Snapchatがメガネ型カメラ「Spectacles」を発表!また新たな動画コミュニケーションのスタイルが生まれるか?

今回公開されたサングラス型カメラ「Spectacles(スペクタクル:光景または眼鏡という意味)」は115度の視野角を持つカメラレンズを搭載しており、最大10秒の動画を撮影・保存することができます。BluetoothまたはWifiを使ってアプリとつなげれば、Snapchat内の「Memories」に直接投稿することも可能です。

メガネ型であることから、ユーザーが目にした体験をそのまま動画として記録でき、自分自身や友だちの楽しい思い出を、ユーザー視点で追体験できるという特徴があります。

 

メガネ型のウェアラブルデバイスといえば、Google Glassを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、Spectaclesは似て非なるものと考えた方が良さそうです。

最新鋭のテクノロジーを詰め込んだGoogle Glassは、動画の撮影・視聴だけでなく、地図やウェブ機能などまで搭載するハイスペック型で、2013年の発売当時の価格はおよそ1,500ドル。
これに対し、Spectaclesは、Snapchat用の動画を作るという1つの機能に絞りこんでおり、約139ドルという価格はSnapchatのメインユーザーである若年層でも手が届く範囲と言えるでしょう。

円形という新しい動画フォーマット

Spectaclesのもうひとつの大きな特徴が、円形という新しい映像フォーマットです。Spectacleを使えば、動画自体が円形で撮影・保存されます。そのため、スマートフォンで視聴する際は、従来のタテ型/ヨコ型という概念を取り払われ、スマホの傾きに即したアングルで動画を視聴することが可能になります。

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画像参照元:https://www.spectacles.com/

この新しい映像フォーマットは、Snapchatに限らず、マーケティングの世界にも新しい動画表現をもたらす可能性がありそうです。

高まるマーケターの期待

世界のSnapchatユーザーたちは1日あたり25〜30分もアプリを使っているそうですが(参考)、このメガネ型カメラの登場により使用時間がさらに伸び、それに伴い動画広告の在庫もさらに増えるのではないかと、米国のマーケターたちの期待が高まっているようです(参考)。

SnapchatらしいポップなデザインのSpectaclesは3色で展開されており、11月からのホリデー商戦のタイミングでの発売を目指すとのことですが、同社はこの商品がユーザーのライフスタイルにフィットするかを見定めるために、まずは一部のインフルエンサーに提供し、活用してもらう計画とのことです。企業のマーケターは、そのインフルエンサーを起用したキャンペーンを企画すれば、いち早くSpectaclesの世界を覗き見ることができるかもしれません。

社名変更の狙いとは

なお、SnapchatはSpectacles発表と同じタイミングで「Snap Inc.」という会社名に変更しました。Spectaclesのように、Snapchat以外のサービスも増えてきていることをその理由として挙げていますが、それ以外にも、Snapchatという楽しいアプリに関心のある人たちがウェブ検索した際に、企業としてのSnapchatの“退屈な”情報に接することを避けられるメリットがあると自身が述べています。ユーザー視点に立った新しいリブランディングと言えそうです。

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日本市場ではまだユーザー規模の小さいSnapchatですが、ニュースの話題にあがる機会も増え、世間の関心が高まっていることは事実でしょう。自らを“コミュニケーションの形を進化させるカメラカンパニー”と位置付けるSnap社の今後の動向に注目です。



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