日本と韓国だけが世界の国々の中で今日も核兵器の脅威に晒されている レイセオンとロッキード・マーチンに頼る他ない?

オバマ大統領が広島を訪れた際、「実際にはオバマ政権になってから核兵器の廃絶はむしろスローダウンしている」という批判がありました。

ただその責任をすべてオバマ大統領個人に負わせるのは、どんなものかな? と思います。

核兵器の廃棄は、各国が歩調を合わせて実施できれば理想的です。でも自発的、かつ片務的(ユニラテラル)に核兵器を処分するというのは、現実には難しいのではないでしょうか?

実際問題として、北朝鮮は今、ちょうど「帰らざる河」を渡り終えようとしているところです。つまり核爆弾の開発にも成功しているようですし、それを運ぶロケットの飛距離もどんどん伸びています。あと6年から10年くらいの時間をかければ、北朝鮮のロケットはニューヨークに届くまで改良できるという観測もあります。

つまりこれまでは北朝鮮の核兵器の脅威と言った場合、あくまでもお隣の韓国や日本がそれに晒されているだけだったわけだけど、手をこまねいていると、いずれアメリカ本土も射程内に入って来るというわけです。

北朝鮮は外交交渉によってデタントを試みることが出来る相手ではないので、アメリカの対応は、歯がゆいものにならざるを得ません。

もし米国から先制攻撃を仕掛けたら、米国の友好国である韓国や日本は北朝鮮から攻撃の標的にされ、いわゆる「コラテラル・ダメージ」となるリスクがあります。

経済制裁しようと思っても、もともと北朝鮮は経済的に殆どグローバル・エコノミーに組み込まれていないのでボイコットは痛くも痒くもないし、最低限必要なものは中国と交流があるので、手に入ります。

中国は、北朝鮮がいまのままで存続することがベスト・シナリオだと考えています。なぜなら戦争や飢饉が起きて北朝鮮の市民が難民化し、怒涛のように中国に流入してきたら困るからです。

また韓国が勝って南北朝鮮を再統一した場合、これまでのように韓国と中国の間に北朝鮮がワン・クッション置かれていた状況が変わってしまいます。中国はアメリカと地続きで対峙する構図を好ましくないと思うでしょう。だから経済制裁しようとしても、それが「尻抜け」になってしまう可能性が高いのです。

外交交渉も出来ない、経済制裁も出来ない、先制攻撃も出来ない、ということになると、あとは防衛ミサイル網に頼るしかないわけです。

敵が核ミサイルを発射したかどうかを監視、追尾するレーダー・システムには「AN/TPY-2」というのがあり、これはレイセオン(ティッカーシンボル:RTN)が作っています。

また核ミサイルを空中で撃ち落とす、迎撃ミサイルには「THAAD」というのがあり、これはロッキード・マーチン(ティッカーシンボル:LMT)が作っています。

THAADは韓国には配備されていますが、日本にもあるのかどうかは、僕は寡聞にして知りません。

ただTHAADは核ミサイルが打ち上げられた直後にそれを撃ち落すことはできません。着弾点に近くなり、降下してくるところをインターセプトするだけです。

両社の場合とも、核ミサイルの迎撃システムが総売上高に占める割合は10%前後なのではないかと思います。

RTN

LMT







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