ESTメールマガジン 第64号(2011.11.25)

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ESTメールマガジン 第64号(2011.11.25)
発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【中部EST創発セミナーの参加者募集を始めました!】
 EST普及推進委員会では1月18日(水)に岐阜市で中部EST創発セミナー「バスを軸にした環境にやさしい交通まちづくり」を開催いたします。皆さまの参加をお待ちしております。

【第8回エコプロダクツ大賞の結果が発表されました!】
 エコプロダクツ大賞推進協議会は、11月21日(月)、第8回エコプロダクツ大賞の審査結果を発表しました。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第64回)
●「意外に奥が深いエコドライブ研究」
             【公益財団法人豊田都市交通研究所 主任研究員 加藤秀樹】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第64回)
●「バスを中心としたまちづくりに向けての挑戦」
                     【岐阜市企画部総合交通政策課 課長 青木保親】
3.ニュース/トピック
●「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」の開催について【国土交通省】
●平成23年(第55回)交通文化賞について【国土交通省】
●第8回エコプロダクツ大賞の結果について【エコプロダクツ大賞推進協議会】
●平成23年度エコドライブ活動コンクール受賞者を発表しました【交通エコロジー・モビリティ財団】
●歩行者と自転車が共存できるまちづくりのための社会実験について【宇都宮市】
●デマンドバス「おでかけ号」の運行開始について【下野市】
●電気自動車(EV)用充電器利用者カードの共通化に向けた取り組みについて【さいたま市ほか4社】
●被災地で創出された排出権を利用したカーボンオフセット乗車券を企画・販売【東急電鉄、東京臨海高速鉄道】
●茨城県日立市におけるEVバス運用モデルプロジェクトの実証試験の実施について【日立製作所】
●デリーの新バス・サービス、北部と西部でも運用開始について【インド】
●ロンドンでEV無線充電社会実験について【米クアルコム】
4.イベント情報
●中部EST創発セミナー「バスを軸にした環境にやさしい交通まちづくり」【2012/1/18】
●豊田市エコ通勤をすすめる会特別講演会【2011/11/28】
●第12回自動車安全シンポジウム「ヒトとクルマの共存をめざして〜先進技術を活用した安全対策〜」【2011/12/6】
●東日本大震災 移動と交通に関する勉強会【2011/12/8】
●第10回グリーン物流パートナーシップ会議【2011/12/13】
●第18回鉄道技術・政策連合シンポジウム J-RAIL2011【2011/12/13-15】
●次世代自動車地域産学官フォーラム・セミナー(第3回)【2011/12/15】
●エコプロダクツ2011(第13回)【2011/12/15〜17】
5.その他
●EST普及推進委員会事務局はTwitterによる情報提供を始めました!「@officeEST」
●交通環境学習(モビリティ・マネジメント教育)メールマガジンを10月から発行しています!
●エコプロダクツ2011のエコモ財団ブースで交通・観光カーボンオフセット支援システムの個別説明を行います!
●「グリーン経営認証制度」専用ホームページを開設しました!
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
●記事募集中!

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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第64回)
●「意外に奥が深いエコドライブ研究」
             【公益財団法人豊田都市交通研究所 主任研究員 加藤秀樹】

 「なぜ、エコドライブで燃費が良くなるのか?」という疑問を、理論的に説明しようとすると、思った以上に難しい問題であることに気がつきます。車両それぞれ、燃費の特性が異なるであろうし、交通の状況によって、他車を含めた車群全体の燃費はどう影響されるかなどを考えはじめると、自動車工学、交通工学といろいろな分野の学問が必要となってきます。
 自動車の移動をシンプルに物体の移動と考え、運動力学の視点から必要な走行エネルギーを指標とすると、エネルギー変換効率などは考慮できていませんが、全ての車両に共通する有効なアプローチの一つとなります。そして、高速道路、一般道路での走行を問わず、必要以上にスピードを出しすぎると、無駄な走行エネルギーを使ってしまうことを理論的に説明することができます。「規制速度を守る」という本来あたり前のことを、広くドライバーに普及し定着させるのが重要であり、交通安全の観点と合わせて、普及を目指すのが良いと考えています。
 一方で、長期的には、運輸部門からの大幅なCO2削減が求められており、低炭素な電力と組み合わせた電気自動車(EV)や、燃費の良いハイブリッド車(HEV)などの大幅な導入推進は、実効性の高い施策の一つとなっています。
 EVやHEVのようにエネルギー効率の高いクルマでも、運転の仕方によって、燃費(電費)が変わります。人が車を運転する限り、いつの時代も、エコドライブはESTを実現するための重要な要素になるのではないでしょうか。--------------------------------------------------------------------

2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第64回)
●「バスを中心としたまちづくりに向けての挑戦」
                     【岐阜市企画部総合交通政策課 課長 青木保親】

 岐阜市では、少子高齢化の進展や環境問題などの社会経済状況の変化に対応できる集約型都市構造の実現に向け、バスを中心としたまちづくりを進めています。
 バスは、軌道系の交通システムに比べ路線を設置することが容易であることや、鉄道よりよりドアtoドアに近い身近な交通システムであるという利点を持っていますが、定時性や速達性が低く、輸送能力も鉄道に比べてあまり高くないなどの欠点もあります。
 これらの欠点を補う交通システムとして、世界でBRT(bus rapid transit)の導入が進められています。BRTは、ブラジルのクリチバをはじめフランスのナントなど、各国で導入が進められており、LRTにも匹敵するシステムとされております。
 BRTの最大の特徴は、LRTに比べルート選定の柔軟性が高く、初期投資が安価であることに加え、トランジットセンター、走行環境、バス停及び連節バスのような高度化された車両の導入などを段階的に整備していくことが可能な柔軟性のあるシステムであることです。
 岐阜市では、幹線・支線バスとコミュニティバスが連携したバスネットワークの構築により利便性の高いまちづくりを目指し、特に幹線・支線への再編を推進するため幹線の強化策としてBRTの導入を進めております。その第一歩として、今年3月に国内4番目連節バス導入都市として連節バスの運行を開始しました。運行を開始した路線は、岐阜市の拠点駅岐阜駅を起点とし、岐阜大学及び付属病院とを結ぶ幹線路線で、10月1日からは途中バス停停車の社会実験を行なうなど、更なる活用についての取り組みを進めております。
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3.ニュース/トピック
●「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」の開催について【国土交通省】
 国土交通省は、安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討を行うため、「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」を国土交通省道路局と警察庁交通局が共同で開催することを発表しました。第1回委員会は11月28日(月)15:00〜17:00に国土交通省4階特別会議室で開催されます。
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000220.html

●平成23年(第55回)交通文化賞について【国土交通省】
 国土交通省では、11月10日(木)に「交通文化賞」受賞者の表彰が行なわれました。交通文化賞は公的活動、学術研究、芸術活動、国際的活動等を通じて、我が国交通文化の向上に著しく貢献した者に与えられる賞です。本年は柳田邦男氏(ノンフィクション作家、評論家)、富田浩安氏(日の丸自動車興業(株)代表取締役社長)の2名が受賞されました。富田氏は、先駆的な二階建て車両による定期観光バスや、ハイブリット型電気バスによる都心部の循環運行によってバス事業の新たな分野開拓とその普及に尽力するとともに、環境に配慮した電気タクシーを積極的に導入するなど、自動車交通産業の発展に寄与したことにより、受賞されました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo03_hh_000077.html

●第8回エコプロダクツ大賞の結果について【エコプロダクツ大賞推進協議会】
 エコプロダクツ大賞推進協議会は、11月21日(月)、「第8回エコプロダクツ大賞」(主催:エコプロダクツ大賞推進協議会、後援:財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)の審査結果を発表しました。日産自動車株式会社の日産リーフが国土交通大臣賞に、マツダ株式会社のマツダデミオと株式会社損害保険ジャパンの自動車保険Web約款「SAVE JAPAN プロジェクト」〜Web約款で希少生物種生息地の環境保全活動を支援〜がエコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)に決定しました。
http://www.gef.or.jp/ecoproducts/8th_result/index.htm

●平成23年度エコドライブ活動コンクール受賞者を発表しました【交通エコロジー・モビリティ財団】
 交通エコロジー・モビリティ財団は、11月1日(火)、「平成23年度エコドライブ活動コンクール」(主催:交通エコロジー・モビリティ財団、後援:エコドライブ普及連絡会(警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省)、エコドライブ普及推進協議会)の受賞者を発表しました。
http://www.ecodrive-activity-concours.jp/concours2011/

●歩行者と自転車が共存できるまちづくりのための社会実験について【宇都宮市】
 宇都宮市では、オリオン通りを、誰もが安全に安心してくつろげ、憩い、楽しめる魅力的な空間とするため、歩行者と自転車の共存及び来街者へのおもてなし向上の具体的な手法を検討する社会実験が11月19日(土)〜25日(金)に実施されました。社会実験では歩行者と自転車の通行帯の分離、休憩施設の設置などが行なわれました。
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/machizukuri/shigaichi/022648.html

●デマンドバス「おでかけ号」の運行開始について【下野市】
 下野市では、11月14日(月)にデマンドバス「おでかけ号」の出発式が行われ、翌15日(火)より運行が開始されました。
http://www.city.shimotsuke.lg.jp/hp/page000008100/hpg000008002.htm

●電気自動車(EV)用充電器利用者カードの共通化に向けた取り組みについて【さいたま市ほか4社】
 さいたま市と株式会社NTTデータ、兼松株式会社、日本電気株式会社、株式会社日立製作所の4社は、EV用急速充電器の利用者認証に用いるICカードのID体系の共通化に向けて、「チャデモ協議会」のワーキング活動と連携し、検討を開始することに合意しました。(※チャデモ協議会:自動車会社、充電器メーカーおよび企業・行政・団体が連携・協力してCHAdeMO方式の急速充電の普及、国際標準化を推進する組織)
http://www.nttdata.co.jp/release/2011/111500.html
http://www.kanematsu.co.jp/LinkClick.aspx?fileticket=h0jmK7buHVI%3d&tabid=36&mid=435
http://www.nec.co.jp/press/ja/1111/1501.html
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2011/11/1115b.html

●被災地で創出された排出権を利用したカーボンオフセット乗車券を企画・販売【東急電鉄、東京臨海高速鉄道】
 東急電鉄と東京臨海高速鉄道は、2011年12月15日から2012年1月15日まで、「東急お台場パス」にカーボンオフセットを組み合わせた乗車券を販売します。
  これは、「東急お台場パス」を購入して東急線とりんかい線を利用する乗客が、鉄道利用によって排出するCO2量(推計)と同量のCO2を削減するために必要な費用を、東急電鉄と東京臨海高速鉄道が負担し、CO2排出量を実質上ゼロにするものです。負担分は、被災地のJ−VERを活用し、東日本大震災で被災した釜石地方森林組合の森林事業などに活用されます。今回の取り組みにより、推計約6.5tのCO2排出量をカーボンオフセットし、地球温暖化防止に貢献します。
 http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/111124.html

●茨城県日立市におけるEVバス運用モデルプロジェクトの実証試験の実施について【日立製作所】
 株式会社日立製作所では、「平成23年度 次世代エネルギー技術実証事業」(一般社団法人新エネルギー導入促進協議会の助成事業)の実施先として、電動バスの導入・普及における運行ノウハウの蓄積および課題解決を目的に、茨城県日立市において、日野自動車株式会社製のEVバスの実走行を通じた実証試験を行います。実施期間は、2012年4月から2013年2月末までです。http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2011/10/1024.html

●デリーの新バス・サービス、北部と西部でも運用開始について【インド】
 デリーでは、10月より開始している官民連携(PPP)方式による新たなバス運行サービスを11月14日(月)、北部と西部でも開始しました。従来デリーでは個人運営の認可制バスが交通を担っていましたが、その安全性が大きな社会問題となっていました。これを一掃し、区間ごとに入札により事業者を選定する制度を導入しました。新たなバス運行システムは路線総延長約236キロメートルをカバーし、地域公共交通網を一新させると期待されています。
http://www.dimts.in/latest-news.aspx

●ロンドンでEV無線充電社会実験について【米クアルコム】
 米クアルコムでは、電気自動車(EV)の無線充電の実証実験を、英国ロンドンで2012年初頭から開始します。実証実験は英国政府、ロンドン市、トランスポート・フォー・ロンドン(ロンドンの公共交通機関運営組織)と共同で行われます。また英国最大のタクシー会社であるアディソン・リー、欧州のEVインフラ業者のチャージマスターも参加を表明しています。
http://www.qualcomm.com/news/releases/2011/11/10/first-electric-vehicle-wireless-charging-trial-announced-london

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4.イベント情報
●中部EST創発セミナー「バスを軸にした環境にやさしい交通まちづくり」
 日時:2012年1月18日(水) 13:30〜16:30
 場所:じゅうろくプラザ(岐阜市文化産業交流センター)5階大会議室
 主催:中部運輸局、EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団
 http://www.estfukyu.jp/sohatsu17.html

●豊田市エコ通勤をすすめる会特別講演会
 日時:2011年11月28日(月) 13:30〜17:00
 場所:豊田商工会議所 4階 特別会議室
 主催:豊田市エコ通勤をすすめる会
 http://ecommute-toyota.jp/

●第12回自動車安全シンポジウム「ヒトとクルマの共存をめざして〜先進技術を活用した安全対策〜」
 日時:2011年12月6日(火) 13:30〜16:30
 場所:東京ビッグサイト会議棟6階
 主催:国土交通省
 http://www.jari.jp/event/64659/

●東日本大震災 移動と交通に関する勉強会
 日時:2011年12月8日(木) 10:00〜17:25
 場所:産業技術総合研究所 臨海副都心センター 別館バイオ・IT融合研究棟11階第1、2会議室
 主催:交通エコロジー・モビリティ財団、一般社団法人日本福祉のまちづくり学会
 http://www.ecomo.or.jp/barrierfree/addition/shinsai2011-2_top.html

●第10回グリーン物流パートナーシップ会議【国土交通省】
 日時:2011年12月13日(火) 13:30〜16:30
 場所:国土交通省中央合同庁舎3号館10階共用会議室 
 主催:グリーン物流パートナーシップ会議(国土交通省、経済産業省、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会、社団法人日本物流団体連合会)
 http://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000068.html

●第18回鉄道技術・政策連合シンポジウム J-RAIL2011
 日時:2011年12月13日(火)〜15日(木)
 場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
 主催:(社)土木学会
 http://www.db.shibaura-it.ac.jp/~J-RAIL11/index.html

●次世代自動車地域産学官フォーラム・セミナー(第3回)
 日時:2011年12月15日(木) 13:30〜18:30
 場所:愛知県産業労働センター(ウインクあいち) 
 主催:社団法人中部産業連盟
 http://chusanren-jisedai.com/event/index.php?nid=14&ts=1320743018

●エコプロダクツ2011(第13回)
 日時:2011年12月15日(木)〜17日(土)10:00〜18:00(最終日〜17:00)
 場所:東京ビッグサイト 東展示場1〜6ホール
 主催:(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
 http://eco-pro.com/eco2011/index.html

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5.その他
●EST普及推進委員会事務局はTwitterによる情報提供を始めました!「@officeEST」
http://twitter.com/#!/officeEST
http://www.estfukyu.jp/
●交通環境学習(モビリティ・マネジメント教育)メールマガジンを10月から発行しています!
受信申込はこちらから
http://www.mm-education.jp:80/magazine.html
●エコプロダクツ2011のエコモ財団ブースで交通・観光カーボンオフセット支援システムの個別説明を行います! 
  http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/carbonoffset_system.html
●「グリーン経営認証制度」専用ホームページを開設しました!
http://www.green-m.jp/
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecommuters/ecommuters_top.html
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
http://www.ecomo.or.jp/environment/ecodrive/ecodrive_top.html
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
→ E-mail:magazine@ecomo.or.jp(担当:市丸)
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     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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