温度を自己管理するナノ粒子ががん細胞だけを焼き殺して人間には無害

イギリスのサリー大学と中国の大連工科大学の研究者たちが、加熱されてがん細胞を殺し、自己規制により健康な細胞は焼かない、というナノ粒子を作った。その粒子の温度は摂氏42-45度に上げることができ、がん細胞を殺すには十分である。一定の温度に達したら自分の温度を上げず、健康な細胞に害を与えない。

“この研究で作られたZn-Co-Cr(亜鉛・コバルト・クロム)フェライトのナノ粒子には自己調節機能があり、45℃に達すると加熱を止める。また毒性は低く、人体に恒久的なダメージは与えない”、と彼らのリリースは書いている。

“これで、がん患者の治療法が抜本的に変わる。がんの治療を、がんを殺すに十分なだけの温度レベルに維持でき、それが健康な組織にとって無害なほど低い温度ならば、重要な治療の深刻な副作用の一部を防げる”、と、サリー大学Advanced Technology InstituteのトップRavi Silvaが述べている。

磁力を利用する温熱療法では、磁性に反応する化学物質を腫瘍に導く。磁力は熱に変換されて腫瘍を焼くが、そのとき体のほかの部分に害が及ぶこともある。しかしこのシステムでは温度を自動的にコントロールするので、外部的な温度管理の必要性が軽減される。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa



from TechCrunch Japan http://jp.techcrunch.com/2017/10/31/20171030self-regulating-nanoparticles-can-burn-cancer-without-harming-healthy-cells/
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