ESTメールマガジン 第49号(2010.8.25)

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ESTメールマガジン 第49号(2010.8.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【第5回アジアEST地域フォーラムが開催されます】
 環境省、国際連合地域開発センターなどは、タイ・バンコクにて、EST実現に向けた議論を行う第5回アジアEST地域フォーラムを開催しています。

【EST創発セミナー(新潟・福岡)の参加者募集中!】
 8/31(火)に開催する北陸信越EST創発セミナー(新潟) 及び 9/10(金)に開催する九州EST創発セミナー(福岡)の参加者を募集しています。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第49回)
●「交通まちづくりと人材育成」
          【財団法人計量計画研究所 交通まちづくり研究室 室長 高橋勝美】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第49回)
●「クリーンエネルギーによる運輸部門のCO2フリー化について」
             【宮古島市 エコアイランド推進課 資源活用推進係長 富浜靖雄】
3.ニュース/トピック
●第5回アジアEST地域フォーラムの開催について【環境省】
●交通・観光カーボンオフセット モデル事業の選定結果及び第2次募集の開始について【交通エコロジー・モビリティ財団】
●モビリティ・マネジメント教育(交通環境学習)学校支援制度(第2次募集)【交通エコロジー・モビリティ財団】
●第一期EV・PHVタウンベストプラクティス集の公表について【経済産業省】
●チャレンジ25キャンペーンを推進する環境省と東京急行電鉄株式会社との連携によるクールビズトレインの取り組みについて【環境省・東京急行電鉄】
●「エコ通勤」参加事業所を募集しています【群馬県】
●「城まちeco観光レンタサイクル」をご利用ください!【和歌山市】
●ポートラム・アテンダントの事業開始について【富山ライトレール】
●「次世代パーソナルモビリティの実証実験に関する包括協定」を締結【熊本県、ホンダ】
●「地球と人に優しい」かながわEVタクシープロジェクトについて【神奈川県、神奈川県タクシー協会、日産自動車】
●三菱自動車、さいたま市と「EV教室モデル事業」を推進〜2010年度の実施予定小学校が決定〜【三菱自動車】
4.イベント情報
●北陸信越EST創発セミナー【2010/8/31】
●九州EST創発セミナー【2010/9/10】
●LRTの導入による都市の再生を考えるフォーラム【2010/9/4】
●カーシェアリング、相乗り、自転車共同利用等の国際会議【2010/9/16-9/18】
●モビリティウィーク&カーフリーデー2010【2010/9/16-9/22】
●「モビリティウィーク・カーフリーデー」パネル展【2010/7/29-9/30】
●地方鉄軌道の活性化・再生に関するセミナー【2010/9/29】
●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会【2010/10/1】
●第5回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」in 岡山【2010/11/27,28】
5.その他
●第2回EST交通環境大賞への応募受付中!
●交通・観光カーボンオフセットアイデア事例集を作成しました!
●グリーン経営認証取得による効果の検討結果を公表しています!
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
●記事募集中!

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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第49回)
●「交通まちづくりと人材育成」
          【財団法人計量計画研究所 交通まちづくり研究室 室長 高橋勝美】
 最近は業務の関係で行政機関等と接していて「交通まちづくりって何?」と聞かれることは無くなりましたが、「交通まちづくり」という言葉は未だ一般には馴染みの薄い言葉だと思います。私が説明を求められたときは、「交通まちづくりとは、まちづくりのアウトカムを主として交通にアプローチして達成しようとする取り組みです。」と説明します。まちづくりのねらいは都市経営を健全に保ちつつ市民を幸福にすることだと思いますが、その着眼点はとても多様です。街の賑わい、経済活動、地球環境や身近な生活環境などがあります。最近では健康、医療、福祉、子育てなどのキーワードの重要性が増してきました。これらの各着眼点の関係は、あちら立てればこちらが立たぬという関係もありますが、上手く進めれば両立する関係も多いはずです。最近は自転車や歩行は環境にも健康にも優しい交通モードとしてその利用促進が取り組まれることも多くなっています。当然ながら、「環境的に持続可能な交通」も交通まちづくりの目指すところの1つですが、あくまでそれは"One of them"であって、交通まちづくりのいろいろな視点で幅広に考えるのが望ましいと思います�。まちづくりは本来総合的ですから、交通まちづくりも総合的な視点を持って取り組むべきです。
 さて、この交通まちづくりのプレイヤーは多様です。それは、地域の住民やNPO、商業者などの「地域知」、行政や交通事業者などの「実務知」、大学や研究機関などの「専門知」に分けられます。交通まちづくりを進めていくには、これらの3つの知のそれぞれの知識や現場感覚、まちへの思いといった情報のギャップを埋め、進むべき方向を1つにしていくことが重要で、そのための知識、知恵、技術が必要となります。これらの知識、知恵、技術を以って多様な担い手達の知を結集できる人材の育成が交通まちづくりを推進するには特に重要です。但し、知を結集できる技術をマニュアルなどの形式知にすることは容易ではありません。問題を発見し、解決する能力や、コミュニケーション能力などを養成する方法を考える必要があると思います。--------------------------------------------------------------------

2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第49回)
●「クリーンエネルギーによる運輸部門のCO2フリー化について」
             【宮古島市 エコアイランド推進課 資源活用推進係長 富浜靖雄】
 宮古島市は、沖縄本島から約300Km離れた島嶼地域で、独自の電力供給体系を有しており、自然資源を活かした太陽光発電・風力発電等の開発も導入され、観光資源としても活用されております。
 その取り組みは、平成21年1月23日に環境モデル都市に認定され、平成21年3月には「宮古島市環境モデル都市行動計画」を策定し、低炭素社会の実現をめざすさまざまな事業が、民間・行政レベルで行われております。
 具体的には、10月中旬の完成を目指して、4MW級のメガソーラー実証研究設備が建設中です。
 また、ガソリンに3%のバイオエタノールを混合したE3ガソリンの実証実験が市の公用車等を中心に行われており、平成22年8月からは、島内のレンタカーにも対象が拡大され、最終的には宮古島の車両台数の1割に当たる3500台を目標に取り組んでおります。
 さらに、平成22年7月に「宮古島市新エネルギー・省エネルギービジョン策定等委員会」を発足し、低炭素社会の実現に有効な電気自動車(EV)や、バイオ燃料を活用したクリーンエネルギー自動車等を全島に普及させるためのビジョンを策定する事としており、将来、地域の産業として、学校教育の一環として、島の活性化、産業振興等に力を入れて行きたいとも考えております。
 今後も「環境の世紀」21世紀における循環型社会の構築により、資源と環境を大切にする「エコアイランド宮古島」を目指して参ります。
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3.ニュース/トピック
●第5回アジアEST地域フォーラムの開催について【環境省】
 環境省は、国際連合地域開発センター、タイ国天然資源環境省、国際連合アジア太平洋経済社会委員会とともに、平成22年8月23−25日に、アジアEST地域フォーラムの第5回会合をタイ国・バンコクにて開催します。アジアEST地域フォーラムは、アジア地域における環境的に持続可能な交通(EST)の実現を目指して、我が国と国際連合地域開発センターが共同で設立した、政府ハイレベルによる政策対話会合です。第5回会合では、各国のESTに関連する取組状況の発表により先進事例を共有し、交通・環境分野の専門家、ESTの取組を推進する国際機関等を交えて議論を行い、EST実現に向けた鉄道開発・バス高速輸送・物流等の具体事例の共有及び議論を行う予定です。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12848

●交通・観光カーボンオフセット モデル事業の選定結果及び第2次募集の開始について【交通エコロジー・モビリティ財団】
 交通エコロジー・モビリティ財団では、交通や観光の分野でのカーボンオフセットの普及を図るため、交通・観光カーボンオフセット支援システムを用いたモデル事業を募集し、支援します。第1次募集で選定した事業の紹介と、第2次募集開始のご案内を掲載しています。
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/20100805.html

●モビリティ・マネジメント教育(交通環境学習)学校支援制度(第2次募集)【交通エコロジー・モビリティ財団】
交通エコモ財団は、モビリティ・マネジメント教育(交通環境学習)に取り組まれる学校を募集しています。
http://www.ecomo.or.jp/general/newsrelease/20100825.html

●第一期EV・PHVタウンベストプラクティス集の公表について【経済産業省】
 経済産業省では、この度、EV・PHVと観光のコラボレーションや、独自のロゴマークを活用した普及啓発、EV・PHVを活用したビジネスモデルの追求など、各EV・PHVタウンでの趣向を凝らした先進的なEV・PHVの普及推進取組をベストプラクティス集としてとりまとめましたので、公表しています。
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004487/bestpractice1st.html

●チャレンジ25キャンペーンを推進する環境省と東京急行電鉄株式会社との連携によるクールビズトレインの取り組みについて【環境省・東京急行電鉄】
 東京急行電鉄株式会社は、今年の自主的取組として、日中時間帯(10時〜16時)、車内冷房温度を通常より高くしたクールビズトレインを、チャレンジ25キャンペーンを推進する環境省と連携し、東急線と相互直通運転を実施している横浜高速鉄道、東京メトロ、東京都交通局、東武鉄道、埼玉高速鉄道の協力のもと8月1日から9月30日まで運行します。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12787

●「エコ通勤」参加事業所を募集しています【群馬県】
 群馬県は、通勤手段としてマイカーから公共交通への転換によって、交通事故の削減や二酸化炭素排出量の削減を図る、エコ通勤推進事業を行います。そのため、エコ通勤に参加する事業所を以下のウェブページで募集しています。
http://www.city.maebashi.gunma.jp/ctg/01900336/01900336.html

●「城まちeco観光レンタサイクル」をご利用ください!【和歌山市】
 和歌山市では、平成22年7月17日(土)から、JR和歌山駅前「わかちか広場」をはじめとする複数の拠点施設において、「電動アシスト自転車」や放置自転車をリユースした「普通自転車」による『城まちeco観光レンタサイクル』を開始しました。
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/new/h22/ecorentalcycle/

●ポートラム・アテンダントの事業開始について【富山ライトレール】
 このたび、富山ライトレールでは、お客さまへのサービス向上をより一層図るために、車内にて乗務サービスを行うポートラム・アテンダントを配置することになりました。
http://www.t-lr.co.jp/news/news0087.html

●「次世代パーソナルモビリティの実証実験に関する包括協定」を締結【熊本県、ホンダ】
 熊本県とホンダは、「次世代パーソナルモビリティの実証実験に関する包括協定」を締結しました。熊本県庁にて、蒲島郁夫熊本県知事と伊東孝紳ホンダ取締役社長の出席のもと、締結式典が行われました。今回の協定は、ホンダの二輪車・四輪車・汎用製品の電動化技術や、情報通信技術、太陽光発電によるエネルギー供給設備などを用い、熊本県と共同で、将来の低炭素化社会の実現や県民の生活の質(QOL)向上に向けて、実際の都市交通環境下で実証実験を行うことを目的としています。この実証実験は2010年内に熊本県内において開始します。
http://www.honda.co.jp/news/2010/c100805b.html

●「地球と人に優しい」かながわEVタクシープロジェクトについて【神奈川県、神奈川県タクシー協会、日産自動車】
 神奈川県・社団法人神奈川県タクシー協会・日産自動車株式会社は、EV(電気自動車)タクシーの本格普及を目指す「かながわEVタクシープロジェクト」の実施に向けて、去る4月23日に三者による「かながわEVタクシープロジェクト推進協議会」を立ち上げ、協議を重ねてきました。このたび、プロジェクト参加予定事業者が出揃うとともに、取組内容について一定の合意に至りました。
http://www.pref.kanagawa.jp/press/1008/010/index.html

●三菱自動車、さいたま市と「EV教室モデル事業」を推進〜2010年度の実施予定小学校が決定〜【三菱自動車】
 三菱自動車は、先にさいたま市と合意し活動を開始した「E-KIZUNA Project」の一環として、このほど、さいたま市と連携し、「EV教室モデル事業」を開始することを発表しました。2010年度は、さいたま市内の小学校5校にて実施する予定です。
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2010/news/detail4379.html

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4.イベント情報
●北陸信越EST創発セミナー
 日時:平成22年8月31日(火)13:00〜15:55
 場所:東急イン「春日の間」
 主催:北陸信越運輸局、EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団
 http://www.estfukyu.jp/sohatsu11.html

●九州EST創発セミナー
 日時:平成22年9月10日(金)13:30〜16:30
 場所:A.R.Kビル2階「会議室B」
 主催:九州運輸局、EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団
 http://www.estfukyu.jp/sohatsu12.html

●LRTの導入による都市の再生を考えるフォーラム
 日時:平成22年9月4日(土)13:30〜17:00
 場所:豊島区立南大塚ホール
 主催:交通まちづくりの広場(人と環境にやさしい交通をめざす協議会)
 http://www.yasashii-transport.net/9_4forum.html

●カーシェアリング、相乗り、自転車共同利用等の国際会議
 First International Share/Transport Forum Kaohsiung City, Taiwan
日時:平成22年9月16日(木)〜18日(土)
 場所:台湾高雄市
 主催:高雄市、中華民国運輸学会
http://www.kaohsiung-sharetransport.com.tw/

●モビリティウィーク&カーフリーデー2010
 日時:2010年9月16日(木)〜22日(水)
 場所:各地
 主催:カーフリーデージャパン
 http://www.cfdjapan.org/index.html

●「モビリティウィーク・カーフリーデー」パネル展
 日時:2010年7月29日(木)〜9月30日(木・夕方まで)
 場所:主婦会館プラザエフ1階ロビー
 主催:カーフリーデージャパン、横浜カーフリーデー実行委員会
 http://www.cfdjapan.org/index.html
 http://www.plaza-f.or.jp/access_index.html

●地方鉄軌道の活性化・再生に関するセミナー
 日時:2010年9月29日(水) 13:30〜17:50
 場所:(財)運輸政策研究機構 2階大会議室
 主催:(財)運輸政策研究機構
 http://ipt.jterc.or.jp/koukyou_shien/

●交通・観光カーボンオフセット支援システム説明会
 日時:2010年10 月1 日(金) 13:30〜16:00
 場所:ルポール麹町 3 階ガーネット
 主催:交通エコロジー・モビリティ財団
http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/carbonoffset_system.html

●第5回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」in 岡山
 日時:2010年11月27 日(土)、28日(日)
 場所:岡山大学創立五十周年記念館
 主催:「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」実行委員会
 http://wiki.livedoor.jp/racda_okayama/
 http://www.yasashii-transport.net/5thoubo.html

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5.その他
●第2回EST交通環境大賞への応募受付中!(〜10/29まで)
http://www.estfukyu.jp/kotsukankyotaisho2010.html

●交通・観光カーボンオフセットアイデア事例集を作成しました!
 http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/carbonoffset_idea.html

●グリーン経営認証取得による効果の検討結果を公表しています!
 http://www.ecomo.or.jp/environment/greenmanagement/press20100622.html

●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecommuters/ecommuters_top.html

●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecodrive/ecodrive_top.html
 
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:magazine@ecomo.or.jp(担当:市丸)
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