大丈夫? あなたが買った投信…… 直近の基準価格を確認することをおススメします

立派な運用会社の、立派な名前が冠せられた、いかにも堅そうで、高利回りが約束されている筈の投信が、パフォーマンス的に、ダダ崩れの様相を呈してきています。

何故なんでしょうねェ? 一体、これは。

各運用会社の名誉のために断わっておきますが、みんな一生懸命運用しているし、ファンドの運用方針から逸脱せず、ちゃんとフィデューシアリー・デューティーをまっとうしながら頑張っていると思うんです。

でも良く売れた商品ほど、パフォは……と言えば、お寒いものが多いよね。

それじゃ、一体、誰が悪いのか?

それは投資家側のファンド選びが悪いのです!

高利回りだという触れ込みに、目を奪われていませんか?

エキゾチックな通貨に、スケベ根性的な妙味を感じませんでしたか?

リーマンショックが起きた時、あれほど「レバレッジは悪い」、「負債が多すぎる!」とヒステリーをおこしたにもかかわらず、世界全体の負債は、その後減るどころか、逆に増えています

リーマンショック直前の2007年の時点での世界の負債は142兆ドルでした。これを世界のGDPと比較すると、世界GDPの2.69倍でした。

ところが現在の世界の負債は199兆ドルになっています。これは世界のGDPの2.86倍です。

この間、なるほど、世界の金融機関のレバレッジは抑え気味(年率+2.9%)です。でも政府(+9.3%)や事業会社(+5.9%)の負債は、どんどん増えているのです。

僕がとりわけ(やばいな)と思う国はアイルランド(=節税に絡むM&Aブームがありました)やシンガポールです。ポルトガルスペインの負債も増えています。

リーマンショック後に、アメリカを皮切りに、EUや日本などが量的緩和政策を行ったことの副作用は、それらの国々に住む個人投資家を「もっと有利な利回りの商品、ないの?」という感じで、高利回りを求めて、普段なら買わないようなエキゾチックな投信商品へ向かわせた点です。

だから、そういう債券や投信が、楽勝で売れたわけです。

しかし、世界は今、曲がり角に来ています。なぜなら、各国とも、フツーに経済成長を追求するだけでは、国の借金を返せない、「国家版ローン地獄」に陥っているからです。

一例として日本のGDP成長率は、長期でみると1.1%程度で成長すると思われますが、国の借金を減らしはじめるためには最低でも2.5%程度のGDP成長が必要です。同様に、スペインのGDP成長率は2%前後だと思うけど、借金を減らしはじめるためには5%近いGDP成長率が必要です。

これはわかりやすい例に喩えれば、みなさんがクレカとか住宅ローンの借金を負っていたとして、(毎月の借金を返済するには、もう少しお給料が増えてもらわないと……)と願うのと、全く同じ理屈です。お給料が増えるということを、国家に当てはめれば、それは税収が伸びるということであり、税収を増やすには経済成長が高まる必要があるのです。

ところが今は経済成長が足らないので、税収も足らない……結果として、借金は雪だるま式に増えている、、、そういう構図になっているのです。

もう、世界全体として、借金が永遠に減らせない、いわゆるpoint of no returnを超えてしまったのかも知れません。

借金の返済能力というものが、経済成長と密接にカンケーしている以上、今回の中国経済の減速にともなう、世界全体の経済成長見通しの下方修正は、いずれ信用の問題へと発展するのは時間の問題です。結局のところ、2009年にギリシャ問題が発覚したのも、元はと言えば、リーマンショックで欧州全体の成長に「?」マークがついたことが、ケチのつきはじめたったことは、我々の記憶に新しいところ、、、ですよね?

下は、日本で人気のある投信商品のリストです。網羅的ではないし、思いつくままに挙げたので、順序はデタラメです。深い意図はありませんし、個別のファンドや運用会社を筆誅する意図もぜんぜんないのです。でも今回のような世界的な不安が走った時、(あれ、僕の持っているファンドは、大丈夫だったのかしら?)ということを、確認する習慣を、みなさんにつけて欲しいので、臨場感を出す意味で、リストアップしてみました。

PIMCO米国ハイイールド債券(ブラジル)
資源ツインαファンド(通貨選択型)ブラジル・レアル・コース
ブラジル・ボンド・オープン
高金利通貨ファンド
オーストラリア公社債ファンド
インベスコ・オーストラリア債券ファンド
ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン
フィデリティ・グローバル・ハイイールド・ファンド
アジア好利回りリート・ファンド
アジア・ハイイールド債券ファンド・成長通貨コース
HSBCブラジル債券オープン
メキシコ債券オープン
高金利先進国債券オープン
ワールド・リート・オープン
アジア・オセアニア好配当成長株オープン
ピクテ新興国インカム株式ファンと
大和高格付けカナダ・ドル債オープン


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