ESTメールマガジン 第59号(2011.6.27)

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ESTメールマガジン 第59号(2011.6.27)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【国際物流に伴うCO2排出量簡易算定ツール 作成!】
 国土交通政策研究所は、国際物流に伴うCO2排出量について、簡易でかつ統一的な手法の算定ツールを作成しました。

【第3回 土木と学校教育フォーラム 開催!】
 土木学会が主催し、交通エコモ財団が共催する第3回 土木と学校教育フォーラムが土木学会(最寄り駅:四ツ谷)にて開催されます。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第59回)
●「環境的に持続可能な交通は一人ひとりの前向きな行動から」
                【中央復建コンサルタンツ株式会社計画系部門 西堀 泰英】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第59回)
●「地域住民主体で運営するコミュニティバスの利用促進を目的とした、高齢者対象モビリティ・マネジメント」
              【豊橋市都市計画部都市計画課 山口 雅己】
3.ニュース/トピック
●「鉄道の日」実行委員会による第10回「日本鉄道賞」の募集について【国土交通省】
●平成23年度「モーダルシフト等推進事業」(補助事業)の募集について【国土交通省】
●国際物流に伴うCO2排出量簡易算定ツールを作成しました【国土交通政策研究所】
●平成23年度サステイナブル都市再開発促進モデル事業の採択について【環境省】
●あなたは2マイルチャレンジの準備ができていますか?【米国運輸省】
●グリーンイノベーションの推進〜超電導等を用いた電力貯蔵技術の研究の推進に関する協定の締結について〜【山梨県、鉄道総合技術研究所】
●印南町コミュニティバスの運行開始について【和歌山県印南町】
●平成23年第1回「歩くまち・京都」推進会議の開催について【京都市】
●坂出市地域公共交通総合連携計画を掲載しました【坂出市】
●柏の葉・流山いろんな乗り物"街乗り!"シェアリング【柏の葉キャンパスシティITコンソーシアム】
●ICカード「manaca」を利用した「パーク&ライド割引」サービスを7月1日から開始します【名古屋鉄道、名鉄協商】
4.イベント情報
●2011 夏のLRTフォーラム【2011/7/2】
●第106回運輸政策コロキウム「駅前広場のバス乗降場の効率的な運用に関する研究」【2011/7/7】
●第6回 日本モビリティ・マネジメント会議【2011/7/15,16】
●平成23年度名古屋大学協力会講演会「グリーンモビリティ社会をめざして」【2011/7/23】
●第3回 土木と学校教育フォーラム【2011/7/30】
●日本交通学会第70回記念国際シンポジウム「持続可能社会における交通政策」【2011/10/15,16】
5.その他
●モビリティ・マネジメント教育を実施される小中学校を募集しています(6/30まで)!
●エコドライブ活動コンクールへの応募受付中(7/15まで)!
●グリーン経営認証登録された環境にやさしい運輸事業者を公表しています!
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
●交通・観光事業者によるカーボンオフセットの取組みを支援しています!
●記事募集中!

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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第59回)
●「環境的に持続可能な交通は一人ひとりの前向きな行動から」
                【中央復建コンサルタンツ株式会社計画系部門 西堀 泰英】

 今年の夏は今までにない水準で節電に取り組む事になりそうです。節電により、私たちの生活におけるこれまでの便利さや快適さが低減するかもしれません。しかし、「スーパークールビズ」が導入され、節電対策商品の売れ行きが伸びるなど、世の中には前向きに受け止められているように感じます。そこには、節電を義務的に取り組むのではなく、前向きに楽しみながら取り組むという意識が存在しているのではないでしょうか。
 さて、環境的に持続可能な交通を目指して、様々な取り組みが進められています。エコドライブの推進もその一つです。エコドライブは、運転方法を変更するという運転者の意識次第で容易に実践できるものです。また、電気自動車の普及が進んでいますが、1充電あたりの走行距離を延ばすには、エコドライブのような「電費」のいい運転を実践することが効果的だと考えられます。
 しかしながら、エコドライブは実践するのに抵抗があるという意見もよく聞かれます。更なる普及に向けては、運転者一人ひとりが前向きに取り組むことができるよう、より実践しやすい運転方法の提案や、運転者を支援するツール等が求められます。
 これはエコドライブだけでなく、環境的に持続可能な交通を実現する上でも重要な視点です。環境に持続的な交通行動を前向きに楽しみながら実践できるための環境づくりが、引き続き求められます。と同時に、私たち一人ひとりが、環境に配慮した交通行動をとるという意識を持つ必要があると思います。
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2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第59回)
●「地域住民主体で運営するコミュニティバスの利用促進を目的とした、高齢者対象モビリティ・マネジメント」
              【豊橋市都市計画部都市計画課 山口 雅己】

  今回は、地域住民が主体的に運営する豊橋市初のコミュニティバス、東部東山線の利用促進等を目的として実施した、行動変容を促すコミュニケーションアンケート(以下「CA」)及び、実際の行動変容を把握するための事後評価アンケートについて紹介します。
 平成21年10月に実施したCAは、CA票の他、公共交通の利用を促す動機付けチラシ、東部東山線時刻表等をセットにして沿線に居住する高齢者へ配布しました。地域の老人クラブの協力を得て配布回収を行った結果、75%と大変高い回収率となりました。そして、事後評価アンケートの協力同意者に対し、CA実施から約3ヶ月後に事後評価アンケートを実施(回収率41%)し、行動変容の実態を把握しました。
 今回の取組み等により路線全体の利用が実際に1日6.2人増加しました。事後評価アンケート(回答者77名)とCAと比較したところ、実乗車回数が増加したのは23名、1日1.4人の増加となりました。このうちCAで、「今後利用を増やそう」と意識していた人は19名でありました。また、増加者23名のうち、3名は「東部東山線を知らなかった」、13名は「東部東山線を知っているけど利用していない」と回答しており、今回のモビリティ・マネジメント(以下「MM」)を契機に利用が促進されたことがわかりました。
 今回の一連の取組みでは、東部東山線の利用が促進され、高齢者に対しても行動変容の効果があることが確認されました。一方、事後評価アンケートの回収率がCAと比較して下がったこと、回答と実乗車回数にズレが生じたことなど、高齢者への配慮が少し足りなかったことによる影響が見受けられました。
 今回の結果を参考にして、対象者に応じた分かりやすい丁寧な資料づくりに努め、よりきめ細かなMMを実践することで、更なる利用促進が期待できると考えています。

■寄稿内容の詳細については、下記ウェブサイトをご覧ください。
http://www.jcomm.or.jp/5th_jcomm/presentation/oral/2nd/oral5/O-15.pdf

■コミュニティバス東部東山線の詳細については、下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.city.toyohashi.aichi.jp/bu_toshikeikaku/toshikeikaku/toshikoutuu/bus-taxi/index.html

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3.ニュース/トピック
●「鉄道の日」実行委員会による第10回「日本鉄道賞」の募集について【国土交通省】
 「鉄道の日」実行委員会では、昨年度に続いて、本年度も「日本鉄道賞」を募集することとなりました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo06_hh_000045.html

●平成23年度「モーダルシフト等推進事業」(補助事業)の募集について【国土交通省】
 平成23年度に、荷主企業、物流事業者等、物流に係る関係者によって構成される協議会が実施するモーダルシフト等の取組みに対して支援する「モーダルシフト等推進事業」(補助事業)が創設されました。今般国土交通省では、この補助事業を活用して、モーダルシフト等の推進に取り組む者を下記のとおり募集します。
http://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000059.html

●国際物流に伴うCO2排出量簡易算定ツールを作成しました【国土交通政策研究所】
 国内物流においては、省エネ法に基づき、特定荷主はCO2排出量を国に報告することになっています。グローバルに事業展開する日本企業にとって、国際物流に伴うCO2排出量についても、試行錯誤しながら算定しているのが現状です。これらの企業の自主的な取組を支援・促進するため、国土交通政策研究所において、簡易でかつ統一的な手法の「算定ツール」を作成、提供することとしました。
http://www.mlit.go.jp/pri/shiryou/press/press20110530-1.html

●平成23年度サステイナブル都市再開発促進モデル事業の採択について【環境省】
 環境省では、全国各地で実施されている都市再開発の機会を捉えて効果的なCO2削減を図るため、積極的なCO2削減とともにCO2削減効果の評価や温暖化対策に係る情報発信を行うなどの都市再開発におけるモデル的な取組を推進するため、「平成23年度サステイナブル都市再開発促進モデル事業」の募集を行いました。その結果、応募のあった6件のうち、5件の採択を行うこととしました。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13881

●あなたは2マイルチャレンジの準備ができていますか?【米国運輸省】
 米国では、都市部での移動の40%以上が2マイル(3.2km)未満であるものの、その90%を自動車で移動しています。そこで、米国運輸省は、非営利団体と連携し、「2マイルチャレンジ」というプログラムを実施しています。2マイルチャレンジでは、自動車から自転車移動に転換することで得たポイントを使って、助成金の使途の選択を支援するプログラムとなっています。さらに、動機付けのビデオをインターネット上で閲覧できるようにする等の様々な工夫もなされています。
http://fastlane.dot.gov/2011/05/2-mile-challenge.html

●グリーンイノベーションの推進〜超電導等を用いた電力貯蔵技術の研究の推進に関する協定の締結について〜【山梨県、鉄道総合技術研究所】
 山梨県と公益財団法人鉄道総合技術研究所は、相互に連携し、超電導関連技術等を利用した電力貯蔵技術の研究を推進するため、鉄道総合技術研究所が県に技術協力を行うことについて、本日、協定を締結しました。
http://www.pref.yamanashi.jp/release/koucho/2306/kg-denki06.html
http://www.rtri.or.jp/press/2011/20110606.html

●印南町コミュニティバスの運行開始について【和歌山県印南町】
 和歌山県印南町は6月1日から、デマンドタクシー方式のコミュニティバスの運行を始めました。
http://www.town.wakayama-inami.lg.jp/soumu/documents/naiyo.pdf

●平成23年第1回「歩くまち・京都」推進会議の開催について【京都市】
 京都市では、「人が主役の魅力あるまちづくり」を推進し、人と公共交通優先の「歩くまち・京都」の実現を目指すため、平成22年1月に「歩くまち・京都」総合交通戦略を策定するとともに、「歩くまち・京都」憲章を制定しました。持続可能な脱「クルマ中心」社会のモデル都市の形成を目指して、戦略に掲げる施策の総合的な進捗状況を確認し、社会経済情勢の変化も踏まえた充実や見直しを行うため、「歩くまち・京都」推進会議を設置しています。
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000102825.html

●坂出市地域公共交通総合連携計画を掲載しました【坂出市】
 坂出市では、公共交通の利用実態やニーズを把握した上で、今後ますます進行することが予想される少子高齢社会を支える市民の足として、また、来訪者の足として、持続可能な公共交通の維持・再生のための指針となる「坂出市地域公共交通総合連携計画」を策定しました。
http://www.city.sakaide.lg.jp/cityoffice/koukyoukoutuu/keikakugaiyou.pdf

●柏の葉・流山いろんな乗り物"街乗り!"シェアリング【柏の葉キャンパスシティITコンソーシアム】
 柏の葉キャンパスシティITコンソーシアムは、乗りたい乗り物を、その場で選んでレンタルし、目的地の近くのポートに返却できる、便利で、楽しくて、エコなエリア交通システム、「柏の葉・流山いろんな乗り物"街乗り!"シェアリング」の実証実験を、柏の葉・流山エリアで実施しています。
http://www.udck.jp/exp/001142.html

●ICカード「manaca」を利用した「パーク&ライド割引」サービスを7月1日から開始します【名古屋鉄道、名鉄協商】
 名古屋鉄道と名鉄協商では、この度、名鉄電車とICカード「manaca」の利用促進及び、名鉄協商の駐車場の利便性向上を目的に、manacaを使った「パーク&ライド割引」サービスを7月1日(金)から、名鉄協商パーキング「豊橋西」及び「新鵜沼」において新しくスタートします。このサービスは、上記駐車場を出庫する際、駐車場の最寄駅の降車情報が記録されたmanacaを専用端末にタッチすると、自動的に駐車料金から一定金額が割り引かれるものです。
http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2011/1211944_1989.html

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4.イベント情報
●2011夏のLRTフォーラム
 日時:2011年7月2日(土)13:30〜16:30
 場所:横浜みなと博物館・訓練センター第1教室
 主催:横浜にLRTを走らせる会
 http://lrt.cocolog-nifty.com/yokohama/2011/06/2011-35d8.html

●第106回運輸政策コロキウム「駅前広場のバス乗降場の効率的な運用に関する研究」
 日時:2011年7月7日(火)18:00〜20:00
 場所:運輸政策研究機構2階大会議室
 主催:財団法人運輸政策研究機構
 http://www.jterc.or.jp/andmore.html#04

●第6回 日本モビリティ・マネジメント会議
 日時:2011年7月15日(金)、16日(土)
 場所:青森県八戸市
 主催:(社)日本モビリティ・マネジメント会議
 http://www.jcomm.or.jp/

●平成23年度名古屋大学協力会講演会「グリーンモビリティ社会をめざして」
 日時:2011年7月23日(土)14:10〜18:10
 場所:名古屋大学 野依記念学術交流館
 主催:名古屋大学協力会
 http://www.sangaku.nagoya-u.ac.jp/23-kouen.html

●第3回 土木と学校教育フォーラム
 日時:2011年7月30日(火)9:15〜17:30
 場所:土木学会(講堂、A,B,C,D会議室)
 主催:土木学会(共催:交通エコモ財団)
 http://www.jsce.or.jp/journal/kaikoku/m201106/09.shtml

●日本交通学会第70回記念国際シンポジウム「持続可能社会における交通政策」
 日時:2011年10月15日(土)16日(日)
 場所:神戸大学
 主催:日本交通学会
 http://gakkai.itej.or.jp/index.html

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5.その他
●モビリティ・マネジメント教育を実施される小中学校を募集しています(6/30まで)!
http://www.mm-education.jp/gakkou_sien.html
●エコドライブ活動コンクールへの応募受付中(7/15まで)!
 http://www.ecodrive-activity-concours.jp/concours2011/
●グリーン経営認証登録された環境にやさしい運輸事業者を公表しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/greenmanagement/top.html
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecommuters/ecommuters_top.html
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecodrive/ecodrive_top.html
●交通・観光事業者によるカーボンオフセットの取組みを支援しています!
 http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/carbonoffset_system.html
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:magazine@ecomo.or.jp(担当:市丸)
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     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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