ヒト型自律ライディングロボがサーキット走行に向け始動

ヒト型自律ライディングロボがサーキット走行に向け始動

 ヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT」(モトボット)とは、バイクそのものに改造を加えることをせずに、バイクの自律運転を実現する載せ替え式のロボットのこと。昨年開催された、第44回東京モーターショーで初出展され、強烈なインパクトがあっただけに記憶に残っている人もいるだろう。

 開発したのは、ヤマハ発動機<7272>とその共同開発パートナーであるSRIインターナショナル(以下SRI)。今回、「MOTOBOT」開発の第2フェーズ始動にともない、ヤマハ発動機と引き続き共同で行っていくことを合意した。このSRIとは、スタンフォード大学が設置した、世界でもっとも大きな研究機関のこと。ちなみにiOSアプリ「Siri」は、SRI出身者によって開発されたものだ。ヤマハ発動機は「MOTOBOT開発はオープンイノベーション型のプロジェクトとして進めており、世界を主導する研究・技術開発機関であるSRIは、ユニークかつ高い目標にチャレンジする当プロジェクトにふさわしいパートナーと位置付けている」と発表。

 東京モーターショーに出展したVer.1にあたる「MOTOBOT」では、ヤマハのスーパースポーツモデル「YZF-R1M」を、直線で走らせる程度だった。しかし、2017年度には200km/h以上のサーキット走行を可能にする予定で、最終的にはMotoGP(ロードレース世界選手権)で9回ものチャンピオンになった、バレンティーノ・ロッシ選手とタイムを競うという。ヤマハ発動機では、こういった高い目標にチャレンジする過程で得られる高度な技術を、将来の先進技術やライダー支援システムなどへ応用し、さらには新規ビジネス開拓に繋げていくとのこと。

 自動車の自動運転技術は、すでに公道実験まで行っていて、2020年までには一般道での自動運転技術の実用化を計画している。それに対しバイクの場合は、自動車よりも操作が難しく、さらにロボットに運転させるとなると、かなり高度な認知や判断、動作、操作が求められる。バイクの自動運転ではなく、ロボットにバイクを運転させるというのが面白い。もしバイクの自律運転が可能になったら、今度はロボットを農業機械やトラック、マリンジェットなどの運転にも応用ができるからだ。「MOTOBOT」が走っている姿は、YouTubeのヤマハ発動機公式チャンネルで見ることができる。(編集担当:鈴木博之)



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