FOMC声明文は大筋として変化なし 労働市場改善は更に進んだ反面エネルギー価格底入れに関する表現は削除された 中国に関してはシカトを決め込んだ

米国連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文が発表されました。大方の予想通り現行の政策金利(0~0.25%)には変更はありませんでした。

声明文の内容も、6月の声明文と殆ど同じでした。微調整された箇所は:

家計部門の支出が中くらいであり、住宅市場は更に改善が見られたけれど企業の設備投資は弱く、輸出も弱い。労働市場は更に改善し労働力の過少利用は改善した。

削除箇所=(エネルギー価格の下落は一段落した)


になります。

労働市場の改善は、連邦準備制度理事会が今年利上げしたいという決意を確認する表現と言えます。その反面、エネルギー価格の下落が一段落したという表現を削除したのは、利上げのタイミングを先延ばしする余裕が出来たことをほのめかしています。

また中国経済の鈍化に関する表現はありませんでした。これは「言及が無くて当然」と言えますが、言外に込められたインプリケーションとしてはFRBは外部要因に影響されることなく、独自の国内的事情のみによる金利政策を貫く姿勢をpassive aggressiveに示したものだと解釈できるでしょう。




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