フォード・モーター 第2四半期決算発表 EPS、売上高はOK、自動車買い替えサイクルはピークをつけたか?

フォード・モーター(ティッカーシンボル:F)が第2四半期決算を発表しています。

EPS:予想60¢、結果52¢
売上高:予想362.8億ドル、結果370億ドル


売上高成長率は+5.4%でした。

自動車部門の営業マージンは7.7%でした。

欧州は営業利益4.67億ドルを記録しました。これは去年同期に比べると3倍です。

フォードのグローバルでのマーケットシェアは7.5%で、去年同期より0.3%下落しました。

フォードは「通年のガイダンスを達成できないリスクがある」とコメントしています。

その原因として英国のEU離脱国民投票でポンドとユーロに下落圧力が出ていること、米国の景気サイクルは上向いているものの、ピークが近づいている可能性があり、値引き攻勢が強まる兆候が見えていることを指摘しています。

米国での自動車買い替えサイクルがピークあるとしているかもしれないとフォードの経営陣が考える理由は、リーマンショック後、ずっと積み上がっていた「待機需要」が、ほぼ充足されてしまったこと、中古車価格が値崩れし始めている事、自動車ローンの返済期限がどんどん延長されていること、自動車販売に占めるリース比率が高まっている事、超低金利で呼び込める需要は、ほぼ全て開拓し尽くした観があること、などによります。

2009年以降の自動車販売のトレンドを見ると、GDP成長率より遥かに高い成長率で需要が伸びてきました。しかしこれは「ちぐはぐ」だし、どこかで調整が入るとフォードは指摘しています。

また今回の自動車サイクルのピークアウトが、大きな値崩れにはつながらないと考える理由として、各社とも利幅の維持を最優先に考えており、マーケットシェアを伸ばす、荒っぽい経営判断をしている会社が無いことによります。

フォードとしては、需要に変化が出れば、すぐ生産を絞るつもりです。

下半期のマージンは、上半期より低くなると想定しています。

クライスラーは中小型車を米国内で生産することをあきらめ、もっとコストが安い国に移転しましたが、フォードはアメリカ国内で全てのカテゴリーの車種を組み立てることに意味があると考えています。

中国は自動車購入に際しての消費税軽減措置が今年年末で切れるため、それが駆け込み消費を引き起こしている可能性があります。現在の自動車販売は好調ですが、それが来年以降も持続可能かは疑問だとしています。

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from Market Hack http://markethack.net/archives/52016705.html
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