ESTメールマガジン 第42号(2010.1.25)

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ESTメールマガジン 第42号(2010.1.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【第1回EST交通環境大賞の結果を発表!】
 ESTポータルサイトに第1回EST交通環境大賞の結果を公開しました。
 http://www.estfukyu.jp/kotsukankyotaisho2.html

【EST関連のシンポジウムを開催!】
 2/17(水)に第3回EST普及推進フォーラム(於:KKRホテル東京「瑞宝」)を開催します!また、EST交通環境大賞を受賞した神戸市では、1/31(日)にKOBEST2009シンポジウム(於:神戸海洋博物館ホール)、2/23(火)にかしこいクルマの使い方を考えるプロジェクト神戸シンポジウム(於:西神南セリオホール)を開催します!

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第42回)
●「先進性は甦るか—広島のバス・システム—」
【広島BRT研究会代表 菅井直也(広島文教女子大学教授)】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第42回)
●「環境にやさしい宇部の交通を考える市民ワークショップの開催」
【宇部市環境部環境共生課地球温暖化対策係 松本 道顕】
3.ニュース/トピック
●第1回 EST交通環境大賞の結果について【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
●市内電車環状線の開業【富山市、富山地方鉄道株式会社】
●市民・観光者を対象にしたレンタサイクルが始まりました!【飯田市】
●3町村の共同運行交通システム「おでかけ北設」が運行開始【愛知県設楽町、東栄町、豊根村】
●松江市、LRTの導入を検討【松江市】
●自転車レーンを設置する社会実験実施【国道196号自転車走行空間社会実験協議会】
●丸の内で二度目のコミュニティサイクル実験【大丸有地区・周辺地区環境交通推進協議会】
●環境ロードプライシング拡充【阪神高速道路株式会社】
●電気コミュニティバスの展示公開【北陸電力株式会社】
4.イベント情報
●第3回EST普及推進フォーラム—低炭素交通システムの実現に向けて—【2010/2/17】
●KOBEST2009シンポジウム 神戸発 CO2の削減に向けて〜環境・交通・まちづくりを考える〜【2010/1/31】
●かしこいクルマの使い方を考えるプロジェクト神戸シンポジウム〜第1回EST交通環境大賞受賞記念〜【2010/2/23】
●都市計画・公共交通シンポジウム =多治見市の公共交通と環境に配慮したまちづくりを考える=【2010/1/30】
●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会(in大阪)【2010/2/2】
●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会(in名古屋)【2010/2/3】
●未来ビークルリサーチセンターシンポジウム「電動車両化を加速する電池技術」【2010/2/5】
●地域における生涯学習としてのエネルギー・環境教育【2010/2/6】
●環境フォーラム=近畿地方におけるCO2削減に向けた取り組み=【2010/2/7】
●「鉄道システムと環境」シンポジウムのご案内【2010/2/19】
●次世代の環境対応車(EV・pHV)の普及により変わる社会《環境・まち・エネルギー》【2010/2/19】
5.その他
●記事募集中!

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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第42回)
●「先進性は甦るか—広島のバス・システム—」
【広島BRT研究会代表 菅井直也(広島文教女子大学教授)】
 広島市は3B(Bus,Branch,Baseball)の街と言われる。支店経済と広島カープはさておき、バスの歴史と輻輳する事業者・路線を反映した言葉である。1905(明治38)年に12人定員の国産車体で日本初の路線運行したのは、広島市内の横川と北郊の可部の間である。また国・県・市・経済界が協同し、旧国鉄をも含む複数事業者が利用するバスターミナルを開業したのは戦災復興の過程で1958(昭和33)年である。中央線遷移方式によるバス専用レーンも全国初だったが、時限式のバス専用レーンと併せて一般車両に遵守され定着した。これらはBRTの草創形とも言える。行政的な路線調整の副産物として生まれた共通回数券も、30年を経て磁気カード、ICカードに発展するさきがけであった。
 このような歴史と先進性は、積極的に広報されず市民も価値を認識せぬまま、昨今の公共交通離れの渦中にさらされている。事業者数の多さが利用者サイドの視点からの積極的な広報を妨げてきたし、行政による調整を困難にしてきたことも指摘できよう。
 近年、路線バスの撤退後や急傾斜地の高齢人口を支える乗合タクシーの試行が盛んだが、局地的な弥縫策にとどまり都市の総合交通システムの一環を構成する視点に乏しいこともあって、利用が伸びず存続は予断を許さない。ESTの発想を含めて広域の利用を誘う広報や「のりかえ」文化の醸成など、総合的な都市生活システムとしての構築が待たれる。

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2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第42回)
●「環境にやさしい宇部の交通を考える市民ワークショップの開催」
【宇部市環境部環境共生課地球温暖化対策係 松本 道顕】
 宇部市では、これまで、宇部市地域省エネルギービジョンにおける公共交通機関利用促進プロジェクト、市内一斉ノーマイカー運動、地域と連携したノーマイカー運動2005、宇部市地球温暖化対策実行計画におけるノーマイカー通勤の推進、宇部市地域公共交通総合連携計画、低炭素地域づくり面的対策推進事業や、サイクルアンドライド事業、レンタサイクル事業、eco(エコ)サイクル事業などの様々な公共交通等利用促進に関する事業を進めてきました。
 これらの成果として、市営バスでは、需要に応じた新規路線の開設の実現、ノーマイカー通勤運動では、企業・団体を巻き込んだ取り組みでCO2削減の達成、その後、恒常的に各企業がノーマイカー通勤施策を実施、市職員のノーマイカー通勤実施率の大幅向上、その他サイクルアンドライドでは駐輪場整備、レンタサイクルでは、特にJR宇部新川駅前や市役所での貸出が好評であり、ecoサイクルではモニターによる温暖化対策と健康増進という斬新な取り組みを推進するなど、一定の成果をおさめてきました。
今後、体系的かつ一層の取り組み推進を図るためには、市民の声を着実に反映させていく仕組みをつくっていく必要があります。
そこで、市民の皆さんをメンバーとしてワークショップを開催し、地域全体で公共交通機関や自転車などの普及を考えていき、ワークショップ終了後も、市民の皆さんで主体的に考えていけるきっかけをつくることで、環境にやさしい宇部の交通を実現していきたいと考えています。

専用ウェブページ「環境にやさしい宇部の交通を考える」
http://www.ube-est.jp/

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3.ニュース/トピック
●第1回 EST交通環境大賞の結果について【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
 EST普及推進委員会は、第1回 EST交通環境大賞の各賞を決定しました。応募のあった26件の中から、大賞は神戸市、優秀賞は東京都荒川区、奨励賞は特定非営利活動法人ひらかた環境ネットワーク会議、特別大賞は富山市が受賞しました。
http://www.estfukyu.jp/kotsukankyotaisho2.html

●市内電車環状線の開業【富山市、富山地方鉄道株式会社】
 富山市及び富山地方鉄道株式会社では、平成21年12月23日(水・祝)の市内電車環状線の開業にあたり、「市内電車環状線開業式典」を開催しました。
http://www7.city.toyama.toyama.jp/pr/report/200912/02.html

●市民・観光者を対象にしたレンタサイクルが始まりました!【飯田市】
 飯田市における移動手段は大きくマイカーに依存しています。環境モデル都市として掲げた大幅なCO2削減目標の達成には、より環境負荷の少ない乗り物に転換していくことが必要です。レンタサイクルの開始により、『自転車のまち 飯田』をPRするとともに、低炭素社会の実現を目指します。
http://www.city.iida.lg.jp/iidasypher/www/info/detail.jsp?id=4634

●3町村の共同運行交通システム「おでかけ北設」が運行開始【愛知県設楽町、東栄町、豊根村】
 北設楽郡の設楽町・東栄町・豊根村の3町村が共同で運行する交通システムが運行を開始しました。従来からの町村営バス・豊鉄バス、移送サービスなどを一体化し、さらに町村をまたぐ基幹バスの運行や、電話予約制の予約バスの運行などを3町村で協力しながら行います。
http://www.town.shitara.aichi.jp/odekake/

●松江市、LRTの導入を検討【松江市】
 松江市では、平成21年11月に「松江市新交通システム研究会」を設置しました。徒歩・自転車・自動車・鉄道など色々な交通手段で人が集まる中心市街地で、誰もが安心・便利・快適に利用できて、地球に優しく、賑わい再生にもつながる"新しい交通システム"と"まちづくり"について研究を行っています。早ければ平成24年の事業化に向けたLRTの導入を検討しています。
http://www1.city.matsue.shimane.jp/matidukuri/koututomatidukuri/toshi-keikaku/osirase/atarashii-koutuu-sisutemuto-matidukuri.html

●自転車レーンを設置する社会実験実施【国道196号自転車走行空間社会実験協議会】
 歩行者と自転車との接触事故などを防止し、歩行者と自転車の安全で快適な通行空間の確保を図るため、松山市内の国道196号において、自転車レーンを設置する社会実験を実施し、その効果を検証します。
http://www.skr.mlit.go.jp/matsuyam/road/cycle/r196/index.html

●丸の内で二度目のコミュニティサイクル実験【大丸有地区・周辺地区環境交通推進協議会】
 大丸有地区・周辺地区環境交通推進協議会は、JR東京駅を中心とする、大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)とその周辺地区において、「環境モデル都市」に選定された千代田区の「経済と環境の調和」という政策テーマを具体化し、安全で快適な賑わいのあるまちづくりを推進する戦略の一つとして「環境交通」の充実を目指します。1月16日から二度目の社会実験を実施します。
http://metroad.jp/

●環境ロードプライシング拡充【阪神高速道路株式会社】
 平成13年11月より、国道43号・阪神高速3号神戸線沿道の大気環境改善を目的とした、阪神高速5号湾岸線の環境ロードプライシングを実施しています。平成21年4月からはETC無線通行の大型車について、内容(割引範囲、割引率)の拡充を行いました。さらに平成22年3月1日からは、対象車両の拡大を行います。
http://www.hanshin-exp.co.jp/drivers/etc/etc_waribiki/etc_waribiki3.html

●電気コミュニティバスの展示公開【北陸電力株式会社】
 北陸電力と地域の企業が開発を進めている「電気コミュニティバス」について、1月20日〜22日に東京ビッグサイトで開催される展示会において、展示公開することになりました。同バスは、リチウムイオン電池を搭載した低床型電気コミュニティバスであり、今後、公道走行試験を経て、平成22年2月〜3月には、富山市内のバス路線での実証運行試験を実施する予定です。
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/10011801%20.pdf

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4.イベント情報
●第3回EST普及推進フォーラム —低炭素交通システムの実現に向けて—
 日時:平成22年2月17日(水) 13:30〜17:00
 場所:KKRホテル東京
 主催:EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団
 http://www.estfukyu.jp/forum3.html

●KOBEST2009シンポジウム
 神戸発 CO2の削減に向けて〜環境・交通・まちづくりを考える〜
 日時:平成22年1月31日(日)13:00〜16:00
 場所:神戸海洋博物館ホール(メリケンパーク内)
 主催:KOBEST2009運営会議、神戸市企画調整局
 問合せ先:神戸市企画調整局調整課 
      TEL. 078-322-5039
      Mail To. chiikikoutsu@office.city.kobe.lg.jp
 
 ※今年度「第1回EST交通環境大賞」を受賞したKOBESTのこれまでの取り組みを総括するとともに、これからの展望を考えるシンポジウムです。(参加無料)

●かしこいクルマの使い方を考えるプロジェクト神戸シンポジウム
  〜第1回EST交通環境大賞受賞記念〜
 日時:平成22年2月23日(火)10:30〜12:30
 場所:西神南セリオホール
 主催:かしこいクルマの使い方を考えるプロジェクト神戸委員会
http://www.city.kobe.lg.jp/life/access/transport/mm/index.html

 ※ウェブサイトは1月末に公開予定。

●都市計画・公共交通シンポジウム =多治見市の公共交通と環境に配慮したまちづくりを考える=
 日時:平成22年1月30日(土) 13:00〜17:00
 場所:産業文化センター大ホール
 主催:多治見市
http://www.city.tajimi.gifu.jp/toshi/sympo.pdf

●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会(in大阪)
日時:平成22年2月2日(火) 14:00〜16:00
場所:セミナーハウス クロス・ウェーブ梅田 2階 中研修室
主催:交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/data/setumeikai_100202.pdf

●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会(in名古屋)
日時:平成22年2月3日(水) 13:30〜15:30
場所:コンベンションルームAP名古屋.名駅 7階「K」
主催:交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/data/setumeikai_100203.pdf

●未来ビークルリサーチセンターシンポジウム「電動車両化を加速する電池技術」
 日時:平成22年2月5日(金) 13:00〜16:30
 場所:豊橋技術科学大学 A講義棟
 主催:豊橋技術科学大学 未来ビークルリサーチセンター
http://www.tut.ac.jp/rese/rcfv/2009-13thmtg-cfp.pdf

●環境フォーラム=近畿地方におけるCO2削減に向けた取り組み=
 日時: 平成22年2月7日(日)13:15〜16:30 
 場所:西淀川区民会館(エルモ西淀川)
 主催:近畿地方環境事務所、近畿運輸局、近畿経済産業局、あおぞら財団
http://kinki.env.go.jp/to_2009/0115a.html

●「鉄道システムと環境」シンポジウムのご案内
 日時:平成22年2月19日(金) 13:40〜17:00
 場所:ホテルメトロポリタン 4F『桜』
 主催:社)日本鉄道車両機械技術協会関東支部
http://www.rma.or.jp/news_05.html

●次世代の環境対応車(EV・pHV)の普及により変わる社会《環境・まち・エネルギー》
 日時:平成22年2月19日(金) 14:00〜16:40
 場所:港区立麻布市民センター
 主催:東京都
http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2010/01/22k1d300.htm

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5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:EST@ecomo.or.jp(担当:市丸)

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 発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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