枯れている米国のIPO市場

ルネッサンス・キャピタルがまとめた2016年の新規株式公開(IPO)市場動向のレポートが出ました。

それによると米国のIPO市場での資金調達額は2003年以来の低水準でした。

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IPO件数は105件でした。

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平均ディール・サイズは9,500万ドルでした。

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プライベート・エクイティ・ファンドに支援された企業のIPOも、ベンチャー・キャピタル・ファンドに支援された企業のIPOも、揃って不活発でした。

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IPO市場の低調の原因は、2014年以降に粗製濫造のIPOが沢山登場し、そのリターンの低さに投資家が愛想を尽かしたことによります。幸い、2016年はまずまずのリターンでした。

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公募価格を割り込んでいない銘柄の比率が上昇しています。

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セクター的にはまだまだヘルスケアのIPOが多すぎると思います。2015年のIPOは、約半数がバイオ株でした。このようにブームになっているときは、リターンがメタクソになることが知られています。

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2017年にIPOが予想される企業としてはスナップチャットの親会社、スナップを挙げることが出来ます。同社はこれまでにVCなどから30億ドルを調達しています。IPOバリュエーションとしては250億ドル前後の時価総額を見込んでおり、発行済み株式数の1割程度をIPOする見込みです。主幹事はクレディスイスになると思います。


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