ブロードコムがアバゴ・テクノロジーズに買収された シンガポールの低い法人税率がM&Aの背景に

半導体デザイン会社、ブロードコム(ティッカーシンボル:BRCM)がアバゴ・テクノロジーズ(ティッカーシンボル:AVGO)に買収されることが正式に発表されました。買収総額は約370億ドルです。その内訳は170億ドルがキャッシュ、残りがアバゴ・テクノロジーの株式(1.4億株)で支払われます。

合併後、ブロードコムの株主は新会社の32%の株式を保有することになります。

合併により新会社は年間費用のうち7.5億ドルを節約することが出来ると試算されています。

アバゴ・テクノロジーズはシンガポール籍の会社なので法人税率が4%と低いです。このことは買収されるブロードコムの利益が、法人税率が下がる分だけ増えることを意味します。

言い換えれば今回の買収は法人税率の差のアービトラージなのです。低い税率に動機付けられた同様のM&Aは薬品業界で顕著です。

アバゴ・テクノロジーズの場合、これまでにLSI、エミュレックスなどを買収してきました。

なおアバゴ・テクノロジーズはけさ第2四半期(4月期)決算を発表しています:

EPS:予想$2.00に対し、結果$2.13
売上高:予想16.4億ドルに対し、結果16.5億ドル


売上高は買収効果もあり前年比+134.7%でした。グロスマージンはガイダンス58%に対し、結果61%でした。

第3四半期売上高予想16.8億ドルに対し、新ガイダンス17.15~17.65億ドルが提示されました。

寄り前気配でアバゴ・テクノロジーズは+3.72%の146.75ドル、ブロードコムは-0.18%の57.05ドルで取引されています。

avgo

brcm


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