大麻(マリファナ)生産会社ティルレイがIPO後初の決算を出した

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ティルレイ(ティッカーシンボル:TLRY)は7月18日にナスダックに上場された大麻の生産・マーケティング会社です。同社の本社はカナダのブリティッシュ・コロンビア州ナナイモ(=バンクーバーから海峡を渡った対岸)にありますが会社の登記は米国のデラウエア州です。会計は米ドルで〆られています。

ティルレイはカンナビス(cannabis)、つまり大麻(=マリファナ)の研究、生産、蒸留を行っています。同社の目標は大麻の娯楽用(recreational use)で世界のリーディング・カンパニーになることを目指しています。現在は医療用大麻を中心に事業展開しています。

ティルレイは現在10各国で合法的に医療用大麻を生産し、ちゃんとした製薬会社にそれを原料として卸しています。

同社は「大麻が違法である国では操業しない」ということを方針にしています。米国では州によって医療用大麻あるいは娯楽用大麻が合法化されていますが、連邦政府レベルでは未だ「管理下の薬物」なので、とうぶん米国で操業する計画はありません。

同社の医療用大麻はすでにドイツ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、チェコ、南ア、クロアチア、キプロスなどで販売されています。

グローバルで見た大麻市場は1500億ドル市場であり、世界の大人の3.8%が大麻を使用しています。

2018年10月にカナダは世界で最初に娯楽用大麻が国レベルで合法化されます。その関係でカナダで起こることを世界の企業が注視しているわけです。

すでにコンステレーション・ブランズ、モルソン・クウァーズ、ボストン・ビアなどの企業が飲料に大麻を混ぜるプロジェクトに興味を抱いています。

ティルレイの第2四半期決算はEPSが予想-9¢に対し-17¢、売上高が予想901万ドルに対し970万ドル、売上高成長率は前年同期比+94.0%でした。

カナダにおける医療大麻の売上増、海外へのライセンス商品の売上増などが寄与しました。

販売量は前年同期比+745キログラム(+97%)の1514キログラムでした。平均単価は$6.38でした。ちなみに去年の同期は$6.20でした。より高級な大麻が売れた事が平均単価上昇の理由です。

カナダ国内ならびに海外両方の市場で同社は良いポジションにつけています。大麻は医療、アルコール飲料、食品、清涼飲料、たばこなどに使われ、用途が広いです。

ドイツでは政府が医療大麻の保険が効くように法改正しました。いずれEUの全ての国が合法化すると考えています。

PTSD、てんかんなどの患者への処方が研究されています。

大麻はグロスマージン50%、EBITDAマージン25~30%のマーケットとなりつつあります。







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