ゼロヘッジを有難がっている情弱投資家にブルームバーグのトレーシーちゃんがヒジ鉄

最近、ブルームバーグのトレーシー・アロウェイは、Bloomberg Liveというビデオのキャスターをやることが忙しく、書く方はご無沙汰です。さびしい限りですね。

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でも時々、記事を書かせると、やっぱり面白いわ。

今日、UPされた、ルーク・カワ記者との共同のクレジットの記事は「ウォール街の裏切り者ブログ、ゼロヘッジを運営しているメンバーを暴く」と題されています。

ゼロヘッジはリーマンショックの直後に登場したブログで、ウォールストリートの色々な矛盾や問題点を突く記事を次々にUPし、業界関係者から注目されました。

その執筆者は、タイラー・ダーデンという名前を使っています。

このタイラー・ダーデンとは、映画『ファイトクラブ』の登場人物で、ブラッド・ピットの演ずるこのキャラクターは、カルト的な人気を持っています。

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さて、今日UPされたブルームバーグの記事によると、実際にはタイラー・ダーデンという署名で記事を書いているブロガーは3人居て、それらは

ダニエル・アイヴァンジスキー(37歳)
ティム・バックシャル(45歳)
コリン・ローキー(32歳)


の3人です。ゼロヘッジを始めたのはダニエル・アイヴァンジスキーで、彼はジェフリーズのトレーダーでしたが、インサイダー取引で証券外務員ライセンスをはく奪され、業界から破門されました。証券界で働くことを禁じられたので、偽名で覆面のサイトを始めたというわけです。

一方、ティム・バックシャルはサンフランシスコ郊外のお洒落な町、ダンビルに住むクレジット・アナリストで、ブルームバーグなどのメディアでもしばしばコメントを引用される人ですが、彼がタイラー・ダーデンの名前でゼロヘッジで書いているということは、これまで知られていませんでした。

三人目のコリン・ローキーは主に政局に関する記事を書いていますが、今回、他の二人と仲間割れして、その正体をばらした張本人です。ローキーによれば「ロシアは善で、オバマは馬鹿で、(シリアの)アサドは情け深い指導者で、プーチンは最も優れたリーダーだ…云々の煽りでPVを稼ごうとする偽善に、嫌気がさした」としています。

ゼロヘッジはウォール街のマネー・カルチャーを痛烈に批判していますが、その実、アイヴァンジスキーはニュージャージー州の高級住宅地、マーワーに邸宅を構えて居るし、ローキーもサウスカロライナ州のヒルトンヘッド・アイランドのコンドミニアムに住んでいます。

富める者を筆誅し、庶民の味方を演ずるゼロヘッジですが、実際には彼らは何も知らない読者とは違う世界に棲んでいるというわけです。

「おれはもう24時間、ヒズボラやモスクワやテヘランや北京やドナルド・トランプのチアリーダーの役を演じることは出来ない。それは嘘だから。もちろん、それでPVは稼げる。でも長い目で見れば、それはゼロヘッジのブランドをはぐくんでいることにはならない。これは革命なんかじゃない。たんなるジョークだ」



from Market Hack http://markethack.net/archives/52006982.html
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