ESTメールマガジン 第66号(2012.1.25)

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           ESTメールマガジン 第66号(2012.1.25)
      発行:環境的に持続可能な交通(EST)普及推進委員会事務局
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□主な内容
【第3回 EST交通環境大賞の結果を公表しました!】
 EST普及推進委員会では、「第3回 EST交通環境大賞」の各賞を決定し、ESTポータルサイトにおいて公表いたしました。

【第5回EST普及推進フォーラムの参加者募集を始めました!】
 EST普及推進委員会では、2月22日(水)に「第5回EST普及推進フォーラム−東日本大震災と低炭素交通システム−」を開催します。皆さまの参加をお待ちしております。

□目次

1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第66回)
●「本格化する和歌山市の交通まちづくり」
                          【和歌山大学 経済学部 教授 辻本勝久】
2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第66回)
●「EST推進都市から、ITSを活用した次世代型環境都市モデルへの展開について」
                       【柏市 土木部道路交通課 主事 吉田 博基】
3.ニュース/トピック
●第3回 EST交通環境大賞の結果について【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
●第5回EST普及推進フォーラムのパンフレット・ポスター掲示の募集について【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
●平成24年度予算概要の公表について【国土交通省、環境省他】
●福祉車・少量輸入車についてのエコカー補助金の対象要件について【経済産業省】
●世界農業遺産・能登を巡るスマート・ドライブ・プロジェクトの実施について【石川県】
●デマンド交通実証実験について【大田原市】
●交通環境学習の実施について(大井小学校)【京都府】
●スマートフォンを用いたEVタクシー配車サービスの実証実験について【大阪府】
●新潟のタクシー会社がカーボンオフセットタクシーチケットを販売【中越交通】
●アイランドシティでの電気バスの運行について【西日本鉄道】
●商用車データ活用による安全・エコ向上サービスの有効性の検証について【富士通】
●「ビエンチャンにおけるバス改善及びBRTに関する官民セミナー」の開催結果について【ラオス公共事業運輸省・国土交通省】
4.イベント情報
●第5回EST普及推進フォーラム「東日本大震災と低炭素交通システム」【2012/2/22】
●平成23年度物流効率化セミナー「環境負荷提言に対応した物流効率化の実現について」【2012/1/27】
●交通エコロジー教室 「エコ通勤講座」【2012/2/2・2/7】
●グリーン物流セミナー「鉄道・海運へのモーダルシフト推進を目指して」【2012/2/10】
●さっぽろエコドライブ活動セミナー【2012/2/10】
●とやまレールライフフォーラム 【2012/2/18】
●モビリティ・マネジメントセミナー2012 「地域でMMを進めていくためにMMを学ぶ」【2012/2/24】
5.その他
●EST普及推進委員会事務局はTwitterによる情報提供を始めました!「@officeEST」
●交通・観光事業者によるカーボンオフセットの取組みを支援、被災地の排出権も導入!
●交通環境学習(モビリティ・マネジメント教育)メールマガジンを10月から発行しています!
受信申込はこちらから
●「グリーン経営認証制度」専用ホームページを開設しました!
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
●記事募集中!
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1.寄稿(1)「環境的に持続可能な交通を目指して」(第66回)
●「本格化する和歌山市の交通まちづくり」
                          【和歌山大学 経済学部 教授 辻本勝久】

 和歌山市内では、貴志川線が和歌山電鐵に継承された平成18年をいわば「交通まちづくり元年」とする形で、住民参画による貴志川線活性化や和歌山都市圏公共交通路線図"wap"の製作・配布(平成18年〜)、和歌山都市圏交通まちづくり基本計画(素案)の策定(平成19年度)、自転車通行環境懇談会(平成21年度)、公共交通利用状況調査(同)等の取り組みが行われてきました。このような中、平成22年の市長選で「メリハリある都市づくりの充実」や「道路・公共交通網の充実」を掲げた現職が3選を果たし、翌年には和歌山市地域公共交通会議が設置されました。同会議ではバス路線を幹線・支線・地域バスに分類して行政・事業者・地域の役割分担を明確化する等の取り組みが始まっています。
 今後特に期待したいのは、駅を中心としたまちづくりの推進です。ターミナル駅から8方向に鉄道路線が伸び、平成24年4月に開業する和歌山大学前駅を含めて市内には31の駅があります。このような既存の鉄道網を活用し、バス路線網や自転車ネットワーク等とうまく連携させることで、環境的にも、社会的にも、そして経済的にも持続可能な和歌山市を効率的に実現できそうです。改訂中の都市計画マスタープランには鉄道駅等を核とした多核型コンパクトシティが描かれる予定ですが、その実現に向けた交通計画である「和歌山市交通まちづくり戦略(ないし総合交通戦略)」の策定・実施が望まれます。
 平成23年の市議会では、市長が鉄道直通型LRT新線やBRTの導入について、課題や費用対効果に関する検討の推進を表明されました。和歌山市の交通まちづくりは新たな局面を迎えており、今後の展開が楽しみです。
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2.寄稿(2)「地方から全国に向けた情報発信!」(第66回)
●「EST推進都市から、ITSを活用した次世代型環境都市モデルへの展開について」
                  【柏市 土木部道路交通課 主事 吉田 博基】

 柏市では平成17年8月に「つくばエクスプレス」が開業し、柏の葉キャンパス駅周辺に新たな都心が形成されました。柏駅周辺と並ぶ本市の都心拠点として、柏の葉キャンパス駅を中心に環境に配慮した新しいまちづくりを展開しています。交通分野においては平成16年度に国土交通省よりESTモデル事業の地域に選定され、つくばエクスプレス沿線を中心に環境的に持続可能な交通の実現を目指す取り組みを行ってきました。また、柏市全域を対象とした総合的な計画を推進すべく、平成22年3月に「柏市総合交通計画」を策定し、環境的にも効果のある事業を行っています。施策事例としては、バス路線の新設、PTPSや低公害車・ノンステップバスの導入、バスマップの配布、コミュニティサイクルの導入等を実施しており、結果として、千葉県全域のPT(パーソントリップ)調査では、平成10年度から平成20年度にかけてバス分担率は減少しているにも関わらず、柏市域では4.3%から5.2%まで増加しており、施策の効果を確認することができました。
 本市はESTプロジェクトで培った施策をさらに発展させるべく、内閣府の社会還元加速プロジェクトのITSモデル都市に応募し、平成22年6月に全国で4番目の都市に選定されました。柏ITS推進協議会を立ち上げ、協議会を中心に、既存のコミュニティサイクルに電気自動車、電動バイクを拡充させた"マルチ交通シェアリング社会実験"や"ITSスポット社会実験"等を現在行っており、更なるCO2の削減、交通環境の改善だけでなく街づくりにも寄与できるよう取組んでいます。
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3.ニュース/トピック
●第3回 EST交通環境大賞の結果について【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
 EST普及推進委員会では、「第3回 EST交通環境大賞」(主催:EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団、後援:国土交通省、警察庁、環境省、一般社団法人日本自動車工業会、公益社団法人日本バス協会、社団法人日本民営鉄道協会)の各賞を決定し、公表しました。EST交通環境大賞は、わが国におけるESTの更なる普及のために、地域の交通環境対策に関する取組み事例を発掘し、優れた取組みの功績や努力を表彰するとともに、その取組みを広く紹介し、普及を図るために、平成21年度に創設されたものです。
http://www.estfukyu.jp/kotsukankyotaisho2011_02.html

●第5回EST普及推進フォーラムのパンフレット・ポスター掲示の募集について【EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団】
 EST普及推進委員会では、2月22日(水)於:スクワール麹町「錦華」にて「第5回EST普及推進フォーラム−東日本大震災と低炭素交通システム−」(主催:EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団、後援:国土交通省、警察庁、環境省、一般社団法人日本自動車工業会、公益社団法人日本バス協会、社団法人日本民営鉄道協会)を開催します。
http://www.estfukyu.jp/forum5.html
 当日ロビーにてパンフレット・ポスター掲示を実施します。現在、その参加者を募集しておりますので、ご興味がございましたら【2/10(金)締切】で、以下までご連絡ください。
  (株)オリエンタルコンサルタンツ(担当:佐藤)
     TEL:03-6311-7556 E-MAIL:satoh-tk@oriconsul.com

●平成24年度予算概要の公表について【国土交通省、環境省他】
 国土交通省、環境省を始めとする各省では、平成24年度予算概要を公表しました。EST関係では、環境対応車の普及促進、地域公共交通の確保・維持、マイカー規制による低炭素化促進事業、物流の低炭素化促進事業などが盛り込まれています。
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001915.html
http://www.env.go.jp/guide/budget/h24/h24-gaiyo-2.html

●福祉車・少量輸入車についてのエコカー補助金の対象要件について【経済産業省】
 経済産業省では、環境性能に優れた新車の購入を補助する「エコカー補助金」における、福祉目的等による改造自動車や少量輸入自動車など、公式燃費値を有さない車両の取り扱いについて、環境要件を公表しました。
http://www.meti.go.jp/press/2011/12/20111220006/20111220006.html

●世界農業遺産・能登を巡る「スマート・ドライブ・プロジェクト」の実施について【石川県】
 石川県では、世界農業遺産に認定された能登の里山里海で、「スマート・ドライブ・プロジェクト」をモデル的に実施する考えを谷本知事が1月4日の年頭知事会見にて表明しました。トヨタ自動車、北陸電力等と協力し、公衆無線LANを活用した情報提供の実施やEV充電スタンド「G-Station」の世界農業遺産の認定エリア内への(当面20基程度)設置を予定しています。
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/chiji/kisya/h24_1_4/09.html

●デマンド交通実証実験について【大田原市】
 大田原市では、1月16日(月)から市営バス「片田線」「寒井・桧木沢方面循環線」の一部でデマンド交通の実証実験を実施しています。また、将来的な公共交通のあるべき姿を検討するため、停留所以外でも乗降できる自由乗降区間を設けて利用者ニーズを把握します。期間は2月17日(金)までです。
http://www.city.ohtawara.tochigi.jp/resources/content/12687/P06.pdf

●交通環境学習の実施について(大井小学校)【京都府】
 京都府では、ヤマト運輸株式会社の協力のもと、1月17日(火)亀岡市立大井小学校にて「環境問題と物流」をテーマに交通環境学習を実施しました。京都府では、市町村等と連携しながら、日常生活における公共交通の役割について子供たちに考えてもらうため、小学校で交通環境学習を実施しており、その一環として開催されました。
http://www.pref.kyoto.jp/news/press/2012/1/1326330764620.html

●スマートフォンを用いたEVタクシー配車サービスの実証実験について【大阪府】
 大阪府では、駅、ホテル、ショッピングセンター等に設置する専用タブレット端末や専用アプリをダウンロードしたスマートフォンから府内に50台走行するEVタクシーを呼び出す実証実験を2012年1月30日(月)〜2月29日(水)の期間で実施します。大阪府では電気自動車を核に産業振興を図っていくため、「大阪EVアクションプログラム」を策定し、様々な取り組みを進めています。
http://www.pref.osaka.jp/energy/sinenerugi-/evtaxiannai.html

●新潟のタクシー会社がカーボンオフセットタクシーチケットを販売【中越交通】
 中越交通株式会社長岡営業所が、環境対策に積極的に取り組んでいる団体・企業向けに 「カーボンオフセットタクシーチケット」を販売します。このチケットを利用してタクシーを利用した際に排出されるCO2を、中越交通の負担で排出権を購入することによりオフセット(埋め合わせ)するものです。同社は、利用料金の請求の際に、オフセットを実施したことを示す証明書を発行します。
http://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/press/1201-1203/120120-11.pdf

●アイランドシティでの電気バスの運行について【西日本鉄道】
 西日本鉄道では、福岡市東区の人工島(アイランドシティ)と同区の西鉄・JR千早駅を結ぶ5kmの区間で、九州で初めてプラグイン方式の電気バスを路線バスとして実験的に運行します。実証実験期間は1月22日(日)〜27日(金)です。国土交通省の補助を受けた福岡市の事業の一環で西鉄は電気バスの運行ノウハウを蓄積し、将来の本格運行を検討します。
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2011/11_157.pdf

●商用車データ活用による安全・エコ向上サービスの有効性の検証について【富士通】
 富士通は、車載機を搭載した全国の商用車から得られる走行履歴などの大量データを1ヶ所に収集、分析することで、急ブレーキ多発地点マップを作成し、ドライバーに警告を行う「急ブレーキ多発地点マップサービス」、および運転の環境性・安全性(Eco&Safety)度合いを評価する「E&S-Benchmark(エコアンドセーフティー ベンチマーク)」に関する有効性の検証をそれぞれ2012年1月13日から2012年3月30日まで行います。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2012/01/11.html

●「ビエンチャンにおけるバス改善及びBRTに関する官民セミナー」の開催結果について【ラオス公共事業運輸省・国土交通省】
 国土交通省は、ラオス公共事業運輸省と共同で「ビエンチャンにおけるバス改善及びBRTに関する官民セミナー」を2012年1月20日に開催しました。セミナーは、「日ASEAN交通連係」に基づき、日本の技術や経験を活用しつつ、ASEAN地域での都市交通の改善を図るため、日本のバス事業に携わる官民及び有識者がビエンチャンを訪れ開催したものです。
http://www.mlit.go.jp/common/000188996.pdf

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4.イベント情報
●第5回EST普及推進フォーラム「東日本大震災と低炭素交通システム」
 日時:2012年2月22日(水) 13:30〜17:00
 場所:スクワール麹町 3階「錦華」
 主催:EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団
 http://www.estfukyu.jp/forum5.html

●平成23年度物流効率化セミナー「環境負荷提言に対応した物流効率化の実現について」
 日時:2012年1月27日(金) 13:00〜16:30
 場所:札幌第一合同庁舎6階 経済産業局第1会議室
 主催:北海道経済産業局、北海道運輸局、北海道
 http://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/press/presspdf/H23/2312/231215butsuryuu.pdf

●交通エコロジー教室 「エコ通勤講座」
 日時:2012年2月2日(木)、7日(火) 13:30〜15:00
 場所:みちナビとよた会議室
 主催:中部運輸局、愛知運輸支局
 http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/kotsukankyo/koutsukankyo_kankyo/ecology_kankyo/image/chirashi2.pdf

●グリーン物流セミナー「鉄道・海運へのモーダルシフト推進を目指して」
 日時:2012年2月10日(金)13:30〜
 場所:名古屋合同庁舎第一号館・11階・共用会議室
 主催:中部グリーン物流パートナーシップ会議
 http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/area/tokai/tokai05.pdf

●さっぽろエコドライブ活動セミナー
 日時:2012年2月10日(金)
 場所:リフレサッポロ・1階・ライラックホール
 主催:札幌市環境局
 http://www.city.sapporo.jp/kankyo/zidousya_kankyo/documents/chirashi.pdf

●とやまレールライフフォーラム
 日時:2012年2月18日(土) 14:00〜17:00
 場所:富山県民会館 3階特別会議室
 主催:富山市
 http://www.toyama-raillife.jp/?tid=100043

●モビリティ・マネジメントセミナー2012 「地域でMMを進めていくためにMMを学ぶ」
 日時:2012年2月24日(金) 13:00〜16:00
 場所:大阪歴史博物館 4階講堂
 主催:近畿運輸局
 http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/news/files/1326689238.pdf

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5.その他
●EST普及推進委員会事務局はTwitterによる情報提供を始めました!「@officeEST」
 http://twitter.com/#!/officeEST
 http://www.estfukyu.jp/
●交通・観光事業者によるカーボンオフセットの取組みを支援、被災地の排出権も導入!
 http://www.ecomo.or.jp/environment/carbon_offset/carbonoffset_system.html
●交通環境学習(モビリティ・マネジメント教育)メールマガジンを10月から発行しています!
受信申込はこちらから
 http://www.mm-education.jp:80/magazine.html
●「グリーン経営認証制度」専用ホームページを開設しました!
 http://www.green-m.jp/
●エコ通勤優良事業所を認証登録しています!
 http://www.ecomo.or.jp/environment/ecommuters/ecommuters_top.html
●エコドライブ講習を認定し、受講者に修了証を発行しています!
 http://www.ecomo.or.jp/environment/ecodrive/ecodrive_top.html
●記事募集中!
本メールマガジンへの掲載記事を募集中です。EST、または「交通と環境」に関連する取組みや話題、催し物の案内等を事務局までお寄せください。
 → E-mail:magazine@ecomo.or.jp(担当:熊井)
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     (交通エコロジー・モビリティ財団)
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