勢神宮周辺の混雑対策として伊勢自動車道伊勢西インターチェンジ(IC)と伊勢ICで出口規制を行います。これは、伊勢地域観光交通対策協議会が実施するシャトルバスを利用した「パーク&バスライド」にあわせ、伊勢自動車道からシャトルバス発着所となる県営サンアリーナ駐車場までマイカーを誘導するものです。
http://www.c-nexco.co.jp/info/traffic/traffic_display.php?id=1595

●プラグインハイブリッド車を市場導入【トヨタ自動車株式会社】
 トヨタ自動車は、2009年12月14日よりプリウス プラグインハイブリッド(PHV)を市場導入することを発表しました。今後は2010年前半にかけて、日・米・欧の特定顧客を中心に約600台を順次納入していくとしています。電気をはじめとした代替エネルギーの利用促進により、石油消費の抑制、CO2排出量の削減を進めるため、長年にわたるハイブリッド車販売、RAV4 EVや燃料電池ハイブリッド車の市場導入を通じて培った電気利用技術の開発を加速させていくとしています。
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/09/12/nt09_087.html

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4.イベント情報
●交通まちづくり研究会 第二回モビリティデザイン研究WS熊本
 日時:平成22年1月8日(金)、9日(土)
 場所:熊本まちなか工房
 主催:交通まちづくり研究小委員会
 http://www.soc.nii.ac.jp/cpij/com/info/mail-news/2009/no661.html

●廃食油を原料としたバイオディーゼル燃料シンポジウム
 日時:平成22年1月22日(金) 14:00〜16:30
 場所:川崎商工会議所 5階講堂
 主催:川崎市、特定非営利活動法人 川崎市民石けんプラント
 http://www.city.kawasaki.jp/30/30kangic/home/home/jointseminarH220122.html

●乗用車のエコドライブ講習認定のためのインストラクター養成教習会
 日時:平成22年2月3日(水)、4日(木)
 場所:神戸市ポートアイランド地区
 主催:交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecodrive/data/instructor_training_course-mousikomisyo4.pdf

●公共交通シンポジウム
 日時:平成22年2月8日(月) 13:00〜16:30
 場所:県民文化センター
 主催:茨城県公共交通活性化会議
 http://www.pref.ibaraki.jp/topics/event/20091217_01/files/091217_01.pdf

●ハイブリッド車から燃料電池車実用化へ向けた課題と挑戦
 日時:平成22年2月26日(金) 14:00〜16:00
 場所:大阪科学技術センター
 主催:株式会社日本計画研究所
http://www.jpi.co.jp/seminar/seminarDetail.aspx?SeminarNo=10586&SearchWord=b08

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5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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 発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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