ドル円は再度110円台が射程圏内に!!

ドル高主体から円安主体へと転換? 日本時間30日未明に開催された米FOMCで、事前予想通り2012年9月から続いたQE3が終了することに。 FOMC声明文が予想以上にタカ派的であったことが直接的なドル買いにつながり、同時に今回のFOMCはQE3の終了とともにタカ派に軍配が上がったことで、米金融政策上の転機になったとも言えます。 そのタカ派とハト派の勢力バランスを象徴する「相当の期間(considerable time)」という文言に変化はなかったものの、新たな修正もあり結果的には骨抜き状態となり、その意味では今後もマーケット参加者が「いいトコ取り」相場を継続できる環境がさらに整ったと言えそう。 ただし、俯瞰的に現在のドル円相場を眺めてみると、そういった“言語解釈”的な要因は些事にすぎず、遅かれ早かれ利上げをせざるを得ないFRBに対して、緩和的な金融政策を継続せざるを得ない日銀との金融政策上のコントラストがより鮮明になったと捉えるべき。 特に、昨今の原油価格の下落もありインフレ率が1%を割り込む可能性も高まっている経済環境を目の当たりにする日銀に対して、追加緩和を巡る市場の憶測が再燃する可能性も。 ただでさえ閣僚の不祥事によって内閣支持率が低下する安倍内閣ですが、政策遂行上の“必要悪”とも言える消費増税決断について年末までのタイムリミットが迫る中、今一番避けたいことこそ日本経済の景気減速。より直接的に言えば、円高・株安は何としてでも避けなければなりません。(少なくともそのタイムリミットである今年年末までは。) となると、内閣支持率の低下が進めば進むほど、永田町(政府)から本石町(日銀)への追加緩和政策に対する“催促”が強まるのでは・・・と考えるのはやや短絡的過ぎるでしょうか? ドル円・週足ボリンジャーは「バンドウォーク」形成中! こういった情勢下、今後のドル円相場は「ドル高」主体から「円安」主体にその動力源が変化する可能性も。そうなると、いやがおうにも31日の日銀金融政策決定会合やその後の黒田総裁の会見内容にも注目が集まりますが、いずれにしても言えることは、ドル円相場は上昇トレンドシグナルが示現中であるということ。それを如実に表しているのは、ドル円・週足ボリンジャーバンドとパラボリック。 8月17日の週にパラボリック・SARが「買い」転換し、一時10月12日の週にSARに接近したこともありましたが現状11週連続の強気基調は継続中。 ローソク足(週足)が、一番“居心地のいい”ゾーンである+1σと+2σの間で推移する、いわゆる「バンドウォーク」を形成中で、再度110円台を射程圏内に入れている状態。 アノマリー的にも「10月末買い、翌年4月末売り」の【黄金の180日ルール】がまさに当てはまるタイミングである昨今、この時期にポジションを保有しないというリスクに着目してみてもいいのではないでしょうか? 筆者:津田隆光(つだたかみつ) - M2J シニアテクニカルアナリスト -  NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。テクニカル分析では主にボリンジャーの分析を得意とし、各通貨ペアのコアレンジ&トレンド予想を顧客向けレポートにて提供するとともにM2JFXアカデミア・ポジショニング編の講師も務める。



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