ESTメールマガジン 第46号(2010.5.25)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ESTメールマガジン 第46号(2010.5.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

□主な内容
【高速道路無料化社会実験によるCO2排出量を検討】
国土交通省と環境省は、高速道路無料化の社会実験によるCO2排出量への影響を協力して検証しています。

【交通・観光カーボンオフセット モデル事業募集説明会を開催】
交通エコモ財団は、交通・観光カーボンオフセット支援システムを用いた取組みの事業計画で、他の交通・観光事業者のモデルとなり得るものを募集するため、説明会を開催します。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第46回)
●「持続的なMM実施に向けた関係者間のコミュニケーションの促進」
            【一般社団法人日本モビリティ・マネジメント会議事務局 鈴木春菜】
                           (山口大学大学院理工学研究科 助教)
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第46回)
●「横浜市における環境モデル都市の取組みについて」
   【横浜市地球温暖化対策事業本部地球温暖化対策課担当係長 黒田美夕起】
3.ニュース/トピック
●平成22年度高速道路無料化社会実験によるCO2排出量の検討について【国土交通省、環境省】
●次世代自動車戦略2010の公表について【経済産業省】
●公共交通の利用促進活動に取り組む団体を助成します!【群馬県】
●平成22年度コミュニティサイクル(名チャリ)社会実験における事業パートナーを公募します!【名古屋市】
●中心部循環路線「まわローズ」運行中!【福山市】
●エコ通勤割引パスの提示でバス運賃が半額になる<エコ通勤割引>を実施【宮崎交通】
●トヨタ自動車、欧州にPHVを導入、仏ストラスブール市で大規模実験を開始 —欧州18カ国に約200台、うちストラスブール市には約100台を導入—【トヨタ自動車】
●三菱自動車、「箱根EVタウンプロジェクト」に参加【三菱自動車】
4.イベント情報
●交通・観光カーボンオフセット モデル事業募集説明会【2010/5/27】
●第18回環境自治体会議ちっご会議【2010/5/26-28】
●エコカーワールド2010【2010/6/5,6】
●持続可能なまちと交通をめざす再生塾(基礎編)【2010/6/12】
●エコドライブ教習会【2010/6/18-22】
●我が国の環境・地域・交通の今と未来 −新たなかたちづくりに向けて−【2010/6/21,22】
●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会(仙台)【2010/6/29】
●第5回 日本モビリティ・マネジメント会議【2010/7/30,31】
5.その他
●記事募集中!

==================================================================
1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第46回)
●「持続的なMM実施に向けた関係者間のコミュニケーションの促進」
            【一般社団法人日本モビリティ・マネジメント会議事務局 鈴木春菜】
                           (山口大学大学院理工学研究科 助教)

 モビリティ・マネジメント(MM)は、ひとり一人のモビリティが、社会的にも個人的にも望ましい方向に自発的に変化することを促す、コミュニケーションを中心とした交通政策です。交通行動を担うひとり一人に働きかけることにより、交通に係る諸問題の解決を目指すもので、過度な自動車依存からのモーダルシフト促進へ向けた取組などが、全国で実施されています。
 MMの基本的な考え方は、社会心理学や社会学などの学術的な知見に基づいています。但し、現実の交通問題は都市毎に多様で、MMの適切なカタチは、都市・地域ごとに、そして時代を経るごとに異なるものとなるであろうことは言うまでもありません。効果的・持続的なMM実施のためには、MMに携わる行政や実務担当者、市民、研究者といった様々な関係者が、それぞれの現場で調査・研究・実践を真摯に積み重ねるとともに、他の関係者と交流し、事例や知見、想いやアイディア、そして課題を共有し、吟味し、自らの活動に反映させていくことがとても重要だと考えられます。
日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)は、全国の行政、大学、コンサルタント等のMM関係者が一堂に会する会議で、関係者間の豊かなコミュニケーションの場を提供することを目的としています。2006年より毎年300人前後の参加者と60〜80編程の発表を頂き、東京・札幌・京都・大分で開催されてきました。当初は、土木学会と国土交通省によって主催されておりましたが、昨年度に一般社団法人を設立し、本法人による主催となりました。また、2007年度からはJCOMM賞を設置して優秀な取組を表彰し、事例・知見の共有化を進めています。
5回目の開催となる今年のJCOMMは、7月30日・31日に広島県福山市での開催を予定しています。みなさまのご参加をお待ちしています。

--------------------------------------------------------------------

2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第46回)
●「横浜市における環境モデル都市の取組みについて」
   【横浜市地球温暖化対策事業本部地球温暖化対策課担当係長 黒田美夕起】

横浜市と日産自動車(株)は、平成21年度から、「環境モデル都市」(全国で13都市が認定)の実現を目指し、電気自動車(EV)の普及をはじめとする協働プロジェクト YOKOHAMA Mobility "Project ZERO"(計画期間:平成21〜25年度)を進めています。
このプロジェクトは、エコドライブの普及、渋滞改善に資する経路案内システムの実証、EVの普及、カーシェアリングと公共交通機関との連絡性を高めるソフト施策の4テーマで構成されています。これまで、横浜市における自動車交通に関する環境施策は単体対策が主流でしたが、このプロジェクトでは車そのものだけでなく「車の走らせ方」「車の使い方」などへの総合的な取組が大きな特徴となっています。
本プロジェクトではこの間、エコドライブ記録をホームページに登録することで順位がわかるエコドライブコンテスト「E-1グランプリ」(http://e1gp.jp)のスタートや、ITS活用方策についての研究会の設置、マルチモーダルシェアリング社会実験の実施などに取り組んできました。今年度は日産自動車(株)がEVを発売することもあり、一層の取組の加速化が求められています。
この春横浜市は、日本型スマートグリッドの構築を目指す経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に認定されましたが、EVはこのプロジェクトにおいても「走る蓄電池」として重要な役割を担います。EVが生み出す交通とエネルギーのシナジー効果で、脱温暖化の一層の加速化を進めていきます。

--------------------------------------------------------------------
3.ニュース/トピック
●平成22年度高速道路無料化社会実験によるCO2排出量の検討について【国土交通省、環境省】
 国土交通省及び環境省は、平成22年度の高速道路無料化の社会実験によるCO2排出量への影響について、社会実験で得られるデータをもとに協力して検証を行うこととしています。また、社会実験の前段階においても、可能な範囲で両省のこれまでの知見をもとに予備的な検討を行いました。実際のデータやそれに基づく知見が不足していることから、両省の統一的な見解とするには至っていませんが、今後の議論の参考として、現時点の検討内容を取りまとめたことから、公表しています。
http://www.mlit.go.jp/road/road01_hh_000104.html
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12461

●次世代自動車戦略2010の公表について【経済産業省】
 経済産業省は、この度、自動車や関連産業及び社会全体の中長期的な対応のあり方に関する新たな戦略を構築すべく「次世代自動車戦略研究会」で検討を行った結果を「次世代自動車戦略2010」として取りまとめ、公表しています。
http://www.meti.go.jp/press/20100412002/20100412002.html

●公共交通の利用促進活動に取り組む団体を助成します!【群馬県】
 群馬県では地域公共交通の活性化のため、県内各地における利用促進活動に取り組む団体へ助成金を交付しています(平成21年度に引き続き2回目)。学生や高齢者、障害者をはじめ、地域の人々の「足」を守るための活動を広く募集しています。
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=93296

●平成22年度コミュニティサイクル(名チャリ)社会実験における事業パートナーを公募します!【名古屋市】
 名古屋市は、これまで、「CO2排出量の削減」、「まちのにぎわいの創出」及び「放置自転車の削減」に効果を期待できるコミュニティサイクル(名チャリ) について、平成20年度より名古屋大学大学院環境学研究科竹内研究室とともに、名古屋市都心部において社会実験を実施し、検討してきました。このたび、名チャリ社会実験実行委員会とともに社会実験の運営をしてくださる事業者(事業パートナー)を、プロポーザル方式にて公募します。
http://www.city.nagoya.jp/jigyou/event/boshu/nagoya00080672.html

●中心部循環路線「まわローズ」運行中!【福山市】
 「人・まち・環境にやさしいバス交通」を目指すオムニバスタウン事業の一環として、バスの利用促進と中心市街地の活性化を図るため、2009年(平成21年)2月から、市内中心部の各公共施設や商業施設などを結ぶ中心部循環路線「まわローズ」を運行しています。
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/life/detail.php?hdnKey=5186

●エコ通勤割引パスの提示でバス運賃が半額になる<エコ通勤割引>を実施【宮崎交通】
 宮崎交通は、公共交通機関の維持および充実、交通安全の推進ならびに低炭素社会実現に向けて、平成22年3月15日に設立された「みやざきエコ通勤割引利用促進協議会」の車またはバイクによる通勤から公共交通機関による通勤へ転換を促す為の取り組み「エコ通勤割引」の実施に協力しています。
http://www.miyakoh.co.jp/news/2010/04/post_266.html

●トヨタ自動車、欧州にPHVを導入、仏ストラスブール市で大規模実験を開始
 —欧州18カ国に約200台、うちストラスブール市には約100台を導入—【トヨタ自動車】
 トヨタ自動車とフランス電力会社(Electricite de France)、およびストラスブール市の三者は27日(欧州時間)、プリウス プラグインハイブリッドによる共同での大規模実証実験をストラスブール市において開始しました。
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/10/04/nt10_0415.html

●三菱自動車、「箱根EVタウンプロジェクト」に参加【三菱自動車】
 三菱自動車 は、神奈川県がとりまとめる「箱根EVタウンプロジェクト」に参加します。このプロジェクトは、箱根における観光振興と連携したEVの利用拡大に取り組むことで、EV普及の加速化を図るとともに、CO2削減による「環境先進観光地:箱根」の実現を目指すものです。http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2010/news/detail4351.html

--------------------------------------------------------------------
4.イベント情報
●交通・観光カーボンオフセット モデル事業募集説明会
 日時:2010年5月27日(木) 10:00-12:00
 場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館)7階「白根」
 主催:交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/20100426.html

●第18回環境自治体会議ちっご会議
 日時:2010年5月26日(水)〜28日(金)
 場所:サザンクス筑後・大川市文化センター・大木町総合体育館他
 主催:第18回環境自治体会議ちっご会議実行委員会、環境自治体会議、福岡県筑後市・大川市・大木町
http://www.town.oki.fukuoka.jp/tiggokaigi/tiggokaigi_1.htm

●エコカーワールド2010
 日時:2010年6月5日(土)、6日(日)
 場所:横浜みなとみらい21 横浜赤レンガ倉庫広場ほか
 主催:環境省、独立行政法人環境再生保全機構、横浜市
http://www.erca.go.jp/ecocarworld/2010/

●持続可能なまちと交通をめざす再生塾(基礎編)
 日時:2010年6月12日(土) 10:00-17:00
 場所:新大阪丸ビル新館「606」
 主催:NPO法人 持続可能なまちと交通をめざす再生塾
http://www.saiseijuku.net/

●エコドライブ教習会
 日時:2010年6月18日(金)〜22日(火)
 場所:都立汐入公園 防災倉庫内会議室
 主催:荒川区環境課
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/event/kankyo/ecodrive.html

●我が国の環境・地域・交通の今と未来 −新たなかたちづくりに向けて−
 日時:2010年6月21日(月)、22日(火)
 場所:土木学会 講堂
 主催:土木学会土木計画学研究委員会環境・地域・社会資本問題検討小委員会
http://www.rs.noda.tus.ac.jp/terabe/ip-eri/oneday5657txt.html

●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会(仙台)
 日時:2010年6月29日(火)14:00−16:00
 場所:仙台サンプラザ1階「パール」
 主催:交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/data/setumeikai_100629.pdf

●第5回 日本モビリティ・マネジメント会議
 日時:2010年7月30日(金)、31日(土)
 場所:広島県福山市 まなびの館ローズコム
 主催:(社)日本モビリティ・マネジメント会議
http://www.jcomm.or.jp/

--------------------------------------------------------------------
5.その他
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:magazine@ecomo.or.jp(担当:市丸)
==================================================================
 発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
     (交通エコロジー・モビリティ財団)
配信申込、バックナンバー閲覧はこちらから
http://www.estfukyu.jp/mailmagazine.html
配信停止はこちらから
https://p.blayn.jp/bm/p/f/tf.php?id=mail_ecomo

ESTポータルサイト:http://www.estfukyu.jp/

コメント

このブログの人気の投稿

【Amazonサイバーマンデー】iPad(第8世代)用のSmart Keyboardが10%OFFとか珍しくない?

ESTメールマガジン 第71号

Googleクラウドに小売業向けに特化した新サービス