VRに味覚を付与、VAQSOが開発

「味覚を再現するVR」が登場しました。「女の子の香りがするVR」など、香りVRデバイスを開発するスタートアップのVAQSOが開発。8月3日・4日の2日間、東京・新宿で体験イベントを実施します。 味が変わる仕組みはこうです。VAQSOによると、味覚は舌で感じる五味(甘味・酸味・塩味・苦味・旨味)と、鼻で感じる風味で構成されています。このうち、風味が味覚の9割を構成しているといい、香りが出るVRデバイスの「VAQSO VR」を使用して、VR映像に食品の香り(風味)加えることで、味覚を再現しているとのこと。 ▲香りの出るVRデバイスの「VAQSO VR」 デモでは、VRゴーグル「HTC VIVE Pro」に香りVRデバイスの「VAQSO VR」を装着。その状態で無色透明フローズンをストローで食します。フローズンはカメラを通じてVIVE Proのゴーグル内に映し出され、「レモンなら黄色」といった具合で色やトッピングがMR的に描画されます。 「VIVE Pro」のコントローラーのトリガーを引くと味が変わります。同じ無色透明のフローズンを食しているのに、「いちご」「レモン」「メロン」「ブルーハワイ」など様々な味覚を体験できるとのこと。 実際に体験してみると、元となるフローズンはポカリスエットのような味。ここに「いちごの香り」「レモンの香り」などの強い香りを漂わせることで、確かにその味を感じます。なお、MRで色やトッピングも再現しているので『視覚的な影響も大きいのでは』と疑っていたのですが、想像以上に強い香りのおかげで、目を閉じていても味覚の変化を感じられました。 ▲Vive Proのコントローラーに無色透明のフローズンを装着 「(この技術は)味が瞬間的に変わるのが特徴。例えば将来宇宙食に応用すれば、砂糖水1個を打ち上げるだけで自分の飲みたい味に変えられる。宇宙空間に物資を輸送する際のコストを削減できる。今どんどん増えているVRアミューズメント施設や、各種飲料や食品メーカーのプロモーションにも活用できる」(VAQSO CEOの川口氏) ▲VAQSO CEOの川口健太郎氏 なお担当者によると、現時点では冷たくて甘いフローズンが、最も容易に味を再現できるとのこと。温かい食品の味の再現は難しく、今後も技術開発を継続するといいます。 この「味のVR」を実現する香りVRデバイスの「VAQSO VR」は、現時点で量産前の試作開発がほぼ終了した段階。秋頃から量産を開始します。なお、現時点ではJALがハワイ線のプロモーションとして利用するなど、主にB2Bのプロモーション用途に活用されています。

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