800万画素カメラ搭載、WORKERBASEの産業用大画面スマートウォッチを使いたい:HANNOVER MESSE 2018

スマートウォッチの新製品の動きが少ない中、産業用途として工場などで使われることを目的とした製品が間もなく登場します。画面サイズは大きく、カメラやバーコードリーダーも内蔵。Android OSをベースとした独自UI搭載で、コンシューマー向けにもぜひ提供してほしいと思える製品です。2018年4月23日から27日までドイツ・ハノーバーで開催された「HANNOVER MESSE 2018」で実製品が展示されていました。 スタートアップのWORKERBASEが開発中の産業向けスマートウォッチは、工場や倉庫などでの製品管理や生産性向上のための製品です。ディスプレイは市販のスマートウォッチが円形や正方形であるのに対し、アスペクト比は16:9と思われるPCディスプレイやスマートフォンと同じサイズ。このサイズにしたことでたとえばYouTubeの動画もディスプレイの大きさを有効に利用して再生することができます。 WORKERBASEはこのスマートウォッチだけではなく、タスクマネジメントや製品管理を行うPC向けアプリも提供します。つまりスマートウォッチ単体での利用を考えているのではなく、現場作業そのものを改善するための総合ソリューションとして製品展開を図る予定です。いわゆるインダストリー4.0と呼ばれる、製造現場や産業界のIT化を図る目的の製品を提供しようとしているわけです。 たとえばスマートウォッチの画面で製品の組み立て作業のハウツー動画を見ることができます。前述したように長方形のディスプレイサイズのため動画も見やすいわけですね。また800万画素カメラを内蔵しているので、撮影した写真をデータベースへ送信することも可能。さらにはバーコードリーダーも内蔵しているので、倉庫内でピックアップしたパッケージの在庫管理も簡単に行えます。今はハンディースキャナー型端末でやっていることを、腕時計サイズの端末で行うことができるようになるというわけです。 スペックはチップセットがクアルコムのSnapdragon 212、メモリ1GB、ストレージ8GBでマイクロSDカードは256GBまで対応、Wi-FiとBluetoothを搭載しNFCも内蔵。OSはAndroid 6.0ベースにカスタマイズしたもの。価格はPC向けアプリケーションとスマートウォッチのセットで年間850ユーロ(約11万2400円)となっています。 料金体系や使い方からコンシューマー向けを考えた製品ではありません。しかし横長の大きい画面にカメラを内蔵したスマートウォッチとして、単純に超小型スマートフォンのような使い方もできそう。デザインも悪くなく、こんないいスマートウォッチが産業用向けだけだなんてもったいないものです。年間契約ではなく開発者向けバージョンのようにして、単体で販売してもらえないものでしょうか。ぜひ普通のスマートウォッチとして毎日使ってみたいと思うところです。

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