タイに日本漫画グッズ専門店開業 初日6千人押し寄せる

画・タイに日本漫画グッズ専門店開業 初日6千人押し寄せる

 2月6日、タイ・バンコクの商業施設「MBKセンター」7階に、日本の漫画やアニメグッズを販売する「アニメイト バンコク店」がオープンした。初日には6,000人が押し寄せ、顧客層は10代後半から30代が中心と予想されている。開業前に応募したメンバーカードの申し込みはわずか9日間で5,000人に達し、Facebookの公式ページには4万件もの「いいね!」が寄せられた。

 売り場面積は560万平方メートル、3万点の品揃えだ。そのうち書籍が1万5,000点、他にストラップ、クリアファイル、プラモデルなどが所狭しと陳列している。日本のアニメイトは大人をターゲットとしたアニメ店だが、バンコク店には「ドラえもん」や「ポケモン」といった子ども向けの作品が数多く見られた。月替わりに設置される人気作品の特設スペースには「ONE PIECE」が取り上げられたという。

 同店は、アニメイトと出版大手のKADOKAWA<9477>、講談社、集英社、小学館の5社で昨年9月に設立した「ジャパン・マンガ・アライアンス(JMA)」の海外1号店である。同社が設立に至った大きな理由に、海外における海賊版の存在が挙げられる。タイにおける漫画やアニメの市場規模は全体で150?190億円で、東南アジアの中では日本の漫画を正規に翻訳する出版社が多い国だ。しかし、海賊版が正規品の2倍以上も流通しているという。

 漫画は日本が世界に誇るコンテンツだが、人気が高まる一方で海賊版の流通が盛んになっている。海賊版の存在はタイだけの話ではなく、世界中で蔓延している問題だ。同社は漫画とアニメの海外展開を推進すると同時に、海賊版対策の強化したい考えだ。また、「本物」の作品の良さに触れてもらうことで新たなファンを獲得し、日本への観光誘致にもつなげたいとしている。

 「海賊版天国」であるタイにおいて、正規販売店であるアニメイトがどれほどの業績を上げられるのか。バンコク店での成果が今後の海外展開に大きな影響を与えるであろう。(編集担当:久保田雄城)



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