ニフティ・フィフティ化している米国株式市場 ウハウハ儲かっているのは、正しい銘柄を選択した投資家のみ

米国株式市場が、ニフティ・フィフティ化しています。

ニフティというのは「ちょっといかした」という意味です。フィフティは「50銘柄」を指します。

ニフティ・フィフティとは1970年代初頭に米国の株式市場で起こった現象を指します。当時、ニューヨーク市場では一握りのグロース株が一世を風靡しました。新しいサービス、ワクワクするような新製品、夢のあるテーマ……そういうストーリーを持った一部の銘柄は株価収益率(PER)で60倍くらいまで買われました。

もっとざっくばらんな言い方をすれば、Market Hackで日頃紹介している、ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)、アンバレラ(AMBA)、サイバーアーク(CYBR)、リジェネロン(REGN)、シェイクシャック(SHAK)、フィットビット(FIT)などの商状と、まったく同じということ。

そして1970年当時の、それ以外の銘柄はどうだったか? というと、大体、PERで11倍でした。

つまり市場が極端な二極分解を起こしていたわけです。

僕が「セクター的には、バイオとか、テクノロジーとか、兎に角、チャラチャラしたセクシーなストーリーの銘柄を買ってください!」とセミナーなどで言い続けてきた理由は、ここにあります。

さて、ごく一部の銘柄だけが華々しいパフォーマンスをあげて、残りがダメダメであるということは、騰落ライン(Advance/Decline Line)は当然、悪くなることを意味します。

実際、騰落ラインは4月に高値を付けた後、現在はずっと低い位置をウロウロしています。

$NYAD

このように株価指数は高止まりしているけれど、騰落ラインは一足先に下落基調に入ることをネガティブ・ダイバージェンス(悪い乖離)と言います。

勿論、ネガティブ・ダイバージェンスが至現したからと言って、すぐに相場が終了してしまうわけではありません。ずーっとその状態が継続することもあるのです。

ただ、現在見られるようなネガティブ・ダイバージェンスが過去に出たケースを言っておくと、①いま問題にしている1970年代のニフティ・フィフティ相場、②ドットコム・バブルの1999年から2000年初頭にかけて、そして③現在、ということになるのです。

ニフティ・フィフティ相場の際は、それらの花形株のPERは60倍、マーケット全般は11倍だったので、それを翻訳すれば「経済全体は愚図愚図した展開で企業業績は伸び悩む中で、素晴らしいサービスや商品を持った一部企業だけは、全体の流れに抗して、急成長を半永久的に続けられる」ということを株価的に織り込んでいたわけです。

これは出来なくはないけれど、少し論理にムリがあります。現実的にはニフティ・フィフティに属するそれらの人気企業の一部が、決算をとりこぼしはじめ、それが他のニフティ・フィフティ銘柄に波及したとき、そういうチャラチャラした銘柄が、全部、ドカ下げしたのです!

それでは当時、どんな銘柄がチヤホヤされたかを例示すると、例えばレヴィッツ・ファニチャーという銘柄がありました。

1

航空会社のTWAも、アグレッシブな成長株のひとつでした。

2

インスタントカメラのポラロイドも旋風を巻き起こしました。

3

マクドナルドも、当時は成長株でした。

4

その他、コントロール・データ、バローズ、トロピカーナ、ボッシュ&ロム、ホリディ・イン、ジェネスコ、ハンドルマンなどの銘柄が、ちやほやされました。

1972年に景気が上向くと、金利が上昇しはじめ、いわゆるリスクフリー・レート(=無リスク証券の金利)の上昇に反比例する格好で成長株のバリュエーションが剥落したわけです。

僕の現在の相場観は、これまで繰り返し述べてきたように7月天井を想定しています。特に7月5日のギリシャの国民投票の後で、トロイカがギリシャに対する要求を緩和し、危機が回避されれば、これまで抑えられてきた投資家の投機欲のタガが外れて、総強気の商状が至現するかも知れません。そこの噴き値は、売りだと思っています。

また、そういう展開になる、ならないにかかわらず、人気株がこれまでの上昇トレンドのトレンドラインを割り込み始めたら、即、売る事




from Market Hack http://markethack.net/archives/51971192.html
via IFTTT

コメント

このブログの人気の投稿

【Amazonサイバーマンデー】iPad(第8世代)用のSmart Keyboardが10%OFFとか珍しくない?

ESTメールマガジン 第71号

Googleクラウドに小売業向けに特化した新サービス