第10回:デザインが人間をつくり、人間がデザインをつくる
2016年に開催された第3回イスタンブール・デザイン・ビエンナーレの「解説書」ともいえる本書は、デザインの意義や目的という観点から人間とデザインの歴史を描き出す。ポスト・ヒューマンという概念を育んだ近代デザインはなぜいま限界を迎えているのか?近代デザインはプロダクトや建築を超え世界をも人間の「制作物」としたが、実はデザインこそが人間を形づくっていた。その意味で、デザインについて考えることは、人間の有り様について考えることでもあるのだ。
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